Angelo

2018年12月14日 22:35

Angelo ふりーむ!のページ【タイトル】 Angelo
【制作】 アトリエNako(Webサイトなし) Nakona様

Angelo
【ジャンル】 探索ゲーム
【対象】 全年齢
【ED数】 1種類
【プレイ時間】 15分程度
【ツール】 WOLF RPGエディター
【容量】 15.3MB
【公開日】 2018年9月26日
【プレイver.】 1.00

ベッドの傍で女性が泣き崩れる。

“アンジェロ どうして起きないの……
どうか おねがいよ
もういちど目を覚まして……アンジェロ”


――アンジェロは、幻想的な世界を彷徨っていた。 (一部ゲーム内より引用)


幻想的、でもどこか寂しさが漂う世界を探索する、短編ゲーム。

プレイ開始すると、いきなり耳に届く女性の嗚咽。
ちょっと予想外。
素材SEなのかなと思いますが、心を絞り出すような嗚咽に心が抉られました。

オープニングを見ると、物語の背景が何となく想像できます。
グラフィックに美しさだけでなく物悲しさを感じるのは、無人の世界だからというのもありますが、
やはりオープニングの影響が大きいかも。
幻想的な星空や、駅の風景などどこかノスタルジーを感じる風景。
移りゆく風景を眺めながらの探索は楽しかったです。
ただ、どこで画面が切り替わるのかが少しだけ分かり辛かったように思います。

探索中に「すす」を拾ってイベントを見、全てを見つけるとエンディングに向かいます。
起こるイベントも何となくですが意味が伝わってきて、心がきゅっとしました。切ない。

短時間で作者さんの作った物語と世界を味わえる、良い作品でした。
クリアするとおまけ部屋に行けて、更に詳しい物語の設定も見ることができます。
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白いプリンター

2018年12月06日 21:51

ゆめみのやまい【タイトル】 白いプリンター
【制作】 ゆめみのやまい 夢観士あさき様

白いプリンター
【ジャンル】 ホラー短編ノベル
【対象】 15歳以上(高校生~)推奨
【ED数】 2種類
【プレイ時間】 14分程度
【ツール】 ティラノビルダー
【容量】 87.7MB(ダウンロード版)
【公開日】 2018年5月27日
【プレイver.】 2.00

ある日、男は白いプリンターを拾う。 (作品ページより引用)


ふりーむ!はブラウザ版のみ、ノベルゲームコレクションではブラウザ版・ダウンロード版あり。
(この記事の作品タイトルからは、ふりーむ!さんの作品ページにリンクさせて頂いています)

ふりーむ!の作品ページ→  ノベルゲームコレクションの作品ページ→

ホラーゲームですし、何か怖いことが起こるに違いない……!
幸い、ウチにあるプリンターは黒。OK、大丈夫!
と、ドキドキワクワクしつつ読みました。

プレイ時間5分程度とありますが、ゆっくりじっくり読んだからか15分はかかりました。
ストーリー展開は、事前に予感した展開と大きく違わず、しかし面白い。
選択肢がひとつありエンディングが分岐するのですが、どちらを選ぶか真剣に悩みました。
一体何が起こっているのか、何となく想像はつくんですよね。
なので、「上の選択肢を選びたい」という気持ちになったのですが、
これを選ぶと悲惨な目に遭うのではないかと言う恐怖感が。

思い切って心のままに従った結果は果たして…・…!?
何はともあれ、このエンディングで良かったなぁと思えるものでした。
こういう展開は好きですよ。

※以下、ネタバレを含むので反転しないと見えないようにしています。閲覧ご注意下さい。

何に怯えていたかというと、この行動をすると
話を全く信じてもらえず、自分が犯罪者扱いされるのではないか
と疑ったんですよね。
かえってこっちの方が良かったのかな?とすら思ったもうひとつの選択は、
案の定と言った感じでした。

白いプリンターをお持ちの方でも、恐怖のあまりプリンターを買い替えたくなる……
ということはないと思います。多分。
短時間で楽しめる、良いホラーでした。
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KOKUTOU - 招かれざる常連客 -

