LAST.

2019年12月15日 22:39

re. ノベルゲームコレクションのページ【タイトル】 LAST.
【制作】 pmpm様(twitter

LAST.
【ジャンル】 短編アドベンチャー
【対象】 全年齢
【ED数】 2種類
【プレイ時間】 1周13分(トータル14分)程度
【ツール】 ティラノビルダー
【容量】 134MB(ダウンロード版)
【公開日】 2019年8月31日
【プレイver.】 ?

よく みて えらんで (ノベルゲームコレクション作品ページより引用)


短編のアドベンチャー。以前プレイさせて頂いた「re.」の作者さんの2作目です。
モノトーンの画面に、色とりどりの美しい花が印象的。

プレイを始めると、いきなり警察官が。
何やら事件があったようですが、詳細は全く分からないまま読み進めることに。
主人公が記憶を辿っていくのに合わせ、読者も真相に近づいていくのです。
途中で選択肢があるものの、実は選べるところは決まっています。
ストーリーが分岐するのは、まさにラストの選択肢ひとつのみでした。

最初は何が何やらよく分からない。
ただ、後半で「もしかして……」と徐々に起こったことが分かってきます。
うーん、これは重い。心にずっしり響きます。
一周しただけでは細かい所まで掴み切れなかったので、もう一度読み直しました。
読み直すと、最初は分からなかったことがはっきり分かり、分かってしまうと更に切ない……。
やるせない結末でした。

クリアすると、最初の画面に変化が現れます。
その変化も、それぞれの結末がどうなったのかを読者に教えてくれるものでした。
シンプルだけど、全てを語らずに読者に想像させるからこそ、心に残りますね。
見せ方がとても上手いです。

以下、ストーリーのネタバレになるので反転させないと見えないようにしておきます。
未プレイの方は、閲覧にご注意下さい。

最後の選択肢で結末が分かれる訳ですが、図鑑を拾う方のラストにはハッとしました。
この結末では、手錠をかけられた手と、新聞記事がタイトル画面に追加されています。
図鑑の中には「まちがえては いけない」「ただしいほうを えらぶんだよ」というメモがあった。
だから、図鑑を拾った彼女は、間違えず、正しい道を選んだんだなぁと。
そう思うとじわりと涙が浮かんできました。
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惑星ホテル

2019年12月05日 22:39

pinetea【タイトル】 惑星ホテル
【制作】 大鳥 友路様(twitter

惑星ホテル
【ジャンル】 短編ノベル
【対象】 全年齢
【ED数】 4種類
【プレイ時間】 1周10分~40分(トータル1時間10分)程度
【ツール】 ティラノビルダー
【容量】 147MB(ダウンロード版)
【公開日】 2019年8月23日
【プレイver.】 ?

疲れて 眠った はずなのに
寝覚めの良い 朝のふしぎ
あなたは 目を覚ますと
宇宙船の 中にいました (ノベルゲームコレクション作品ページより引用)



『ベッドの中で スマホでプレイして そのまま眠れるゲームを 目指しました』
そんなコンセプトが素敵なゲーム。
夢の中を漂うようなふわふわした雰囲気の語り口が心地良いです。
主人公が眠りにつくと、何故か宇宙船に乗っていて……というストーリーなのですが、
プレイし終えるとそのまま本当の夢の中に続いて行けそうな感じが。
ただし、プレイ中は先が気になってしまい、クリアまで夢中になってしまいました。
お休み前にプレイするなら、少し時間のある時が良さそうです。
私はPCでプレイさせて頂きましたが、コンセプトからしてスマホでプレイするのが良いかもしれません。

ご覧の通り、柔らかなパステルカラーと可愛い絵柄に一目で惹かれました。
主人公は男と女から選べます。
見た目の好みで、初プレイは女主人公にしてみました。

ストーリーも柔らかい絵柄にぴったりで、穏やかで優しい。でも、思わぬ悲しみを秘めていました。
なのに時々思いがけないユーモアもあり、プレイしていて退屈しません。
とあるシーンでは主人公の選択肢で突飛なものがあり、つい選んでしまったのですが、
その後の展開が面白すぎて。良いシーン……なのかもしれませんが、笑ってしまいました。

