絆輝探偵事務所

2018年09月28日 21:34

絆輝探偵事務所【タイトル】 絆輝探偵事務所
【制作】 絆輝探偵事務所 Little氷華様

絆輝探偵事務所
【ジャンル】 ミステリーホラー
【対象】 12歳以上(中学生~)推奨
【ED数】 2種類
【プレイ時間】 4時間半程度
【ツール】 WOLF RPGエディター
【容量】 659MB
【公開日】 2017年3月9日
【プレイver.】 1.05

平凡な大学に通っている夕霧ヒカルはある日、殺人の罪に問われ逮捕されてしまう。
そして事件に見に覚えのない彼に待っていた判決は、死刑であった。
そんな危機的状況に現れたのが、探偵中曽根望彩。
彼女は謎の条件の下ヒカルを脱獄させ、彼の無実を証明するために事件現場へと連れていく。
何故夕霧ヒカルは犯人に仕立てられたのか、中曽根望彩は何者なのか。
事件現場で待ち受けていたのは、壮絶な真実だった。 
謎が謎を呼ぶミステリーホラーゲーム。 (ふりーむ!作品ページより引用)


第13回 ふりーむ!ゲームコンテスト 探索アドベンチャー部門で金賞を受賞された作品です。

以前から気になっていた作品なのですが、5~6時間の長編ということでなかなかできず。
今回、ようやくプレイさせて頂きました。

ふりーむ!さんの作品ページコメントに「本格推理ではありません」と注意書きがあるので、
ガチガチの推理ものではないのだろうと思ってはいました。
プレイを始めると、ぞっとするような音楽とプロローグが始まります。
わあぁ、下手なホラーより怖い(((゜Д゜)))
こ、この作品はどういう方向性なの!?と、その時点でワクワクです。
蓋を開けてみると、推理も、ホラーも、その他諸々も……
作者さんが面白いと思うものを色々詰め込んだであろう、ボリュームたっぷりの作品でした。

最初にゲームの難易度をEAZY,NOMAL,DEFFICULTから選ぶことができます。
どうしようか少し迷い、とりあえずNOMALで始めて見ることに。

序盤から、プレイヤーが状況証拠をもとに答えを当てるという推理パートがあり面白かったです。
ただ、ずっとその形式が続く訳ではありませんでした。
プレイヤーではなく、主人公のヒカルが推理を披露する展開の方が多かったです。
謎解きも途中でぽつりぽつりと混じっている感じ。
どちらかというと探索とストーリーを見ていくことがメイン。
時折挟まるキャラクターボイスと、綺麗なグラフィックの一枚絵がかっこ良くてインパクトがあり、
長い探索の中での良いスパイスになっていました。

探索は、場所は広いものの関係ないところに行こうとすると行けなかったり、
調べるべき箇所には印がついていたりで、あまり迷わないような親切設計でした。
そして、中盤からは最初に選んだ難易度が影響する、逃走ゲームがあります。
これ、私には難しすぎました(・ω・`)
敵に追いつかれたときにキーボードのCを上手く押して逃れなければならないのですが、
私は基本ゲームパッドプレイなので、Cキーだけキーボード操作にするのは難しくて。
かと言ってキャラクター操作もキーボードでやるとのは、不慣れすぎて無理でした。
NOMALだと全く進めなくて、途中からEASYに切り替えました。
もうひとつ、画面が暗すぎて殆ど見えず。明度を最大まで上げて何とかギリギリ見える程度です。
私のPC環境と相性が悪かったです。EASYモードがあって良かった。

緻密な設定に感心するところもあれば、かなりぶっ飛んだ展開に唖然としたところもあり。
色々な展開に驚き、突っ込み、疑心暗鬼になりつつプレイし、何だかんだで最後まで楽しめました。
見事に回収された伏線もある反面、終わってみると「あれはどうなった?」と疑問点も残ります。
この作品、続編も作られているようなので、もしかしたらそちらで謎が明かされているのかも。
そちらもまたプレイしてみたいです。
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イービルウィッチ

2018年09月10日 20:00

イービルウィッチ ふりーむ!のページ【タイトル】 イービルウィッチ
【制作】 ハコノネコ様 (twitter

イービルウィッチ
【ジャンル】 推理ゲーム
【対象】 全年齢
【ED数】 1種類
【プレイ時間】 40分程度
【ツール】 ティラノビルダー
【容量】 81.3MB
【公開日】 2018年8月10日
【プレイver.】 1.01

