アイシャの子守歌

2018年12月01日 23:00

共食いうさぎ【タイトル】 アイシャの子守歌
【制作】 共食いうさぎ あうぐ様

アイシャの子守歌
【ジャンル】 探索ホラーアドベンチャー
【対象】 全年齢
【ED数】 1種類
【プレイ時間】 25分程度
【ツール】 WOLF RPGエディター
【容量】 18.7MB
【公開日】 2015年10月2日
【プレイver.】 1.00

暗く閉ざされた地下室で、少女は思う。

“ここから出られたら、どんなに素敵だろう
お兄ちゃんに会えたら、どんなに素敵だろう”

出口と兄を捜して、少女はひとり廃墟を彷徨う―― (一部ゲーム内より引用)


第11回 ふりーむ!ゲームコンテスト 演出部門で金賞を受賞された作品です。

横スクロールで廃墟らしき建物を探索する、ホラーアドベンチャー。
今までのあうぐさんの作品とは視点とキャラドットがガラッと変わっており新鮮です。
ちょっと頭大き目のアイシャが可愛い。
しかし、作風や演出は作者さんの持ち味が生かされ、研ぎ澄まされた作品でした。

過剰な脅かし表現はないものの、画面が目まぐるしく変化するのでびっくりします。
演出の感じは、一番最初にプレイさせて頂いた"AMANI"に近いかもしれません。
コンテストの演出部門での金賞が頷けます。

画面の演出はハッとさせられますが、探索スタイルとしてはあうぐさんの作品らしい鉄板で、
建物の中に散らばる日記の断片やPCのメールを見て、状況を少しずつ把握していくというものです。

ひとつひとつは意味が分かり難く首を傾げつつ進みましたが、プレイし終えて察するものがありました。
重く、やるせないストーリー。
しかし、ホラーにありがちな「そんなバカな」という無理やりな不条理もしくはドラマティックな不幸というよりは、
作者さんが一貫して問いかけてくるテーマには心に重く圧し掛かってくる真摯さがあり、考えさせられます。

前作「カルィベーリ」は、間違いはあるかもしれないにしろ自分の中でかなり明確に作品を解釈できた、
と思ったのですが、これは状況の想像はつくものの細かいところまでピースが嵌ったとは言えず。
PCの中に垣間見える画像が暗示するものなど、量り兼ねているものもあります。

プレイ後に他の方の感想を拝見したくて検索したところ、かなり丁寧に考察されているブログがありました。
私がプレイ後に想像したアイシャの身の上、この方の記事の後半部分に近いです
(これ深くは想像が及びませんでしたが)。
他にもあうぐさんの作品について深く考察された記事が多く、なるほど!と手を打ったところもあったので、
こちらにリンクを張らせて頂きたいと思います(完全ネタバレなので、そこはご注意下さい)。

フリゲと旅と映画について(記事→『アイシャの子守歌』 考察 感想
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幸福論

2018年11月21日 20:06

幸福論 ふりーむ!のページ【タイトル】 幸福論
【制作】 電脳詐欺 (twitter

幸福論
【ジャンル】 短編ノベルゲーム
【対象】 全年齢
【ED数】 - (分岐なしノベル)
【スチル数】 16枚(差分含む)
【プレイ時間】 30分程度
【ツール】 YU-RIS
【容量】 41.3MB
【公開日】 2014年2月10日
【プレイver.】 2.1

猫は言った。
俺は自由でお前はつながれていると。
犬は言い返した。
俺はご主人様がいるけれどお前はひとりぼっちだと。
両者は言う。
「俺は幸せだ」 (一部作品内より引用)


第10回 ふりーむ!ゲームコンテストにて、健闘賞を受賞された作品です。

ある犬と猫が主人公の短編ノベルです。

こちらの作品は、全編
ボイス付。と言ってもキャラクター毎に声優さんがいる訳ではなく、
易しい女性の声が読み聞かせのように文章を読んでくれます。
オートモードにすると心地良い速度で聞くことができます。
楽しみ方はそれぞれだと思いますが、私はオートモードで読ませて頂きました。