2018年12月05日 22:30

大沼屋【タイトル】 KOKUTOU - 招かれざる常連客 -
【制作】 大沼屋 大沼遼太郎様、アイゼン伯爵様

KOKUTOU - 招かれざる常連客 -【ジャンル】 日常ミステリーアドベンチャーゲーム
【対象】 全年齢
【ED数】 2種類
【プレイ時間】 1周15分(トータル30分)程度
【ツール】 ティラノスプリクト
【容量】 207MB(ダウンロード版)
【公開日】 2018年8月31日
【プレイver.】 1.02

港が見下ろせる丘にひっそりと佇む骨董品店。
この店にはアンティーク以外のモノが集まることがある。
それはどこにでもある些細な“日常の謎”。

骨董品店を営む男“黒十美鶴”。
お嬢様学校に通う財閥の娘“小倉柚葉”。
二人が挑む謎は殺人でも脱出でもサスペンスでもないミステリー。
今回の謎は少女が“取らなかったとある行動”から始まった。

『黒十さん見てくださいよ、窓際の席の女の人』

果たして二人は、少女の謎を解き明かすことができるのか。
(制作サイトより引用)


前作「KOKUTOU - 消えた初恋の謎 -」に続く、日常系ミステリーのノベル作品第2弾。

ティラノスプリクト製で、ふりーむ!やノベルゲームコレクション等でのブラウザ版、
Vector等からのダウンロード版もあり。
制作サイトさんからリンク一覧があるので、お好みのものをどうぞ。
この記事の作品タイトルからは、ふりーむ!の作品ページへリンクさせて頂いています。

今回も黒十さんと柚葉ちゃんのコンビ(?)が主人公。
柚葉ちゃん、今作では季節が変わって冬服来ていますね。セーラー服は良いものです。

今回は、前作でも登場した喫茶店が舞台です。
落ち着いた雰囲気の喫茶店、そして美味しいコーヒーの魅力に取りつかれたらしい黒十さん。
すっかり常連になっているご様子でした。
こういう「行きつけの店」って憧れます。良いなぁ。

今度の謎は、この喫茶店でのちょっとした「謎」――というか、疑問点から始まります。
ある少女の行動の理由を2人で推測するというもの。
しかし、静かな喫茶店の中、細部が観察できる程度の近い席に座っているというのに、
相手のことを噂するって……全部聞こえてるんじゃΣ('□'*)
と、ちょっとビックリしました。

謎は前作ほど簡単に推測はできないものでした。
派手さはないけれど、言われてみると確かに気になる謎。
そこを論理的に追及しようとするのは面白かったです。

そして推理だけでなく、黒十さんと柚葉ちゃんの雰囲気も一歩進んで良くなったような!
その点で少し女性向けの雰囲気が増していますね。

作品全体に漂うミステリアスな雰囲気も気になります。
作者さんのブログを拝見すると、少なくとも第三章、四章まではあるような文章をお見掛けしました。
続き、楽しみです。
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KOKUTOU - 消えた初恋の謎 -

2018年12月04日 21:40

大沼屋【タイトル】 KOKUTOU - 消えた初恋の謎 -
【制作】 大沼屋 大沼遼太郎様、アイゼン伯爵様

KOKUTOU - 消えた初恋の謎 -【ジャンル】 日常ミステリーアドベンチャーゲーム
【対象】 全年齢
【ED数】 3種類
【プレイ時間】 1周25分(トータル35分)程度
【ツール】 ティラノスプリクト
【容量】 214MB(ダウンロード版)
【公開日】 2017年8月29日
【プレイver.】 2.01

港が見下ろせる丘にひっそりと佇む骨董品店。
この店にはアンティーク以外のモノが集まることがある。
それはどこにでもある些細な“日常の謎”。
骨董品店を営む男“黒十美鶴”。
お嬢様学校に通う財閥の娘“小倉柚葉”。
二人が挑む謎は殺人でも脱出でもサスペンスでもないミステリー。

今回の謎はとある女生徒の初恋から始まった。
『消えたんですよ! 人が! 突然!』
果たして二人は、初恋から始まった謎を解き明かすことができるのか。
(制作サイトより引用)


日常系ミステリーのノベル作品。
グラフィックも綺麗ですし、その上フルボイス付きです。

ティラノスプリクト製で、ふりーむ!やノベルゲームコレクション等でのブラウザ版、
Vector等からのダウンロード版もあり。
制作サイトさんからリンク一覧があるので、お好みのものをどうぞ。
この記事の作品タイトルからは、ふりーむ!の作品ページへリンクさせて頂いています。

