霧と太陽の王

2018年04月22日 18:04

Paper Moon【タイトル】 霧と太陽の王
【制作】 Paper Moon ゆきはな様

霧と太陽の王
【ジャンル】 ファンタジーアドベンチャー
【対象】 12歳以上(中学生~)推奨
【ED数】 4種類
【スチル数】 9枚?(差分あり)
【プレイ時間】 1周1時間40分(トータル3時間15分)程度
【ツール】 RPGツクールMV
【容量】 276MB
【公開日】 2016年12月26日
【プレイver.】 1.2

第12回 ふりーむ!ゲームコンテスト 個性派部門金賞を受賞された作品です。

マウスまたはキーボード操作で進めていきます。
ゲームパッドは使用できますが、セーブやロードのボタンが反応せず使い辛いかも。
移動はマウス・キーボード・ゲームパッドどれもやり易かったです。
謎解き要素も少しだけあり。難易度は易しめ、ごく簡単なものです。
しかし私はちゃんと理解できず、力任せで(というかやったら当たってた)解いてしまいました……。

個性派部門を受賞されたと言っても、すごく奇抜な事をされている訳ではありません。
少しダークな御伽噺のような、真っ当で良質なファンタジー作品です。
物語のオリジナリティもありますし、何より個性派部門に輝いた理由と思われるのは、
きっと一目で惹かれるに違いないこのグラフィック!
キャラクターはもちろん背景まで手書きで、探索しつつ見惚れてしまいました。
主人公の少女は喋れないのですが、キャラが頷いたり瞬きするもの可愛かったです。
そして更に豪華な事に、こちらの作品キャラクターボイス付きなのです。
フルボイスではなく、イベントのみ喋ります。私は宰相さまの渋いボイスが好きでした。

エンディングは4種類(1つはVer.1.1からの追加のようです)あります。
readmeにお勧めと攻略法が書いてありますので、見ておくと良いでしょう。
ちなみに私はプレイ時間3時間以上かかりましたが、これ、うっかりセーブを終盤ですべて埋めてしまい、
バッドバッドを見る為に最初からやり直した時間も含まれています。
きちんとreadmeで分岐方法を把握して適切な所でセーブしておけば、40分位は短縮できるかと。

私は、バッド→バッドバッド→ノーマル→トゥルーの順で辿り着きました。
トゥルーが一番良いのには違いありませんが、それぞれ違った味わいを楽しめました。
このモノクロの霧の世界には、バッドも良く似合うと思うのです。
見た目に惹かれて始めた作品ですが、ただ美麗なグラフィックを楽しむだけでなく、
ひとつの物語としても、読み終えた後に余韻をもたらし、溜息が漏れる。良い作品でした。

以下、それぞれのエンドの感想を書きます。
多少ネタバレも含みますので反転しないと見えないようにしておきますが、
ネタバレが嫌な方は閲覧にご注意下さい。

※以下、ネタバレ注意※






◆ BAD END 【異形達の霧の王

途中から嫌な予感がしていたのですが、予感したそのものの展開でした。
バッドだけあり悲しいエンドなんですが、個人的にコレ、好きです。
ダークサイドに堕ちた王様が本当に異形の王に相応しいお姿でハッとしたのもありますが、
この展開、背筋がちょっとぞわりとしたくらいすごく好き。
ただ、今まで気の遠くなるような長い時間、人間を慈しむ気持ちを忘れずに
大切に大切に抱えて耐えてきた王様の事を思うと、心底胸が痛みます。



◆ BADBAD END 【安寧の鳥籠

ちょっとびっくり。個人的にヤンデレ好みではないのですが、お好きな方にうけるだろうなぁ……。
結末としてはアリかもですが、王様が突然豹変しすぎな気が。
ただ、ゴージャスイケメン王様は文句無くカッコいいです。ひれ伏したい。



◆ NOMAL END 【忘れられた太陽の王

バッドに至る過程で、これも脳裏を過った展開のひとつではありました。
自分としては、この結末は一番受け入れ難くダメなやつです。虚しいです。
約束通り太陽の神は人間を許したものの、またそのうち元に戻るんじゃないかコレ。



◆ TRUE END 【太陽と霧の王

最後に見るのをお勧めされるだけあって、もうこうなって欲しいという展開そのもので。
王様の顔見られるかと期待したのに、映らないのもニクイなぁと思いました(おまけで見られるんですけどね)。
しかし、容姿以上に王様の年齢が気になりました。王様意外と若いんですか。
いや、500年以上生きてるのだからルシャナと年の差500歳はあるな。ロリですか……!?
って、仮にルシャナが20歳でも、480歳も違うじゃないか。そう考えると誤差の範囲でセーフか!
それにしても、成長したルシャナがとても綺麗で幸せそうで。本当に良かったです。
2人は本当の意味で太陽の神への信仰を守っていくのでしょうね。
そして、霧の異形達も案外近くで見守っているのかも。そんな思いを抱きました。
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箱庭の花乙女

