虚ろ町ののばら

2018年11月17日 23:00

Paper Moon【タイトル】 虚ろ町ののばら
【制作】 Paper Moon ゆきはな様

虚ろ町ののばら
【ジャンル】 ファンタジーアドベンチャー
【対象】 12歳以上(中学生~)推奨
【ED数】 4種類
【スチル数】
【プレイ時間】 1周3時間45分程度
【ツール】 RPGツクールMV
【容量】 276MB
【公開日】 2018年9月22日
【プレイver.】 1.03

祖母の家へ向かうバスに乗った、のばら。
気が付くとバスは見知らぬ場所に到着していた。
周りには誰もいないし、バスは何年も放置されていたようにボロボロで。
おまけに、得体の知れない黒い影が彷徨っている。
のばらは、怯えながらもバスを降りて周囲を探索することに。


ツクールMV製の探索ゲーム。
ふりーむ!からはダウンロード版、もしくはRPGアツマールのブラウザ版がプレイ可能。
(この記事の作品タイトルからは、ふりーむ!さんの作品ページにリンクさせて頂いています)

ふりーむ!の作品ページ→  RPGアツマールの作品ページ→

こちらの作品、公開前に作者さんのtwitterで時折拝見していて楽しみにしていました。
進捗を拝見していたときは美しいMAPから勝手に西洋風ファンタジーと思っていたので、
日本が舞台だと知ってちょっと意外でした。

以前から絵が美麗な作者さんでしたが、今作は期待以上……!
のばらちゃんの可愛さに、いきなりノックアウトです。
今作はボイス付で、フルボイスではないものの時折キャラクターが喋ります。
「あっ」とか「きゃっ」とかちょっと喋ってくれるのが、また可愛い。
このくらいだと、基本ボイス付を求めない私にはちょうど良くて心地良いです。
また、のばらちゃんは怯えた表情が多いものの、時々にっこりと笑うんですよ。
その表情がホントに可愛くて、ハートを射抜かれました。

キャラクターグラフィックはもちろんのこと、MAPもすごく綺麗です。
全てが自作だとは思えないのですが、ボロボロの町から美しい館内まで作りこまれています。
不気味な虚ろ町も、細かいところに見惚れつつ進みました。

ゲームの仕様については、プレイ中に時折チュートリアルが表示されます。
左上に青いアイコンがあって、主人公の行動によって青く光ったり赤く光ったりすることが。
これがエンディングに影響してきます。

どうやら青が行動としては正解のようで、最初は赤のときはリセットしてたんですが、
ふと「私がのばらちゃんと同じ、何も分からない世界で自然に行動したらどうなるだろう」
と思い立ち、初回は起こった結果を全て受け止めようと、やり直しせずに進めることに。

最初にハートを掴まれたように、のばらちゃんは混血で際立った美しい容姿です。
しかし、人と違うということが彼女にはマイナスになっている様子。
また、どことなく現実で上手くいっていない、傷を抱えているような様子が垣間見えるのです。
と言っても決してひねくれた性格少女ではありません。
迷い込んだ虚ろ町のことはもちろん、のばらちゃん自身のことも気になりつつプレイしてました。
途中で出会う他のキャラクターもとても魅力的。
決して登場キャラクターの数は多くないのに、皆が印象に残っています。
詳細は伏せますが、特に後半で登場するキャラクターが良い味出していました。
虚ろ町の世界は怖いのだけど、あの方に会えるならこの世界も悪くないと思えたり。
この方はどうやら立ち絵変更の構想もあるようで、新しくされるならそっちも見たい!と気になります。

そして、やり直しせず自然に振る舞った結果は、やっぱりバッドエンドでした(・ω・`)
だいぶ失敗したので、グッドな訳ないと思ってましたけどね。
何とかのばらちゃんには幸せになって欲しい。
でも、主人公が自分だったらこのエンドに辿り着きそう……。

ちょっと実生活で色々あって、見られたエンディングはまだひとつなのです。
中途半端ですみません。
また他のエンドもクリアしたら追記したいと思います。
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公衆電話