令嬢・八里千秋は毎晩奇妙な夢をみる。
自分の身体に邪悪なモノが侵入してくる悪夢だ。
ある日、千秋のもとを訪れる旧友・十槍あかね。
あかねは千秋に断言する。
「あなたには入れ替わりの魔法がかけられている。あなたを狙う術者をつきとめないと」
クトゥルフ×推理ゲーム、ここに開幕!! (readmeより引用)


クトゥルフ神話をモチーフにした推理ゲームで、ティラノビルダー製です。
ふりーむ!さんからはダウンロード版がプレイ可能。
その他に、ノベルゲームコレクションにてブラウザ版がプレイ可能です。  ページはこちら→

何となく面白そうだな、と思ってプレイさせて頂きました。
いやー、期待以上に面白かったです。
神様の血を引く能力者、というちょっと厨二な心ときめく設定と、ミステリー。両方大好物なのです。

私はクトゥルフについては「何となくこんなもの」という漠然としたイメージと浅い知識しかないのですが、
そんな人間にも分かり易いよう、序盤で大まかな説明があったりします。
モチーフからしておどろおどろしい昏い雰囲気かと思いきや、登場人物が意外とコミカルで魅力的。
会話に飽きることなく引き込まれました。
ファンタジー要素と堅実なミステリー、そして人物の魅力が相まってとても楽しかったです。

推理に関しては一点、魔女の正体を暴くというファンタジー要素満載のもの。
ですが、とてもベーシックでシンプルな出題で、堅実だなぁという感じです。
きちんと考えればきっと分かるはず、という難易度かと。
ちなみに、私は一発クリアできました。ちょっと嬉しい('-'*)
犯人は2択なので煩雑さはないものの、犯人指摘の根拠が入力形式なので詰まると辛いかもしれません。
推理は失敗するとエンディングが変わるかなぁと思って試したところ、正解するまでループします。

作者さんのtwitterを拝見したところ、続編制作中とのこと。
もう好みにヒットの作品で、「続きがプレイしたい~」と思っていたので、狂喜乱舞しました。
楽しみです。
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親愛なる○○へ

2018年07月20日 20:00

有限の遑【タイトル】 親愛なる○○へ
【制作】 有限の遑 皐月の夢様

親愛なる○○へ
【ジャンル】 探索ホラーゲーム
【対象】 12歳以上(中学生~)推奨
【ED数】 3種類
【スチル数】 5枚
【プレイ時間】 1周1時間40分(トータル3時間10分)程度
【ツール】 WOLF RPGエディター
【容量】 52.5MB
【公開日】 2017年4月2日
【プレイver.】 1.05

大学に入学し、一人暮らしをしている主人公の女性、つかさ。
一週間前から、彼女の元に差出人不明の手紙やプレゼントが届くようになる。
”愛する君へ”これはストーカー…?
降りかかる恐怖に怯えながら、つかさは自分に何が起こっているのか調べていく。
ストーカーは人間?それとも――。 (ふりーむ!作品ページより引用)


第13回 ふりーむ!ゲームコンテスト 女性向けゲーム部門で金賞を受賞された作品です。

受賞に相応しいと思える良作ですが、ひとつ疑問なのはなぜ女性向け部門なのか?と。
女性向け要素が皆無とはでは言いませんが、特に恋愛メインなストーリーでもなく。
とても面白い作品ですので、そこで男性が敬遠してしまうことがあっては勿体ないと思います。
ミステリー・サスペンス好きな方、男女問わずお薦めしたいです。

実はこの作品、フリーゲームから遠ざかっていてもうやらないな、と思っていた時期に
ゲーム実況動画で一通り見たことがあるのです。
通常は動画で見たゲームはプレイしない傾向なのですが、他の作品で作者さんの
ファンになってしまったので、こちらも改めて自分でプレイさせて頂くことに。

ストーカーの被害に悩まさせる、都会で一人暮らしをする女子大生のストーリー。
ストーカー行為はダメですが、確かに、常に傍で守ってあげたくなるような儚い雰囲気の美人ですよね。
ただ、彼女はその見た目にそぐわず、自分のことは自分で解決するという強さを兼ね備えた女性です。
そこが仇になり、友人や警察になかなか弱みを見せられない……という脆さに繋がっているのですが。

