ツクモノガタリ~心泣ノ聲編~

2018年09月09日 20:00

WHGF【タイトル】 ツクモノガタリ~心泣ノ聲編~
【制作】 WHGF WH様

ツクモノガタリ~心泣ノ聲編~
【ジャンル】 ホラー風アドベンチャー
【対象】 12歳以上(中学生~)推奨
【ED数】 1種類
【プレイ時間】 40分程度
【ツール】 RPGツクールVX
【容量】 41.0MB
【公開日】 2018年9月1日
【プレイver.】 1.00

「消える村」の噂を調査する為、京都近くの村へと出かけけていた佐久間。
彼から手を貸して欲しいとの手紙を受け取り、九十九も佐久間を追って村へ向かう。


先日公開された、ツクモノガタリシリーズの最新作。
待ってました!
この作者さん制作ペースが驚くべき速さで、プレイヤーとしては嬉しい限りです。

今回は、いきなり佐久間氏が調査をしているシーンからの開始です。
スタートもさながら、全体的に今までと違った雰囲気を感じました。
いつも以上にストーリーメインで、それをひたすら追っていくような構成です。
謎解きも特になく、ゲーム的な要素としては妖を避けつつ進むイベントくらいでしょうか。
妖の動きはゆっくりで襲っても来ないので、苦労なく進めました。

キャラクターとしては九十九や佐久間氏が主人公には違いないのですが、今作は何というか、
2人がメインなのに「影」になっていて、関わる妖が外側から主役として俯瞰しているような……。

悲しみややるせなさ、受け入れるしかないのに受け入れがたい苦しみ。
静かに語られる色々な感情が内包された、複雑な余韻を残す物語でした。

シリーズとしては、九十九の過去がまた少しだけ垣間見られます。
また、佐久間さんの年齢がばっちり分かったのが一番の収穫かも!?
(過去作でもう出てましたっけ?忘れました……ゴメンナサイ)
拍手する

陽が堕ちたその先で

2018年09月03日 20:00

WHGF【タイトル】 陽が堕ちたその先で
【制作】 WHGF WH様

陽が堕ちたその先で
【ジャンル】 ホラー風アドベンチャー
【対象】 12歳以上(中学生~)推奨
【ED数】 1種類
【プレイ時間】 25分程度
【ツール】 RPGツクールVX
【容量】 21.1MB
【公開日】 2016年9月3日
【プレイver.】 1.01

丞は、気が付くと裏の森にいた。なぜこんなところにいたのか記憶が無い。
不思議に思っていたところ、ぽつりぽつりと雨が降り出す。
帰り道を急ぐ丞だったが、どれだけ歩いても森を抜け出せず、誘われたようにある家に辿り着く。
そこで一夜の宿を乞うことになるが……。



【注意】このゲームをプレイするには別途RPGツクールVXのランタイムパッケージが必要です。
ダウンロードはこちらから→ツクールweb

森で迷い込んだ家に泊めてもらったところ、夜中に妖怪のいる妖しい世界へ誘われ……
というお話。
妖怪ということで同作者さんの「ツクモノガタリ」シリーズに近い雰囲気を感じました。
ホラーと言っても過剰な怖さはありません。
短時間でプレイできますし、探索も謎解きも易しめだと思います。
何故彼の記憶が欠如しているのか、進めるうちに徐々に状況が判明していきます。
スクリーンショットはやや見難いと思いますが、暗闇の中ぼうっと照らされる明かりが幻想的。
ストーリーと、妖しの世界の雰囲気を楽しむ作品だと思います。

誰も不幸になってはいない。しかし、叶わなかった願いに胸打たれ、切なかったです。
拍手する

カグヤ恋記

2018年09月02日 20:34

カグヤ恋記 ふりーむ!のページ【タイトル】 カグヤ恋記
【制作】 雪月花様 (カクヨム

カグヤ恋記【ジャンル】 剣戟乙女ゲーム
【対象】 12歳以上(中学生~)推奨
【ED数】 6種類
【スチル数】 5枚
【プレイ時間】 1周1時間40分(トータル3時間10分)程度
【ツール】 LiveMaker
【容量】 121MB
【公開日】 2015年10月11日
【プレイver.】 1.01