2018年11月01日 20:43

公衆電話 ノベルゲームコレクションのページ【タイトル】 公衆電話
【制作】 加藤 匠様 (twitter)

公衆電話
【ジャンル】 
【対象】 全年齢
【ED数】 7種類
【プレイ時間】 1プレイ3分(トータル40分)程度
【ツール】 ティラノスプリクト
【容量】 77.4MB (ダウンロード版)
【公開日】 2018年8月27日
【プレイver.】 1.02

ふと目が覚めると、男は公衆電話ボックスに閉じ込められていた・・・。
プレイヤーは自分で好きな番号に助けを求めることができますが、
所持金は10円玉が3枚だけ。
30円分(=3回)しか電話をかけられないので、すぐに力尽きてしまうでしょう。
しかし新たな番号さえ知ることができたなら、次回は初めからかけていくことで、
物語の真相へと近づくことができるはずです。
あなたを助けてくれそうな人は誰だろう? (ノベルゲームコレクション作品ページより引用)


以前、twitter等で面白いという感想をお見掛けして、気になっていたゲーム。
ノベルゲームコレクションの作品ページより、ブラウザプレイ・ダウンロードが可能です。
ゲーム会社にお勤めのプロのゲームクリエイターさんが個人的に作られているようで、興味津々でした。

電話ボックスという狭い空間に閉じ込められた主人公の脱出劇。
手元にあるのは10円玉が3枚という絶望的な状況です。
最初は何とか自分の置かれた状況が分かるだけで、何のヒントもありません。
主人公は携帯やスマホも持っておらず、家族や友人の番号も暗記してはいないようです。
ただ、そういう状況で助けを求めるとしたら?誰でも思いつくことはあるはず。
そこから少しずつヒントが提示され進展していく構成は、良く考えられていると思います。

ストーリーも、単なるホラーというよりはメッセージ性の強いものになっています。
辛口で言えばちょっと上手くいきすぎな気がしますが、ストーリーの巧みさが良かったというより、
プレイしたことで自分はどうだろうか、自身を振り返るきかっけになったことが何より良かったと思いました。

プレイ後に作者さんのtwitterを拝見したところ、ボタンを押す音は実際の公衆電話で録音された模様。
欲を言えば、「カチカチ」という音ではく、「ピッポッパ」と鳴る音が好きなので、
そっちを実装して頂ければ嬉しかったかも。
それと、わりと凡ミスで掛け間違いをしてしまうことがあったので、
相手に繋がるまでの間はガチャンと切って掛けなおせる仕様だと良かったかなと思います。
(30円しかないのだから、もっと慎重に掛けろという話ですが……)

エンディングは7種類。
終盤までプレイを進めれば、エンディング分岐条件は分かってくるかと。
トータルで遊ぶと30分はかかると思いますが、とくかく斬新なゲームで最後まで夢中でプレイできました。
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The Hanged Man

2018年10月24日 19:57

Uri Games【タイトル】 The Hanged Man
【制作】 Uri Games うり様

The Hanged Man
【ジャンル】 ホラー探索ゲーム
【対象】 全年齢
【ED数】 5種類
【プレイ時間】 1周6時間10分(トータル8時間半)程度
【ツール】 WOLF RPGエディター
【容量】 144MB (フルボイス版)、87.0MB (パートボイス版)
【公開日】 2017年5月11日
【プレイver.】 2

雪の降る町を歩く一人の少年。
その手には、とある住所が記された紙と不吉なメッセージを記した手紙、
そして、"The Hanged Man"のタロットカードが握られていた。
ふらりと入った店で揉め事を起こしてしまった彼は、メモに記された住所に連絡され、ある人物に保護される。
しかし、黙ってその家を抜け出した少年は、郊外の森を抜けた先で廃墟へ辿り着く。
雪をしのいで一晩を過ごす為、彼は廃墟へと忍び込むが……。


うりさん制作のホラーゲーム"The Crooked Man" "The Sand Man" "The Boogie Man"
に続く、シリーズの四作目、最終作です。
大好きなシリーズなので、これで完結だと思うと寂しいですね。
前作までの主人公たちも登場しますので、前三作を先にプレイすることをお薦めします。