プレイを進めて行くと、彼女がどういう被害に遭っているを体験することになります。
バイト先の同僚、大学の友人、そして幽霊のような超常現象から何と自分自身まで、
何もかもが怪しく見えてくるという語り口が上手いです。すごい展開。

そして、道中には様々な謎解きもあり。
ストーリーは前述のように動画で見たことがあったので記憶に残っていたのですが、
謎解きはほぼ忘れかけていて苦戦しました。
特に、後半で出てくる箱の開け方は全く覚えておらず、相当悩みました。
しかし、翌日まで持ち越したところ突然閃いて何とかクリア。嬉しかったです。
そんなのアリかー!と思わずのけぞるような少し捻った謎解きもあり、結構難しいと思われます。

そして、GoodEndへの行き方も全然覚えてなく、初めはBadEnd2へ到達しました。
普通にプレイしていると真っ先にこれに辿り着くはず。
このエンドはBadながら、作品の真骨頂とも言える展開です。
あまりに印象的なだけに、そこは覚えていたので驚きは味わえず……悔しいところです。
Badをクリアすると、エンディング後に少しおまけのような要素あり。
これを見ると、心が抉られます。
こんなにBadで心が痛む、そして何としてもGoodに行かねば!と思わされる作品もそう無いかと。
そこではGoodEndへのヒントも貰えます。
自力で回収するのは少し大変なので、そこはありがたいところ。

そして、2周目で無事GoodEndへ。やったよ……。・゚・(ノД`)・゚・。
これも諸手を挙げて喜べるエンドではないものの、納まるべきところへ納まったかなというものでした。
BadEnd1は、作中ヒントもないのでさっぱり分からず、攻略サイトを頼りました。
これもちょっとフラグ立てが難しい。しかし、見ていくと「こんなシーンもあったんだ」と面白かったです。
Bad1も後味は悪いですが、それだけでなく何だかとても……複雑な気持ちにさせられました。

また、2周目以降は登場人物が「その時何を考えていたか」という心の声が追加表示されます。
それを見るとストーリー展開がより分かり易いので、スキップせずに読んでいくと面白いです。

これまでの皐月の夢さんの作品は、ストーリー自体が上手いというよりは、
魅力的な舞台と設定をベースにキャラクター同士の絡みや台詞の上手さで
魅せていくものが多かったように思います。
ストーリー以上に、台本と役者が素晴らしかったのです。
しかし、この作品はストーリー構成自体が秀逸で、思わず唸らされる逸品でした。
キャラクターも魅力的なのですが、もし役者を総入れ替えしたとしても恐らく作品は色褪せない。
今までの作品もすごく面白かったけど、更に進化されたなという印象を持ちます。
この作品が今の時点で最新作。
ゲーム制作大変だとは思いますが、新作作られないかなぁ……と心底待ち遠しい作者さんです。
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太陽がまた輝くとき

2018年07月17日 20:00

セイナルボンジン【タイトル】 太陽がまた輝くとき
【制作】 セイナルボンジン たぬ子様

太陽がまた輝くとき
【ジャンル】 映画風紙芝居ノベル
【対象】 全年齢
【ED数】 - (分岐なしノベル)
【プレイ時間】 35分程度
【ツール】 NScripter
【容量】 21.9MB
【公開日】 2014年5月2日
【プレイver.】 1.11

久しぶりに帰省する娘のミハルと駅で待ち合わせていた刑事・コガ。
時間を過ぎても現れない娘を捜して駅のトイレへ向かうと、中から甲高い悲鳴が聞こえてきた。
トイレへと飛び込んだコガが見たものは、ナイフで刺されて横たわる愛娘の姿だった……。


第10回 ふりーむ!ゲームコンテスト にて審査員特別賞を受賞された作品です。

テキストと共にコマ送りで絵が変わっていく、紙芝居風のビジュアルノベル。
セイナルボンジンさんの作品をプレイさせて頂くのは3作目ですが、これが処女作です。

熟練の刑事が、愛娘が殺された事件を捜査していくサスペンスノベル。
ただ、事件の黒幕や殺された理由等、ストーリー自体はわりとベタな感じでした。
しかし、そこにプラスして主人公が「少林刑事」と呼ばれる拳法の達人という
ちょっと面白い設定が為されていて、そのB級感がまた良い。
その設定を活かしてのアクションシーンもあり、静と動のメリハリが見事でした。