代々剣姫の一族として伝えられるカグヤ一族。
その現当主である主人公アカネ(名前変更可能)
彼女は幼き頃よりカグヤの里より出たことがなく、外の世界を知りたいと思っていた。
そんなおり、彼女に一年間外の世界を旅するよう父より許しを賜る。
しかし、そこにカグヤ一族の姫が代々受け継いできたあるしきたりが存在していた。
それは『己よりも強いと思える人物を見つけること』
それは自身の夫探しでもあり、彼女は自らに課された掟を果たすべく
初めて見る外の景色を胸に、いま物語が始まる。 (ふりーむ!作品ページより引用)


剣術の達人であるカグヤ一族、その中でも最強の奥義を受け継ぐ「カグヤの姫」が主人公。
と言っても男勝りとかストイックで厳しい雰囲気ではなく、優しく愛らしい正にお姫様な主人公です。
見た目も可愛くて癒されました。
剣劇と付くだけあり、恋愛より剣劇の描写の方がすごかったです。
剣術での戦いの描写があまりに詳しくて、作者さんは剣士かお侍様ですか?と。
どこまでリアリティがあるのかは分かりませんが、とにかく臨場感がすごかったです。

剣劇だけでなくやっぱり乙女ゲームということで、旅の目的はお婿さん探しという。
道中ではミカゲとラッカという2人の男性に出会います。
スチルの多さからして、どちらかというとミカゲがメインに据えられている感じ。
ミカゲ君は女性と見紛うばかりのイケメン優男。剣の腕は一流です。
ただ、少し人とは違った一面を持っており、旅の道中で少しずつ明かされていく感じでした。
対するラッカ君は、剣の腕前ではミカゲ君よりやや劣るものの、優しく頼もしく、人として魅力的。
何だか角が生えているのですが、誰も驚かないのでそういう世界なんでしょう。
どういう種族なのかとか、詳細は明かされなかったのでそこはちょっと謎として残りました。

和風な雰囲気、可愛いキャラクター、そして緻密な戦いのシーン。
見応えたっぷりで楽しめました。
エンディングも差異はあるものの、悲観的なものが無くて前向きなものばかり。
陰鬱な展開を見慣れてしまった昨今、読み終わってほっとできる良いストーリーでした。

以下、攻略情報を掲載しています。
反転させないと見えないようにしていますが、ネタバレが嫌な方は閲覧にご注意ください。
[カグヤ恋記]のヒント・攻略を見る
拍手する

無慈悲な笑顔

2018年08月27日 20:00

ツノウサギの家【タイトル】 無慈悲な笑顔
【制作】 ツノウサギの家 やかろ様

無慈悲な笑顔
【ジャンル】 探索ADV
【対象】 6歳以上(小学生~)推奨
【ED数】 4種類(各話2種類ずつ)
【プレイ時間】 1話20~40分(トータル1時間)程度
【ツール】 RPGツクールMV
【容量】 169MB
【公開日】 2017年7月28日
【プレイver.】 1.03

「誰かが泣いたお話」
私達は神様に命を捧げ続けた。
降り続ける、雨を止めるために―――――・・・

「誰かが笑ったお話」
季節を動かす儀式が成功しない。
“死期”様が儀式の子を殺してしまうから。 (制作サイトより引用)


タイトルをテーマにした「誰かが泣いたお話」「誰かが笑ったお話」の2話が収録されています。

どうやらこれ、最初は「誰かが泣いたお話」のみだったものに、
バージョンアップでお話を追加されているよう。
作者さんのブログを拝見するともう1話制作中のご様子なので、
完成されたら次のバージョンで3話構成になるものと思われます。

作者さんのお薦めプレイ順の通り、「誰かが泣いたお話」からプレイしました。
雨音の中、神様が祀られている祠に連れれ来られた少女、雨(うるる)。
詳しくは語られませんが、どうやら人身御供に捧げられたのかなと察せられる状況です。
紫陽花や女神様の像は美しいのに、おびただしい黒いてるてる坊主が異様さを放っている祠。
調べる箇所はそれ程多くないので、探索は苦労せずに進めました。
探索しているうちに、雨はもうひとりの少女「照」と出会います。
彼女の正体はすぐに察せられるかと。
物語が進むにつれ少しずつ色々な事実が判明していきます。
ラストの展開は、唸らされました。
あまり語るとネタバレになりそうで怖いのですが、ただの予定調和で終わらない秀逸さでした。
エンディングは2つ。どちらも違った余韻が味わえました。

