陰姫

2019年06月01日 21:50

紅玉【タイトル】 陰姫
【制作】 紅玉 Tea Ocean様

陰姫
【ジャンル】 探索ADV
【対象】 全年齢
【ED数】 6種類
【プレイ時間】 1周37分程度
【ツール】 WOLF RPGエディター
【容量】 16.7MB
【公開日】 2012年8月4日
【プレイver.】 1.21

倶楽部活動で年代旅館に宿泊した四人は
深夜、人形が落ちる音で目が覚めました……。 (ふりーむ!作品ページより引用)


第4回 WOLF RPGエディターコンテスト 総合26位等を獲得された作品です(エントリー番号【67】)。
制作サイトさん、ふりーむ!からダウンロード可能。
この記事のタイトルからはふりーむ!の作品ページへリンクさせて頂いています。

古い旅館で起きる一夜の出来事。
ホラーゲームですが、脅かし表現がほぼ無いのでプレイし易かったです。
しかし、脅かし無しと思ってプレイしていると、僅かにビックリするシーンもアリ。
ただ、そこも単にプレイヤーを驚かせる為というだけでなく、さりげないヒントになっていたりします。

キャラクターはすごく個性的だという訳でもないですが、色と名前が連動していて覚えやすい。
そして主人公の意外な見た目設定に笑いました。
いや、ドット絵だとあんまり分からないのでね。

事件(?)が起こる前の、のどかで牧歌的なBGMがすごく好きでした。
実は今も、記事を書きつつ後ろでこの音楽流ししております。
友人同士4人も仲が良さそうで微笑ましいです。
そして事件が起きてからも、ドロドロと恐怖を煽るようなものではなく、ドンドコドンドンという感じの
太鼓のリズムがメインのノリの良いBGMだったので、さほど恐怖心を感じずにプレイできました。
途中の展開によっては悲劇にもなりますが、全体的にしんみりとして優しい雰囲気です。
すごく怖いホラー好きな方だと物足りないのでしょうが、私はとても好きなタイプの探索ホラーです。

エンディングは6種類で、私はED6(ベストエンド)に最初に辿り着けました。
途中うっかりしていて危うくED4に行きそうでした。
あることをやらないとそこに辿り着くんですが、「そうだ、忘れるところだった!」と素で仰天。
キャラクターの気持ちになれば忘れるはずないのですけどね。
その後、敢えてそこを忘れてED4、ED3まで自力回収。
後は少し悩んで、制作サイトさんのヒントを拝見しました。
その後ED5、ED1まで回収。なるほど、そういう風にもできるのねという感じです。
しかし、制作サイトさんやウディコンのレビューにもあるのですが、ED2が難しくてクリアできず。
この作品、慣れて手順を覚えると10分程度でクリアできるので、微調整しつつ何度か頑張ったのですがダメでした。
正直、台詞とかエンド後のイラストが変わる程度で大きな差異がなさそうなので、いったん諦めました。

比較的短時間でプレイできますし、ストーリーも良いです。
大きなどんでん返しや深い伏線があるとは言えませんが、シンプルでちょっと予想外で、好き。
ベストエンドのオチも、好きでした。
ホラー苦手な方でもプレイし易いので、怖いのが苦手な方にもお薦めです。
ただし、全エンド回収しないと気が済まないタイプの方には険しい道になるかもしれません。


WOLF RPGエディターコンテスト
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わすれもの

2019年05月12日 20:08

わすれもの ふりーむ!のページ【タイトル】 わすれもの
【制作】 棟木(かわぞこ)様(twitter

わすれもの
【ジャンル】 ホラー風味追いかけっこアドベンチャー
【対象】 全年齢
【ED数】 3種類
【プレイ時間】 1周8分(トータル26分)程度
【ツール】 WOLF RPGエディター
【容量】 6.57MB
【公開日】 2017年10月3日
【プレイver.】 1.00

脱走した飼い犬を探しに来た女の子。
人の立ち入らないお寺の裏山に足を踏み入れるが、
帰り道を見失ったうえ、化け物に追いかけられてしまう…… (read meより引用)


あらすじ通り、飼い犬を捜しに来た少女が、無限ループに閉じ込められ化け物に追いかけられる――
という、典型的なホラー。
と、思いきや。意外な展開が待ち受けており、面白かったです。

追いかけられ要素ありですが、苦手な方も敬遠しなくて大丈夫です。
この化け物さん、驚くほど足が遅いのです。
もたもたのろのろで木に引っ掛かってるので、「えっと、化け物さん大丈夫ですか?」と
引き返して様子を見に行ってしまいました。こんな経験初めてかも……。