エンディングは4つ。
それぞれ、全く違った展開が示されます。
中には、皆が幸福と思われる、希望に満ちたエンディングもあり。
ただ、どれが「正しい」のかと言われると、正解はないように思えました。
とは言え、この世界を左右する選択の決断を自分がせねばならない、という状況はなかなかに重いものです。
単に夢心地で終れるストーリーではないので、深く心に残るのでした。
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穴があったから入ってみた

2019年12月01日 22:58

あまなつ館【タイトル】 穴があったから入ってみた
【制作】 あまなつ館 あまなつ様

穴があったから入ってみた
【ジャンル】 ほのぼの系短編RPG
【対象】 全年齢
【ED数】 5種類
【プレイ時間】 1周16分(トータル1時間12分)程度
【ツール】 WOLF RPGエディター
【容量】 27.6MB
【公開日】 2018年7月18日
【プレイver.】 1.02

穴に入って色んな世界へGo☆ (ふりーむ!作品ページより引用)


第10回 WOLF RPGエディターコンテスト 総合34位の作品です(エントリー番号【20】)。

以前にウディコンで見かけた時から気になっていたゲームで、ようやくプレイさせて頂けました。

タイトルのイメージから、たくさん穴があって探索していくゲームかな?と思っていまして。
概ねそうなのですが、穴の中の世界が思ったより広かった……!
道中は予想外の展開ばかりで、この先何が起きてどう決着が着くのかさっぱり見当が付きませんでした。
ちょっと奇妙な場所から癒しの場所まで、様々な風景が楽しかったです。

このゲームはエンディングが5種類あるのですが、特徴的なのが、エンディングを迎えても
そのままプレイを続行できるというところ。
つまり、エンディングを迎えて終了→セーブから再プレイではないのです。
ひとつフラグを立ててエンディング→そのまま次のフラグを回収して二つ目のエンディング……みたいな感じです。
エンディング毎プレイをやり直す必要がないので、ストレスなくサクサク進めました。

ただ、進むためには同じ場所を何回も通過しなければなりませんでした。
また、道が細いMAPが多いのにキャラクターが半歩移動なので、引っ掛かって進みにくかった。
特に二つ目は改善して欲しいなぁと思ったところです。

以前プレイさせて頂いた「世にも奇妙なおつかい」も不思議な雰囲気の作品でしたが、
こちらも独特な雰囲気を確立している作品です。


WOLF RPGエディターコンテスト
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終わる世界の赤ずきん

2019年11月14日 20:00

pinetea【タイトル】 終わる世界の赤ずきん
【制作】 pinetea ruder様、Bcar様、あきら様

終わる世界の赤ずきん
【ジャンル】 未来を探す童話風ディストピアノベル
【対象】 12歳以上(中学生~)推奨
【ED数】 10種類
【プレイ時間】 1周4分~10分(トータル36分)程度
【ツール】 ティラノビルダー
【容量】 162MB(ダウンロード版)
【公開日】 2019年1月6日
【プレイver.】 1.02

その世界は終わろうとしていました。
それが市民に知らされたのは、もう取り返しがつかなくなってからでした。
けれど、市民は懸命に生きようともがきました。
空気には有害な毒素が混ざり、普通に水も飲むこともままならない終わろうとする世界で、
いつか現れると噂された、『救い人』が現れるのを待っていました。
これは『救い人』が現れないまま数年が経ち、赤い頭巾を被った少女が、
見えない未来を模索するおとぎ話。 (制作サイトより引用)


ふりーむ!でブラウザ版、ノベルゲームコレクションでブラウザ版、ダウンロード版がプレイできます。

ふりーむ!の作品ページ→  ノベルゲームコレクションの作品ページ→

赤ずきんをモチーフにした、選択式ノベル。
「赤ずきん」「狩人」「狼」が登場します。

ディストピアノベルと銘打たれているだけあり、荒廃した世界には虚無感しかありません。
そんな世界で、健気に離れたところに住むおばあさんに食料を届ける赤ずきん。
彼女の言動はとても大人びていて、理性的で、それでいて優しい。
厳しい環境で育ったからこそ成熟しているのかもしれませんが、
厳しい環境で育ったとは思えない綺麗な心の持ち主でもあるのです。
彼女の言動には、読んでいて度々敬服させられました。