主人公の黒十さん、特に示唆するものはないけどジャン・コクトーを連想していたのですが、
実は彼は、黒糖どらやきが好物だという設定が。
そっちが元ネタ!?
そんな黒十さんとコンビ(?)を組むのは、女子高生の小倉柚葉ちゃん。
となると、彼女は小倉あん!と思いきや、読みは「こくら」とのこと。
こくとう&こくら。「こく」繋がりでした。

日常ミステリーなので、殺人や誘拐など派手な事件が起こる訳ではありません。
柚葉ちゃんのクラスメイトから依頼され、ちょっとした謎を紐解いていくというもの。
これ、話を聞いた時点で「もしかしてそれ……」と、ある予想が頭に浮かびました。
結構キーワードをさりげなく強調しているので、きっと多くの人が思い浮かぶはず。

結果、予想はずばり正解とは言えないものの、当たらずとも遠からずという感じでした。
そして、そこから更に思いがけぬ展開も待っていました。
陰鬱な雰囲気がないので安心して読めますし、キャラクター同士の絡みも楽しかったです。
黒糖どらやき、食べたいよ。

ただ、多分読んだ方なら何を言っているか分かるかなと思うのですが、
作中のとある単語がしっくり来なかったというか、それってそれを表す言葉ではなくない?
と疑問に思った点がありました。
そこだけはちょっぴり気になったのでした。
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アイシャの子守歌

2018年12月01日 23:00

共食いうさぎ【タイトル】 アイシャの子守歌
【制作】 共食いうさぎ あうぐ様

アイシャの子守歌
【ジャンル】 探索ホラーアドベンチャー
【対象】 全年齢
【ED数】 1種類
【プレイ時間】 25分程度
【ツール】 WOLF RPGエディター
【容量】 18.7MB
【公開日】 2015年10月2日
【プレイver.】 1.00

暗く閉ざされた地下室で、少女は思う。

“ここから出られたら、どんなに素敵だろう
お兄ちゃんに会えたら、どんなに素敵だろう”

出口と兄を捜して、少女はひとり廃墟を彷徨う―― (一部ゲーム内より引用)


第11回 ふりーむ!ゲームコンテスト 演出部門で金賞を受賞された作品です。

横スクロールで廃墟らしき建物を探索する、ホラーアドベンチャー。
今までのあうぐさんの作品とは視点とキャラドットがガラッと変わっており新鮮です。
ちょっと頭大き目のアイシャが可愛い。
しかし、作風や演出は作者さんの持ち味が生かされ、研ぎ澄まされた作品でした。

過剰な脅かし表現はないものの、画面が目まぐるしく変化するのでびっくりします。
演出の感じは、一番最初にプレイさせて頂いた"AMANI"に近いかもしれません。
コンテストの演出部門での金賞が頷けます。

画面の演出はハッとさせられますが、探索スタイルとしてはあうぐさんの作品らしい鉄板で、
建物の中に散らばる日記の断片やPCのメールを見て、状況を少しずつ把握していくというものです。

ひとつひとつは意味が分かり難く首を傾げつつ進みましたが、プレイし終えて察するものがありました。
重く、やるせないストーリー。
しかし、ホラーにありがちな「そんなバカな」という無理やりな不条理もしくはドラマティックな不幸というよりは、
作者さんが一貫して問いかけてくるテーマには心に重く圧し掛かってくる真摯さがあり、考えさせられます。

前作「カルィベーリ」は、間違いはあるかもしれないにしろ自分の中でかなり明確に作品を解釈できた、
と思ったのですが、これは状況の想像はつくものの細かいところまでピースが嵌ったとは言えず。
PCの中に垣間見える画像が暗示するものなど、量り兼ねているものもあります。

プレイ後に他の方の感想を拝見したくて検索したところ、かなり丁寧に考察されているブログがありました。
私がプレイ後に想像したアイシャの身の上、この方の記事の後半部分に近いです
(これ深くは想像が及びませんでしたが)。
他にもあうぐさんの作品について深く考察された記事が多く、なるほど!と手を打ったところもあったので、
こちらにリンクを張らせて頂きたいと思います(完全ネタバレなので、そこはご注意下さい)。

フリゲと旅と映画について(記事→『アイシャの子守歌』 考察 感想
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