前作に引き続き、全て英語でのフルボイス版と、一部だけのパートボイス版があり。
私はパートボイス版をプレイさせて頂きました。
ボイス聴きたい気持ちはありますし、聴かないと声優さんや制作者さんの努力を無下にするようで
申し訳なく思ってしまうのですが……声に気を取られて読むのに集中できないというのと、
ボイスのスピードと黙読のスピードが合わず、進めるペースが狂ってしまうのです。

今作は、まずタイトル画面からほぉぉと見惚れてしまいました。
シンプルだけど、タイトルを反映したちょっと面白い画面です。センス良いなぁと思います。

雪の降る静かな町からゲームは始まります。
雪の上を歩くとサクサクという足音と共に足跡が付く!
これが意外と楽しくて、無駄に歩き回ってました。
家出なのか、遠い町にやってきたらしい少年。最初は名前も顔も明かされません。
町で揉め事を起こしてしまい、警察から連絡を受けたある人物の家へ行くことになりますが、
彼はそこから逃げ出します。
その先に辿り着いた廃墟で起こる出来事。

今作も面白かった。そして結構難しかった!
ただし前作がかなりの高難易度だったので、それに比べれば楽ではありましたが。

冒頭は人里なので全然良いのですが、廃墟に辿り着いてからは怖かったです。
過度な脅かし表現はありませんが、何の建物だか分からないやら、気味が悪いやら……。
ただ、探索中はビクビクしながら進むというより、先が気になって夢中で調べ回っていたので、
忘れた頃に起きる脅かし表現(床が抜けるとか)にいちいち驚いて、ビクッと身体が跳ねてました。ひぃぃ。

そういう脅かし表現は、単にプレイヤーを怖がらせる為ではなく探索のヒントになっています。
何か異常現象が起きるところに何かある、という具合に。
今回の廃墟は、10以上の同じ部屋がずらりと並ぶフロアが複数階あるような構造なので、
ヒントなしの探索はさすがに辛い。そこは配慮されていてありがたかったです。
しかしそれでも、ひとつイベントをクリアした後に何をして良いか分からなくなる時がありました。
何とか一周は自力でやりたくて、攻略は見ずに奮闘。
上記のようにきちんとヒントがあるゲームなので、虱潰しに探索しないと進めないはずはないと思ったものの、
他にやりようがなくて、かなり隅から隅まで調べ回りました。
その為プレイ時間も長くなってしまいましたが、うろうろしてMAPを覚えておくと後々役に立ちます。

今作の主人公の少年ウィルは、シリーズ最年少の主人公。
冒頭では荒んだ雰囲気を感じますが、ストーリーが進むにつれ印象が変わっていきました。
ウィルには、ネズミのポップという相棒がいます。
彼にとってポップは人間同様にしゃべるネズミで、本当の相棒のように会話しているのです。
普通ならウィルの空想だろうと思えるところですが、なんせこのシリーズは妖精が実在しますので、
ウィルも不思議な存在が見える子なのか?それともやっぱり……というのが気になるところでした。

そして、ストーリーが進むと明かされる意外なこ事実、期待通りに登場する過去作の人物たち。
不気味な廃墟の探索中、プレイヤーとしてお馴染みの人物に出会えるのは本当にほっとしました。
一緒に行動してもしなくても、ホラゲーで同じ空間に人間がいるのって安心しますよね。
ストーリーもシリーズの最終作に相応しく、キャラクターへの理解と愛情が深まるものでした。

今回もマルチエンド方式で、BAD ENDが4つとGOOD ENDが存在します。
頑張って自力で辿り着いた最初のエンディングは、BAD END2。悲惨でした……。
自分の目で見たシーンが信じられず、きっとこれは何かの間違いだと思ってしまうくらいショック(・ω・`)
分岐点は予想がついたのですが上手くできず、その後は攻略情報を拝見。
BAD3→BAD1→GOODの順で回収しました。
分岐については、ストーリー上予測がついたり、それとなく示唆となる台詞があったりするので、
きちんと考えてもう少し頑張れば全エンド自力クリアもできたかなと思いました。ちょっと悔しいなー。