途中の選択肢によりエンディングが分岐します。
エンディングは10種類と豊富。エンドリストが見られるのはありがたいところでした。
クリア後も余韻を味わいたかったので、後から振り返れる機能があれば更に嬉しかったですね。
(セーブ数は少な目なので、全部の結末のセーブを残してはおけませんし……)

無情な世界観だけあり、殆どが無情なエンディングです。
その中でも、本当に救いがなく愕然とするもの、虚しいもの、悲哀に満ちて切ないもの。
そしてちょっぴり背徳的でゾクリとするものなど、本当に多様な結末が用意されています。
選択肢を選ぶ度に、どうなっていくのか……と楽しみで、読む手が止まりませんでした。
ただ、登場人物の設定はどう転んでもぶれない、と思っていたんですが、
赤ずきんの体質が展開によって違うんですよね。そこが少し解せませんでした。

ちなみに私が最初に辿り着いたのはエンド2で、この展開には呆然としました。
いや、嫌な予感はあったのですけど……そこまで酷いことになるとは。
様々なエンドの中でも、これは物語としてもプレイヤーとしても最悪の結末な気がします。

この世界の人々の様々な苦悩を見るからこそ、ハッピーエンドと言えるエンディング10では
すべてが浄化されたような神々しさを味わえます。
ただ、その他のエンディングが強烈すぎたので、印象は他のエンディングの方が強いかもしれません。

私が特に好きなエンディングは3と6でした。
3は最後の一枚絵がこの上なくカッコいい……!
6は好みの展開……とは言えないはずなのですが、ゾクリとしました。
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狼少女と森の館

2019年11月13日 20:00

せんやも、いちやも【タイトル】 狼少女と森の館
【制作】 せんやも、いちやも 砂原みたけ様

狼少女と森の館
【ジャンル】 短編探索ゲーム
【対象】 全年齢
【ED数】 3種類
【プレイ時間】 1周6分~24分(トータル32分)程度
【ツール】 WOLF RPGエディター
【容量】 6.12MB
【公開日】 2015年4月
【プレイver.】 ?

ここはとある森の中。いじわるな狼たちはいつも森を通る人間たちを狙っていた。
そして主人公も一人前と認められるために一匹で初めて人間を探しに行く。
(制作サイトより引用)


突然連れ去られた館から脱出する探索アドベンチャーです。
狼と赤ずきんが登場しますが、物語は童話の赤ずきんとは全く異なります。

人間を狩るために人間に化けた狼の少女。
ボーイッシュな見た目だったので、タイトルがなければ少年だと思っていたかも。
そして、森の中で赤ずきんと名乗る男性と出会います。
赤ずきんが男という設定はなかなか斬新で、ちょっと驚きました。
人間を狩るはずなのに、全然襲わない狼少女。それどころか道に迷った彼を案内することに。
そしてその後に謎の館に監禁されるという展開です。

探索はさほど詰まることなく、サクサクと進めました。
館はそこそこ部屋数があるので、少し迷ったりもしましたが。
鍵やアイテムは必要な場所で自動で使ってくれるので楽ちんです。

館の中には鴉などがいて、最初は敵キャラで戦闘があるのかと身構えていました。
まぁ敵と言えば敵なのですが、戦う訳ではありません。触れても話を聞けるだけです。
赤ずきんと合流してから話しかけると、赤ずきんの台詞も聞けて面白いです。

エンディングのひとつは序盤で分岐点があり、5分くらいでクリアしました。
ただこれは、やっちゃダメだろうというバッドエンドっぽい終わり方です(END1)。
ちゃんとしたエンディング(END3)までも、30分かからずクリア。
赤ずきんが良いキャラですごく好きでした。
狼少女も良い子で良かった。

END2はちょっと考えましたが、END3の展開を見るとアレがポイントかなと思いつき、やり直してコンプリートしました。
END3の展開はちょっと狼少女が可哀相でもありますが、違う生き方の希望が持てて良いですね。

結局、彼らを閉じ込めた黒幕の動機が曖昧で、そこは少しモヤモヤしました。
ストーリーよりは、探索ゲーとして、そしてやや性向けな展開が魅力な作品だと思います。

以下、完全攻略ではありませんが、各エンディングへの到達条件を書いておきます。
反転しないと見えないようにしておきますが、ネタバレですので閲覧にはご注意下さい。
[狼少女と森の館]のヒント・攻略を見る
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