エンディングを迎える条件が特殊なので、初プレイだと戸惑うかもしれません。
readmeの中にヒントが掲載されています。

グラフィックもウディタの基本のものですし、ストーリーもオーソドックスだとは思います。
ですが、ちょっとした演出とか台詞など、見せ方が上手いのかなぁ。
プレイし終えて何だか心が温かくなり、良いなぁ……と思わされました。

バッドっぽいエンドでは結局どうなったのか等詳細は分からないのですが、
深く因縁が語られるタイプの作品ではないので、それはそれで想像の余地があって良かったと思います。

私はトータル30分弱でコンプリートしました。
どの程度迷うかで所要時間は変わるとは思いますが、手軽にプレイできて楽しめました。
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蒼乱之竜

2019年05月02日 22:32

PIKA's GAME【タイトル】 蒼乱之竜
【制作】 PIKA's GAME どらぴか様

蒼乱之竜
【ジャンル】 短編RPG
【対象】 全年齢
【ED数】 1種類
【プレイ時間】 2時間10分程度
【ツール】 RPGツクールMV
【容量】 214MB
【公開日】 2017年8月20日
【プレイver.】 1.03

陰気な雨が降り続く町、晴陵≪セイリョウ≫
民を、地を腐らせる暗雲の謎を探るべくひとりの剣客がその地に赴いた……
(制作サイトより引用)


第13回 ふりーむ!ゲームコンテスト 短編RPG部門にて銀賞を受賞された作品。

また、Colar Game Projec参加作品「青」担当とのこと。
サイトを拝見すると、何色かの色をテーマに様々な作者さんが作品を作られている企画のよう。
確かに、青を基調にした画面が印象的な作品でした。

とある村に降り続く雨を止ませるべく、ひとりの青年が戦います。
一見和風に見えますが、名前などはちょっと中華風。
かと言って中国が舞台という訳でもなさそうで、東洋風のRPGといったところでしょうか。

立ち絵は主人公のみで表情差分もないものの、これがまた凛々しく美形で見惚れてしまいます。
どうやら、"Paper Moon"のゆきはな様がイラストを担当されているよう。
素敵な絵を描かれる方なので、あー、そりゃ美形だわと納得しました。
彼が序盤で助けることになる姉妹も間違いなく美人姉妹なので、
欲を言えば彼女たちも見たかったなぁと思ったりしました。

戦うのは主人公ひとり。何気にひとりで戦うRPGってあまりない気がします。
戦闘は、敵の一撃を避けて怯んだところに反撃……みたいな、独特のシステムあり。
最初の戦闘でチュートリアルになっています。
ちょっと難しそうと思いましたが、あまり使う機会は多くありませんでした。

敵を倒すと色々な材料が手に入り、それを道具屋に売ることでお金が入ります。
回復アイテムは買っておいていいと思いますが、道中で手に入る分だけでも足りるかもです。
装備は最初に持っている剣のみで、購入することはありません。
その剣に嵌める「宝玉」を作って強化するというシステムがあります。
宝玉のお店、これまた怪しげな美しいお店で好きでした。
宝玉は作れば作るほど経験値が貯まって、強いものを作成できるようになります。
ただ意外と経験値が必要なので、強化したければ必要のない捨て宝玉を制作して
経験値を稼ぐはめになります。
そして、短編なのでそこまで強いものを作る時間も必要性もなかったかなぁ。
楽しいシステムだったので、そこをがっつりやれないのは少々残念でした。

MAPも綺麗です。
広すぎずでサクサク進めますが、一部進めるところが分かり辛くて少し迷った箇所もあり。
後半になると、数ヶ所を自由に移動できる手段ができるので、ありがたかったです。

戦闘のバランスについても良かったと思います。
後半強い敵もいるものの、逃げて再チャレンジすれば構成が変わるので工夫していました。
ボスはやや強いものの、道中で普通に戦いをこなしてレベルが上がっていればちゃんと勝てます。
ラスボスは、宝玉で強化しておかないとキツイかも?