「誰かが泣いたお話」は、これもやはり人身御供では!?と疑われる状況。
死期様、その正体は分からずとも、お姿が可愛くてうっとりしました。
MAPはコンパクトな一画面に四季が納まっていていて面白い作りです。

こちらは、調べ回ってもなかなか進展がなく少し苦労しました。
くるくる調べ回って何とか進展。
そして終盤で選択画面出たのですが、選択肢がひとつしかないΣ('□'*)
どうやら周回前提で、1周目の運命は決まっているようです。
このお話は、誰かが泣いたお話に比べて背景がより複雑な気がしました。

苦労したと言っても何せワンマップなので、丁寧に探索すればクリアは難しくはないと思います。
もしも詰まった時は、制作サイトさんに攻略情報があります。

綺麗なキャラクターだけではなく、印象に残るお話でした。
3話目……いつか読めるかな。楽しみです。
拍手する

夏に溺れる

2018年08月09日 20:00

夏に溺れる ふりーむ!のページ【タイトル】 夏に溺れる
【制作】  辰砂様 (twitter) 、鳥。様

夏に溺れる【ジャンル】 短編ノベル
【対象】 全年齢
【ED数】 2種類
【プレイ時間】 25分程度
【ツール】 吉里吉里z
【容量】 100MB
【公開日】 2018年7月28日
【プレイver.】 1.00

夏休み、広島のおばあちゃんの家へひとりで遊びに来た思紋。
そこで地元の小学生たちと出会い、一緒に遊ぶことに。


広島が舞台の、ひと夏の物語。

海の見える車窓に、田舎の風景、おばあちゃんの家。
絵葉書のようなタッチのグラフィックが綺麗で、一目見てプレイしてみたいと惹かれました。
照り付ける日差しとどこまでも青い空に夏のギラギラした暑さを感じるのに、
スイカや川辺、墓地とひんやりとした描写も混ざっていて、どこか清涼感も味わえるよう。
本当、小学生の頃の夏休みを思い起こして切なくなり郷愁を煽られました。
しかしながら主人公の名前が思紋くんと今どきなので、あぁこれは昔の風景ではないのだなと
ふと現実に引き戻されるような気分でもありました。

墓地に立てるという盆灯篭というのは知らない風習だったので、興味深かったです。
読み終わった後にGoogleでちょっと調べました。
精霊流し等とはまた違う心惹かれる風景です。
少しゲームの感想から逸れますが……初盆は白一色のものを備える風習があるのだとか。
また、火災の危険から近年では廃止するところもあるという記述も見つけました。
むぅ、なるほど……。致し方ないとは言え、風習が廃れるのは何となく寂しいものです。

参考までに → 盆灯篭 (Wikipedia)


ストーリーはそんなお盆を迎える田舎町の平穏な夏休みの風景から、ふと一抹の不安が過る展開に。
選択肢が一ヶ所ありエンディングが分岐するのですが、どちらに行くかで読後感がまるで違います。
心が重い……。
プレイ前の私のように夏休みの思い出、というようなノスタルジーをお求めの方は衝撃を受けるやもしれません。

※以下、ネタバレというほどでもないとは思いますが、結末に触れている記述かもしれません。
 反転させないと見えないようにしていますが、閲覧にご注意ください。

読み終わった後、このタイトルにも軽い衝撃を受けました。すごいタイトルだと思います。
これしかないと思える程直球ながら、却ってこれはなかなか付けられないのではないかと。


最後に、システム関連の感想を少し述べておきます。
こちらの作品、吉里吉里zというツールで作成されています。
吉里吉里2の後継ツールのよう。初めてプレイしました。
動作は快適(ノベル作品なので複雑な操作もありませんが)。

フォントや漢字のルビは読みやすく、セーブ画面などのインターフェイスも良かったです。
ただ文字が小さめだったので、そこだけは少し読み辛く感じました。
拍手する


最新記事