GOOD ENDについては、主人公ウィルの成長物語になっています。
ここのところはシリーズ通して一貫していますね。
今回のGOODは分岐はさほど複雑ではないものの、クリアするのにかなり苦労しました。
詳細は伏せますが、私の苦手な要素がありまして……。
何度も頑張ってクリアできたときは、やったー!やっとできたぁぁ!と心底嬉しかったです。

重ねてになりますが、今作でManシリーズも一区切りと思うと寂しいです。
シリーズ全て思い入れの深い、好きな作品になりました。
制作サイトさんを拝見すると、本編とは別のサイドストーリーの構想もあるようで、そこを楽しみにしています。
このシリーズ、怖そうで無理かもしれないとプレイを躊躇していた時期がありまして。
思い切ってプレイして、本当に良かったと思っています。
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Hello Trickers

2018年10月21日 20:00

offoffo【タイトル】 Hello Trickers
【制作】 offoffo 壱川ひゅろ様

Hello Trickers
【ジャンル】 ギャルゲー風味乙女ゲー
【対象】 15歳以上
【ED数】 1種類
【スチル数】 1枚
【プレイ時間】 10分程度
【ツール】 LiveMaker
【容量】 8.91MB
【公開日】 2013年11月1日
【プレイver.】 1.1

交錯する男女の駆け引き――――
生きるか死ぬかの決死のバトル………!!
ギャルゲー風、不真面目乙女ADV (ふりーむ!作品ページより引用)


ギャルゲーのようでギャルゲーでない、乙女ゲーのようで乙女ゲーでない。
メタ発言多めのコメディアドベンチャーです。

ゲームは、レントという男子大学生の独白から始まります。
そこで、「ん、これは?」とゲームの設定を何となく把握。

そして、ヒロインのジュミ(名前変更可)はロリ巨乳……!(レント談)
ジュミ目線から見たレントはイケメンですが、ジュミちゃん毒舌が半端ない。
本音と建て前、裏表のギャップが面白かったです。

選択肢は時間制限があるので焦ります。
が、きちんと読んで判断できる程度には余裕ありました。
しかし、これ正解じゃないのか……!と意外と難しい面もあり。
正解を選ばないとGAME OVERなので、エンディングはひとつです。
ただ、GAME OVERもそれはそれで見ておいて損はないかも。

何度かプレイすると、どれを選べば良いか分かってくるのでクリアは容易かと思います。
短時間でさっくり楽しめますし、笑える良作でした。
ネタバレしない程度に語るのが難しいですが、こういうメタ系作品、個人的に好きです。
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座敷わらしとハロウィン

2018年10月11日 20:00

Fantasielos【タイトル】 座敷わらしとハロウィン
【制作】 Fantasielos 一様

座敷わらしとハロウィン
【ジャンル】 妖怪と戯れるゆるゆるハロウィンADV
【対象】 全年齢
【ED数】 3種類
【プレイ時間】 トータル5分程度
【ツール】 吉里吉里Z
【容量】 10.5MB
【公開日】 2016年11月14日
【プレイver.】 1.00

千世の家に代々憑く座敷わらしの、はなちゃん。
はなちゃんが、ハロウィンをしたいと言い出して……!?


純和風妖怪である座敷わらしとハロウィンという異色の組み合わせが斬新です。
どんな物語なのかな?と気になってプレイさせて頂きました。

ハロウィンをしたいとねだるはなちゃん、可愛いです。
そしてちょっと面倒そうな千世ちゃんの反応も面白い。
特にポケットから○○を出した時は「いいんかい!」と思いました。
しかし、結局ははなちゃんの為に頑張る千世ちゃん。
姉妹みたいで良い関係ですね。
座敷わらしが家に居る、というだけで羨ましすぎですが、2人の仲良しっぷりも羨ましい!

他にも、ルートによって何人かの家人が登場します。
意外性もあり、それぞれ良いキャラクターでした。
ハロウィン独特の毒気もなく、グラフィックもふわりと優しいタッチと色合いで、癒されます。
全部読んでも5分程度の短編ですが、ほっとして心が和みました。
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