可愛くて優しい絵、優しくて悲しいお話。
ホロリとさせられます。
動物好きな方ならなお、涙腺にくるのでは。
「幸福論」というタイトルが、作品のテーマになっており読み終わって色々と考えさせられました。
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トリック・アニマート

2018年10月22日 20:00

offoffo【タイトル】 トリック・アニマート
【制作】 offoffo 壱川ひゅろ様

トリック・アニマート
【ジャンル】 理不尽な罵りゲー
【対象】 全年齢
【ED数】 1種類?
【プレイ時間】 12分程度
【ツール】 LiveMaker
【容量】 20.0MB
【公開日】 2014年11月2日
【プレイver.】 1.01

馬鹿なお前の為にあえて言ってやろう…
トリックオアトリート!!
いや、御託はいい。お前に選択権など無い!
大人しく血を寄越せ!
横暴双子ヴァンパイアによる理不尽な罵りゲーム! (ふりーむ!作品ページより引用)


第10回 ふりーむ!ゲームコンテスト 萌え部門で銅賞を受賞された作品です。

双子ヴァンパイアが、血をゲットするために相手を罵って弱らせるという異色なゲーム。
メタ要素ありです。
もしかしたら、ちょっと人を選ぶ内容かもしれません。
どんなものであれ、罵詈雑言が何ひとつ許せないという方にはお薦めできないかも。
ただ明るいノリですし、暴言が陰湿というより痛快に感じる程度で、個人的には楽しめました。

シスコンのラドと、ひたすら無言のキューの双子コンビが可愛いです。
ラドは分かり易いキャラですが、キューは無表情で、本心が読めないところが何だか怖い(((゜Д゜)))

2人に見つかった哀れな獲物に遭遇するとバトル開始となります。
画面に出るお手本(?)通りに言葉を選んで、相手をノックアウトしましょう。
間違えまくるとキューのモチベーションが下がっていき、ゼロになるとGAME OVERです。
制限時間はさほど短くないので、あまり難しくはありません。
ただし後半戦は、何じゃこりゃという意地悪な感じでちょっと難しくなってきます。
とはいえ、焦らなければ問題なくクリアできる程度かな。

ゲーム自体にも面白い"Trick"が仕込まれていて、大いに楽しめました。
乙女ゲー要素を含みますというゲーム紹介の通り、なるほどこれは乙女ゲー。
しかし、予想外な形で乙女ゲーでちょっと斬新なのです。
まぁ、あくまでコメディ主体なので、恋愛要素にときめくというよりは大いに笑えた作品でした。

エンディングは多分ひとつだと思うのですが、全選択肢を試した訳ではないので定かではありません。
もし間違っていたらすみません。
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絆輝探偵事務所

2018年09月28日 21:34

絆輝探偵事務所【タイトル】 絆輝探偵事務所
【制作】 絆輝探偵事務所 Little氷華様

絆輝探偵事務所
【ジャンル】 ミステリーホラー
【対象】 12歳以上(中学生~)推奨
【ED数】 2種類
【プレイ時間】 4時間半程度
【ツール】 WOLF RPGエディター
【容量】 659MB
【公開日】 2017年3月9日
【プレイver.】 1.05

平凡な大学に通っている夕霧ヒカルはある日、殺人の罪に問われ逮捕されてしまう。
そして事件に見に覚えのない彼に待っていた判決は、死刑であった。
そんな危機的状況に現れたのが、探偵中曽根望彩。
彼女は謎の条件の下ヒカルを脱獄させ、彼の無実を証明するために事件現場へと連れていく。
何故夕霧ヒカルは犯人に仕立てられたのか、中曽根望彩は何者なのか。
事件現場で待ち受けていたのは、壮絶な真実だった。 
謎が謎を呼ぶミステリーホラーゲーム。 (ふりーむ!作品ページより引用)


第13回 ふりーむ!ゲームコンテスト 探索アドベンチャー部門で金賞を受賞された作品です。

以前から気になっていた作品なのですが、5~6時間の長編ということでなかなかできず。
今回、ようやくプレイさせて頂きました。

ふりーむ!さんの作品ページコメントに「本格推理ではありません」と注意書きがあるので、
ガチガチの推理ものではないのだろうと思ってはいました。
プレイを始めると、ぞっとするような音楽とプロローグが始まります。
わあぁ、下手なホラーより怖い(((゜Д゜)))
こ、この作品はどういう方向性なの!?と、その時点でワクワクです。
蓋を開けてみると、推理も、ホラーも、その他諸々も……
作者さんが面白いと思うものを色々詰め込んだであろう、ボリュームたっぷりの作品でした。