2018年04月20日 21:00

Paper Moon【タイトル】 箱庭の花乙女
【制作】 Paper Moon ゆきはな様

箱庭の花乙女
【ジャンル】 雰囲気お散歩ゲーム
【対象】 12歳以上(中学生~)推奨
【ED数】 2種類
【スチル数】 -
【プレイ時間】 20分程度(おまけ含)
【ツール】 RPGツクールMV
【容量】 202MB
【公開日】 2016年5月14日
【プレイver.】 1.10

花の咲き誇る雨模様の箱庭で繰り広げられる、美しくも切ないストーリーです。
マウスまたはキーボードで進めていけます。

ご覧の通り、キャラクターや背景の花々、そして流れるBGMまでがとても綺麗で。
パステルカラーの花乙女はもちろん、デフォルメされたキャラもすごく可愛いです。
readmeには百合要素ありと記されていますが、恋愛感情だとしても友情だとしても
こういう気持ちあるよね……と思える内容で、私はあまり百合だなぁと感じませんでした。

強いて気になった点を挙げると、作品のボリュームの割にゲームの容量が大きいことでしょうか。
今どきのPCでこの程度の容量が問題になる事はないと思いますが。

キャラクターの名前は、それぞれの花の名前そのものです。
しかし、庭に咲く花と言えば思いつくものは他にもたくさんあるのに、なぜ彼女たちだったのか。
もしや花言葉に何か秘密が!?と気になって調べてみました。
花言葉は色々あるので正確に把握できているかどうか分かりませんが、言葉の中には
当てはまる部分もあるものの、性格や立場に全てぴったりという程にしっくりこない気もします。
あとは、春から初夏のに咲く紫っぽい花というところが共通点でしょうか。
美しいけれど、華やかというよりは品のある落ち着いたイメージの花々なので、
そこがまた決して明るくはないストーリーを強調して、纏まった印象になっていたと思います。

ちなみに私は、花乙女の中ではウィスタリアが可愛くて好きでした。
どの乙女も可愛いのですが、デフォルメキャラも立ち絵も名前も彼女が一番好みです。
藤って今まであまり見かけることがない花でしたが、これをきっかけに藤を検索し画像を眺めて、
「ああ、こんなに綺麗だったんだ」と、今まで気付かなかった美しさを認識する事ができました。

丁度、今からが彼女たちの季節です。
願わくば、雨の中も太陽の下でも、精一杯咲き誇る花を見に行きたいなと思わされました。
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辻褄合わせの話し言葉

2018年04月16日 19:29

月読みの里【タイトル】 辻褄合わせの話し言葉
【制作】 月読みの里 黒時様

辻褄合わせの話し言葉
【ジャンル】 探索アドベンチャー
【対象】 全年齢
【ED数】 3種類
【スチル数】 -
【プレイ時間】 1周1時間10分(トータル2時間40分)程度
【ツール】 WOLF RPGエディター
【容量】 16.2MB
【公開日】 2015年2月28日
【プレイver.】 1.01

突然の異変に見舞われ、時間軸のズレた世界に迷い込んだ少年ミヤと青年トウ。
それぞれ迷い込んだ人間も、また複雑な事情を抱え込んでおり……。
(制作サイトより引用)


以前プレイした「31日の彼」がとても好きだったので、今作も楽しみにプレイしました。

日常がどこか歪んでいて、違和感がある。それを修正する為に奔走するストーリー。
何故そんな事が起きているのかは核心なので最後まで分からないのは常ですが、
主人公がなぜそれを修正できるのか、という理由さえ何も語られません。
この作者さんの作品はどれもそうですが、細かい事を語らずに状況を納得させ、
かつ独特な世界背景を醸し出すのがすごく上手いです。

そんな奇妙な世界の中を探索するのはとても楽しかったです。
ただ歩き回るだけではなく、次はどんな事が起こるのだろうとワクワクしました。
キャラクター同士もやりとりも軽妙で、楽しい事この上なし。
状況によって台詞が色々と変化するので、2人の会話を見たくて事あるごとに話しかけてました。

