ベリーローテーション

2021年11月27日 22:40

あかつきのお宿【タイトル】 ベリーローテーション
【制作】 あかつきのお宿 橘花紅月様

ベリーローテーション
【ジャンル】 謎解き脱出ゲーム
【対象】 全年齢
【ED数】 1種類
【プレイ時間】 12分前後
【ツール】 Unity+WebGL
【公開日】 2020年10月1日

あかつきのお宿さんによる、脱出ゲーム第9弾。
今作は「回転」をテーマにした謎解きです。
オブジェクトをくるくる回して謎を解きましょう。

プレイ中、頭の中に某四八人衆の音楽が鳴り響いていました。
……作品ページでさりげなく否定されてますが(笑)

今回もサクっと解ける難易度で、程よい頭の体操になりました。
そして、今作も制作者さんによる攻略動画で面白い豆知識が公開されており、そちらも興味深かったです。
サイコロ豆知識……初めて知りました。
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身代わり少女

2021年11月18日 20:00

海底水槽【タイトル】 身代わり少女
【制作】 海底水槽 さかながさかさかな様
 

身代わり少女
【ジャンル】 謎解きホラーアドベンチャー
【対象】 全年齢
【ED数】 3種類
【プレイ時間】 1周50分(トータル1時間40分)程度
【ツール】 WOLF RPGエディター
【容量】 49.8MB
【公開日】 2012年10月25日
【プレイver.】 2.07

暗闇で目覚めた少女。
目の前に死神が現れ、少女はもうすぐ死ぬはずの近しい者から「身代わり」にされたのだと告げる。
だが、死神は穢れない少女の魂を持ち去ることを惜しみ、試練を乗り越えれば褒美を与えることに。
その試練とは、記憶を消した状態から、自分を身代わりにした人間を思い出すこと。 
タイムリミットは、その人物の本来の寿命が尽きるまで。
果たして少女は期限の内に、記憶を蘇らせることができるだろうか?


2012年に制作された、この時期の王道な謎解きホラーゲーム。
初めて制作されたゲームとのことですが、ストーリーも謎解きもしっかりした良い作品でした。

まず、主人公の瞳ちゃんが、とても健気で可愛かったです。
何としても助けてあげたい気持ちにさせられますね。

探索は自宅内なのでさほど広くなくサクサク進められたものの、謎解きは私にはやや難しかった……!
何を言わんとしているかというのは理解できるのに、なかなか上手く正解できなくて。
メモを取りつつ考えられる答えを片っ端から試し、数日かけてようやく解いた謎もありました。

余談ですが、この作品初プレイのはずなのに終盤でどこかで見た事あると首を傾げていたんですが、
これ、かなり昔に実況動画で拝見してました。
ストーリーは断片的に記憶に残っていたけど謎解きは全く覚えていなかったので、新鮮にプレイできて良かったです。

エンディングは3つあります。
2つは自力で到達できたのですが、ひとつはどうしても分からず攻略サイトを頼りました。
なかなか手放しで喜べないですが、その分心に残るストーリーでした。


攻略は制作サイトさんに掲載されていますが、追記にて外部の攻略サイトさんも掲載させて頂きます。
[身代わり少女]のヒント・攻略を見る
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忘却の淵

2021年11月16日 20:00

あ行。【タイトル】 忘却の淵
【制作】 あ行。 アワラギ様(代表)

忘却の淵
【ジャンル】 探索ホラー
【対象】 15歳以上(高校生~)推奨
【ED数】 3種類
【プレイ時間】 1周35分(トータル44分)程度
【ツール】 RPGツクールMV
【容量】 114MB(ダウンロード版)
【公開日】 2020年1月5日
【プレイver.】 1.03


気が付くとあなたは、硬い石の上で目を覚ます…。
足元には血が滴る…、周りには誰かがいるようだ…。
自分の名前以外なにも覚えていない…。
意識のある2人と自分は、同じ服装、同じマークの入った服を着ている。
たくさんの遺体、広い施設…。
自分の記憶を取り戻し、この不可解な場所から脱出ができるだろうか…。

(制作サイトより引用)



ツクールMV製の探索ホラーゲーム。
基本ブラウザプレイですが、ふりーむ!IDをお持ちの方はダウンロード可能です。

ふりーむ!の作品ページ→  RPGアツマールの作品ページ→

自分の名前以外、記憶を無くして目覚めた主人公。
同じ境遇で倒れていたイヌイ、クヨウと共に探索していきます。

ツクールMVの頭でっかちのキャラクターは可愛らしく、
どうしても周りに散らばっている骸骨や血痕の不気味さとのギャップを感じてしまいます。
ただ、探索中に表示される一枚絵はなかなかグロくて恐ろしい。探索の雰囲気を盛り上げてくれました。

こういうシチュエーションって、仲間――ひいては自分自身さえも信頼に値する人物かが分からず、
どこかで裏切られるのでは?と最後まで疑心暗鬼に囚われつつの探索になるのですよね。
その緊張感が心地良かったです。
とは言え、個人的にちょっと苦手な敵から追われたり、隠れながら進まないといけないシーンはなかったので、
そういう意味では安心してプレイできました。