最初にゲームの難易度をEAZY,NOMAL,DEFFICULTから選ぶことができます。
どうしようか少し迷い、とりあえずNOMALで始めて見ることに。

序盤から、プレイヤーが状況証拠をもとに答えを当てるという推理パートがあり面白かったです。
ただ、ずっとその形式が続く訳ではありませんでした。
プレイヤーではなく、主人公のヒカルが推理を披露する展開の方が多かったです。
謎解きも途中でぽつりぽつりと混じっている感じ。
どちらかというと探索とストーリーを見ていくことがメイン。
時折挟まるキャラクターボイスと、綺麗なグラフィックの一枚絵がかっこ良くてインパクトがあり、
長い探索の中での良いスパイスになっていました。

探索は、場所は広いものの関係ないところに行こうとすると行けなかったり、
調べるべき箇所には印がついていたりで、あまり迷わないような親切設計でした。
そして、中盤からは最初に選んだ難易度が影響する、逃走ゲームがあります。
これ、私には難しすぎました(・ω・`)
敵に追いつかれたときにキーボードのCを上手く押して逃れなければならないのですが、
私は基本ゲームパッドプレイなので、Cキーだけキーボード操作にするのは難しくて。
かと言ってキャラクター操作もキーボードでやるとのは、不慣れすぎて無理でした。
NOMALだと全く進めなくて、途中からEASYに切り替えました。
もうひとつ、画面が暗すぎて殆ど見えず。明度を最大まで上げて何とかギリギリ見える程度です。
私のPC環境と相性が悪かったです。EASYモードがあって良かった。

緻密な設定に感心するところもあれば、かなりぶっ飛んだ展開に唖然としたところもあり。
色々な展開に驚き、突っ込み、疑心暗鬼になりつつプレイし、何だかんだで最後まで楽しめました。
見事に回収された伏線もある反面、終わってみると「あれはどうなった?」と疑問点も残ります。
この作品、続編も作られているようなので、もしかしたらそちらで謎が明かされているのかも。
そちらもまたプレイしてみたいです。
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私を見て?

2018年09月04日 20:00

aiGame【タイトル】 私を見て?
【制作】 aiGame 藤崎 藍様

私を見て?
【ジャンル】 ストーカーノベル
【対象】 全年齢
【ED数】 - (分岐なしノベル)
【プレイ時間】 10分程度
【ツール】 LiveMaker
【容量】 14.3MB
【公開日】 2014年8月14日
【プレイver.】 2.00

これは、何かが"隠 れ て い る"ノベルです。

少女は彼が好きだった
弱気な少女は彼を追いかけるのが精一杯
ある日 少女は彼に思いを告げることを決意した
しかし その日が過ぎても少女はただ 彼を見続けることしかできなかった
そんな少女にストーカーされる彼を描いたノベルゲームです (remadmeより引用)


第10回 ふりーむ!ゲームコンテスト アイデア部門の銅賞を受賞された作品です。

何が隠れているんだろう?とワクワクドキドキでプレイ。
読み進めて間もなく、その「何か」には気が付きました。
気が付いたのは偶然で、見た時に「えっ」とびっくり。
2014年制作と今となっては旧作ですが、未だこういう仕掛けは見たことがありません。
純粋に驚き楽しめたし、こういうこともできるんだ!と感心しました。

最初からこの部門を狙って制作されたという趣旨の記述をどこかでお見掛けしました。
狙い通りばっちり受賞されていてすごいと思います。
しかし、確かにトリックはストーリーを表現するのにばっちり合っていて面白かったのですが、
ストーリー自体はどこかで見たことあるような、ありがちと言えばありがちなホラーだったかなと。

辛口になってしまいましたが、ノベルゲームをたくさん制作されている作者さんなので、
他にもどんな作品を作られているのか、また新しい違う作品も読んでみたいなと思いました。
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