ただ、これ2人の主人公を切り替えつつ進むのですが、概ね一緒に行動しなければいけないのに
一人ずつしか動かせないのはやや不便でした。追尾システムあればいいのにと思ったり。
それと、サポート対象外なのであれですが、私はゲームパッドを使用してプレイしてまして。
決定・キャンセル等の他に独特なキーとして人物の切り替えキーと、アクションというキーがあり、
それがゲームパッドで使えないのも少し不便でした。

タイトルは見ただけではどんな作品か全然ピンと来ないと思われますが、プレイしてみると
タイトルの言葉の持つ意味が重みをもって迫ってきます。
エンディングは3種類。
私は順調に(?)バッドと思われるエンディングから回収。
そこから分岐のひとつは文章のヒントで何となく察したのですが、うまくいきませんでした。
制作サイトさんに詰まりやすい箇所のヒントがあるので、それを見てノーマルっぽいエンド回収。
これは悪いエンドではないものの、見ていてちょっと悲しい気持ちに……。
ベストなエンドはかなり大変でした。ヒントを頼りに隈なく歩き回って色々進展はあったけど、
探し物の最後のひとつが見つからずに苦戦。しかし、何とかクリアできました。
ノーマルっぽいエンドで悲しんだ分、ベストエンドは感激。「うあぁぁああ……!」と声が漏れました。
さりげない、だからこそ胸いっぱいになる、爽やかな読後感です。
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418号室

2018年04月15日 20:00

妄想の繭【タイトル】 418号室
【制作】 妄想の繭 てるふぉん様

418号室
【ジャンル】 ホラーアドベンチャー
【対象】 12歳以上(中学生~)推奨
【ED数】 2種類
【スチル数】 -
【プレイ時間】 1周20分(トータル40分)程度
【ツール】 RPGツクールVX Ace
【容量】 22.3MB
【公開日】 2015年9月12日
【プレイver.】 1.03

今から2年前、とあるホテルの一室で自殺者が出た。
亡くなったのは、私の伴侶だった。
私は知りたい。今から2年前のあの日、『418号室』で何があったのか。
―――私は行かなければならない。 (ゲーム内より一部を引用)


【注意】このゲームをプレイするには別途RPGツクールVX Aceのランタイムパッケージが必要です。
ダウンロードはこちらから→ツクールweb

第11回 ふりーむ!ゲームコンテスト ワンマップ部門銀賞の作品です。

苦手なホラーながら、短編だし、銀賞獲得作品との事で、面白そうだなとプレイする事に。
ワンマップなので探索に迷うこともなく、ホラーの雰囲気を味わいつつも驚かされすぎず楽しめました。

何よりこちらの作品はストーリーの骨格がしっかりしていて素晴らしく、
プレイ後は、短編ながらひとつの映画を見終わったような驚きと満足感がありました。

エンディングは2種類。
1プレイ後、ここが分岐なのではと思えるところが2ヶ所ありまして。
ひとつは当たっていたのですが、私はもうひとつの方も怪しいと睨んでいたので、
一生懸命そこを探って時間を費やしてしまいました。結局そこは何の関係もなかったようです orz
分岐ポイントは、1周すると当然疑問に思う箇所でもあるので、到達はさほど難しくないはず。
というか場合によっては、そちらを先に見る可能性もあるかも。
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6 feet under

2018年04月14日 20:00

世界圏【タイトル】 6 feet under
【制作】 世界圏 ゐおり野様

6 feet under
【ジャンル】 一分程度のほんのり怪奇クリックゲー
【対象】 全年齢
【ED数】 1種類
【スチル数】 -
【プレイ時間】 5分程度
【ツール】 WOLF RPGエディター
【容量】 12.9MB
【公開日】 2015年9月20日
【プレイver.】 1.00

ふりーむ!のワンマップフェス参加作品との事。
ワンマップというよりはひとつの画面の中で、クリックで進展するゲームです。

暗闇の中のわずかな光、その中で変化していく情景。
提示される詩、そして流れるショパンの葬送行進曲。
特にこのBGMが重々しい雰囲気を濃厚にしていました。

プレイし終わって、どういう物語なのかは何となく察せられましたが、
詩の内容など色々分からない事も多く、気になってプレイ後に調べました。
作中の詩はマザー・グースのようですね。
また、これも私は知らなかったのですが、タイトルの"6 feet under"も
「6フィート下」という直訳ではなく別の意味があります。
それを知って、あぁ、感じたままで間違ってないのだなと思いました。
伏せる意味があるのかどうかは微妙ですが、私は自分で調べたときにおおっ、と
感嘆しましたので、敢えてここでは書かないでおきます。
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