ストーリーもシリアスで落ち着いたもので、とても好みでした。
ファンタジー系のPRGも大好きですが、こういう硬派な雰囲気の作品も良いですねー。
紹介文にプレイ時間は1時間程度とありますが、私は材料集めなどで寄り道したので2時間強費やしました。
短編ながら十分楽しめるので、雰囲気に惹かれた方はぜひプレイしてみて下さい。
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散る桜 残る桜も 散る桜

2019年04月14日 22:11

沼から現れた【タイトル】 散る桜 残る桜も 散る桜
【制作】 沼から現れた 地獄カバ様

散る桜 残る桜も 散る桜
【ジャンル】 短編ADV
【対象】 全年齢
【ED数】 1種類
【プレイ時間】 1時間10分程度
【ツール】 RPGツクールVX Ace
【容量】 62.2MB
【公開日】 2015年3月14日
【プレイver.】 1.05

あるところに 尾山と呼ばれる山がありました。
動物や妖怪が跋扈する自然豊かな山。
そこに 神の使いの使い 小さな狐が住んでおりました。
その者の名は いろは
春の訪れとともに 今年も 神使(しんし)として役目をまっとうする為 目覚めました。
(制作サイトより引用)


【注意】このゲームをプレイするには別途RPGツクールVX Aceのランタイムパッケージが必要です。
ダウンロードはこちらから→ツクールweb

神の“使いの使い”であるいろはが、なぜか春の訪れが遅い尾山に春を呼ぶために奔走します。

今作はRPGではなく、山の住人のリクエストに答える為アイテム探しをするお使いゲームです。
ダッシュを使うと前傾姿勢で走るいろはが可愛い。
住人達は動物や妖怪で、地獄カバ様の作品ならではの可愛くて個性的なキャラクターばかりでした。
中でも、全てを見通しているようで謎めいているヤマビコが好きでした。

ゲームを進めると、少しずつ画面が春めいていくのが楽しかったです。
もうひとつ、メニュー中に「状況」といういまいち使い道のなさそうなコマンドがありまして。
これは持ち物が見られるのですが、持ち物は常にひとつなのであまり見る必要はないのです。
ですがこれ、キャラクターと会うたびに画面が変わっていきます。
見どころのひとつだと思っていますので、ぜひ時々覗いてみて下さい。

ストーリーは、何やら裏がありそうなどこか不穏な雰囲気を漂わせています。
どうなっていくのか不安に思いましたが、何となく予想した通りの切ない真相でした。
タイトルの「散る桜 残る桜も 散る桜」は、命を桜に例えた句です。
(ご存じない方は、検索してみてください)
ですが、散ってしまった桜も、また次の年には咲き誇る。
命の移ろいの定めの重さ、しかしその先の希望までもを感じられるストーリーでした。
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シノビハリセンボ

2019年04月03日 20:00

spice+【タイトル】 シノビハリセンボ
【制作】 spice+ 華里様

シノビハリセンボ
【ジャンル】 姫と忍のほろ苦ぐだぐだADV
【対象】 全年齢
【ED数】 2種類
【スチル数】 2枚
【プレイ時間】 15分程度
【ツール】 吉里吉里2/KAG3
【容量】 15.9MB
【公開日】 2017年5月5日
【プレイver.】 1.2

時は戦国、荒れ狂う乱世。
とある領国に、三度嫁入りして出戻りを重ねた姫君がおりました。
姫の傍らには、護衛として使える忍がひとり。

そんなある日、忍の名を叫ぶ姫。
姫の元に馳せ参じた忍に、姫は「部屋に化け物が出た」と告げるのですが……
(一部作品内より引用)



こちら、忍者と姫の乙女ゲームです。
ハリセンボって何ぞ?という感じですが、そこはプレイしてみてのお楽しみで。

絵柄が好み過ぎて、画面を見ているだけで惚れ惚れします。
キャラクターも可愛いし、和紙に書いたような色合いも美しいです。
何でこんな、鼻血が出そうな程に美麗な作品を今までプレイしなかったのかと悔やまれます。

単なる和風というだけでなく、ファンタジー混じりなのもとても好みでした。
ちょっとツンデレ気味と思いきや、意外と純粋なお姫様。
嘘吐き姫な設定ながら、心情は理解できるので感情移入しやすいです。
鈍感な弧蛇に突っ込むときの姫の表情も良い……!
それにしても弧蛇の反応が歯がゆくて、思わず姫と一緒に突っ込みたくなります。

選択肢はどちらを選んでもあまり差がない感じ。
選択肢は特に捻った言葉ではないものの、姫の気持ちがプレイヤーに伝わりやすいし、
綺麗な言葉だと思いました。

エンディングは2つ。
最後の選択肢で変化するようです。
どちらのエンディングも、惚れ惚れするようなスチルが見られます。

美しいグラフィックが目を引きますが、それだけでなく文章も丁寧で美しいと感じました。
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