絵はより新しい作品と比べると少し荒い気もしますが、それもまた味があります。
この作品の為に390枚もイラストを描かれているそうで……凄いですね。

オーソドックスな展開ながら、ストーリーの見せ方が素晴らしかったです。
やっぱり豊富な画像に感情を揺さぶられます。
序盤で凄腕の片鱗を見せつつも、娘に会える喜びでニコニコしているおやっさん。
事件に遭遇し、その表情が苦痛に歪む様やその後の鬼の形相が、見ていて辛かった……。
胸を打たれる悲壮感、手に汗握る緊張感、胸が熱くなる高揚感。
最初から最後までドラマチックで、良質のドラマを観ているように最後まで飽きずに引き込まれました。

ラストでタイトルの「太陽がまた輝くとき」という言葉の意味を噛み締めた時に、思わず涙腺が緩みました。
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“聴”能力捜査官 キキミミ!!:Complete

2018年07月08日 20:00

LAb246【タイトル】 “聴”能力捜査官 キキミミ!!:Complete
【制作】 LAb246 LIKEMAD/ツシマユキヒロ様

“聴”能力捜査官 キキミミ!!:Complete【ジャンル】 ミステリーADV
【対象】 全年齢
【ED数】 1種類
【プレイ時間】 1時間45分程度
【ツール】 RPGツクールMV
【容量】 119MB
【公開日】 2017年3月30日
【プレイver.】 1.04

サイキックである主人公のヒナタ・スペンサーは、国際特別捜査局の捜査官。
捜査本部のある英国から、生まれ育った桜木町へと本部の命令で戻ってきた。
しかし、それは表向きの理由。
彼女はどうしても解決しなければならない大きな問題を抱えていた。
“聴”能力キキミミ!!を使い、難事件の真相を暴け!  (制作サイトより引用)


第4回 PLiCyゲームコンテスト シナリオ部門・金賞受賞作品。

“聴”能力捜査官である主人公・ヒナタ。
“キキミミ”という、探しものの位置を“音”で聴いて確認できる能力を持っています。
そのキキミミを駆使して、事件を解決していくストーリー。
音が重要なキーポイントになっていますので、音声必須、ヘッドホン推奨です。
MV製なのでブラウザ版もありますし、アンドロイドの方はアプリ版もリリースされています。
私はダウンロード版でプレイさせて頂きました。

ストーリーは何章かに分かれており、EPISODE1~FINALまで全10章。
元々はひとつずつ配信されていたのを纏めたので"Complete"というタイトルのようですね。

ゲームを始めると、オレンジの画面にポップなタイトルが。
キャラクターは、デフォルメされた感じの絵柄でとても可愛いです。
音を手掛かりに探索というのも、上手くできるかな?と少し不安でしたが、分かり易かった。
こちらの作者さん、過去作でも音がキーポイントになる作品があるのですが、
それよりも分かり易くなっていたと思います。

そして嬉しい驚きだったのが、同作者さん制作「迷☆探偵の助手」シリーズに登場する
大和さんというキャラクターがが絡んでくるということ。
この作者さん、作品同士がリンクしていることがないので意外でした。
プレイ後に制作サイトさんを拝見したところ、どうやら大和さんにスポットを当てた
スピンオフ作品として制作されたゲームというようなことが書かれていました。
なるほど、確かに脇役というより重要なポジションとして登場しています。
桜木町のMAPには空木探偵事務所の位置も示されるのですが、そこで同シリーズの
千穂や御影くんが相変わらずドタバタやってるんだろうな……と想像すると、街が愛おしく感じられました。

見た目もポップでスタイリッシュですし、そのイメージ通りに最初は軽快な雰囲気で始まりますが、
捜査が進むにつれ徐々に事件の真相……思いがけない隠された闇が見えてきます。
軽快から警戒へ。なんちゃって。
誰もが怪しく思えてくる手に汗握る展開で、ミステリーとしてとても楽しめました。
ヒナタの大和さんへの淡い恋心も見どころです。大和さんファンの女性はご覚悟を(笑)
大和さんはまだクールな対応ですが……続編も制作中のようですし、これからが楽しみな2人です。
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