原作は、クトゥルフ神話TRPGのシナリオとのこと。
クトゥルフ系統のお話ということで、狂気染みた恐怖が味わえるストーリーでした。
エンディング分岐も分かり易いです。
プレイし終えてから、TRPGのストーリーを読むのも面白かったです(プレイ前だとネタバレになるのでご注意を)。
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ツクモノガタリ番外編~雉の鳴く夜~

2021年11月15日 20:00

WHGF【タイトル】 ツクモノガタリ番外編~雉の鳴く夜~
【制作】 WHGF WH様

ツクモノガタリ番外編~雉の鳴く夜~
【ジャンル】 ホラー風アドベンチャー
【対象】 12歳以上(中学生~)推奨
【ED数】 1種類
【プレイ時間】 45分程度
【ツール】 RPGツクールVX
【容量】 44.6MB
【公開日】 2021年6月27日
【プレイver.】 1.01

――それは、いつものまして暑い夏の日の事であった。
とある小さな集落で、若い娘ばかりがいなくなる事件が相次いでいると聞いた私は、
きっと本を書く種になると思い村へと足を運んだ。

(ゲーム内より引用)


【注意】このゲームをプレイするには別途RPGツクールVXのランタイムパッケージが必要です。
ダウンロードはこちらから→ツクールweb

以前からプレイさせて頂いている、MHさん制作のツクモノガタリシリーズ10作目。
シリーズ既プレイの方向けの作品です。
今回は番外編ということでいつもとは異なり、現代の一場面から始まるという
これだけでとてもワクワクしますね。

お馴染みのキャラクターではなく、とある作家さんからの視点で九十九と佐久間の活躍が描かれます。
これが約15分程度。
残りは、お馴染みの九十九視点で真相(というか一周目語られなかった部分)が見られるという作りでした。

久々にゲームをするので、ミニゲームクリアできなかったらどうしようとドキドキしていたのですが、
難易度は高くなかったので良かったです。
古典作品をテーマにした謎解きとかもなかなか面白かったです。
途中分からなかった問題や、え、答えこっちなの?と思った箇所ががあったものの、
間違えるとやり直しになるので何となくでクリアできてしまいました。

前作プレイから間が空いたのもあり、最後の方のクライマックスシーンで、「え、あなたは誰!?」
となってしまって慌てたんですが、きちんとオチがあって分かったので良かった。
長く続いたこのシリーズ、本編は完結済みとのこと。
大好きなシリーズなので、また番外編を期待してしまいます。
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あの日あの夏あの祠

2021年11月14日 15:02

鳥籠のゲーム作品【タイトル】 あの日あの夏あの祠
【制作】 鳥籠のゲーム作品 鳥籠様

あの日あの夏あの祠
【ジャンル】 掌編ADV
【対象】 全年齢
【ED数】 1種類
【プレイ時間】 20分程度
【ツール】 WOLF RPGエディター
【容量】 141MB
【公開日】 2017年9月25日
【プレイver.】 1.00

僕と、幼なじみの玲人・栗子の3人は、いつも小さな祠のある境内で遊んでいた。


ふりーむのゲーム開発企画「カイダン夏祭り」「ワンマップフェス3」参加作品。

公式サイトの紹介文にあるように、SF(少し不思議)なSFです。
選択肢はあるものの、台詞が変わるだけだったり(これが面白くて全部選びたくなるという)、
選びそこなうとゲームオーバーになるので、実質ストーリー分岐はありません。
読み終わって、切なく、暖かい気持ちになりました。

最初のワンシーンで「もしやこの人は」と思うところがあったのですが、そこは当たっており。
しかし、その時の想像を超えてたいへん気持ち良く纏まったストーリーで、
しっかりと組まれ、伏線を貼られた構成には感銘を覚えました。

それにしても、冒頭で主人公たちが遊んでいるあのじゃんけん遊び、名称はなんていうんでしょうね。
私も漏れなくやったことがある、懐かしいあの遊び。全国、世代問わずやってるんでしょうか。
彼らが決してグーで勝たないのは、あの企業名に配慮したのか、
それともグーだけ進める歩数が少ないから出さないのか。といらんことも考えてしまいました。

そしてこの作品、この冒頭の遊びとキャラクター名が深く連動しています。

以下、ちょっとネタバレになるかもしれないので、反転しないと見えないようにしておきます。

玲人は「チョコレート」から、栗子はグーで買ったときの企業名。おいしくて強くなるやつですな。
また、松林吾郎さんもよく見ると、松(パイン)、林吾(リンゴ→アップル)、つまりパイナップルになっているという。


そうすると、主人公の名前は……?と考えたとき、物語に隠されたもうひとつの真実が見えてくるのでした。
この想像が当たっているかは定かではないものの、栗子からの呼ばれ方を考えると、やはりそうかなー、と。
素直な作品に見えても決して表に出さない含みを持たせているところが、実に鳥籠さんの作品らしいなと思います。

実はこの作品、更新が途絶える約一年前にプレイして下書きだけ書いておりまして。
今回掲載するにあたり、もう一度プレイしました。
ストーリーを知っていて読んでもまた胸にグッときたし、何気ない台詞の意味も鮮明に見えてきて面白かったです。
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