砂上のメモリア

2020年10月03日 22:02

Paper Moon【タイトル】 砂上のメモリア
【制作】 Paper Moon ゆきはな様

砂上のメモリア
【ジャンル】 短編ファンタジー
【対象】 全年齢
【ED数】 2種類
【プレイ時間】 1周3分(トータル26分)程度
【ツール】 RPGツクールMV
【容量】 181MB(ダウンロード版)
【公開日】 2020年5月14日
【プレイver.】 1.00

1分しか記憶がもたない有機アンドロイドの少年と、
砂漠で出会った青年・ラズワルドの会話を楽しむゲームです。 (ふりーむ!作品ページより引用)


ふりーむ!の1分ノベルコンテスト参加中の作品。
ブラウザプレイですが、ふりーむ!IDをお持ちの方はダウンロードが可能です。

とても美しいイラストと、主人公2人はフルボイスという豪華な作品。
特にタイトル画面の星空と、BGMは美しいです。ほうっと溜息が出そう。

「1分」を何度も繰り返すことでストーリーが語られます。
荒廃した世界、ディストピアでのアンドロイドたちのお話で、救われない、切ないストーリーでした。
「1分ノベル」としても、その時間制限を上手く物語に盛り込まれていらっしゃいます。

「最初の1分でゲームをやめても、何周もして会話を続けるも、プレイヤーさんにお任せします」
と作品ページの注意書きにありますが、まぁ普通は最後までプレイしますよね。先も気になりますし。
でも、もしも最初の1分で止めてしまっても、それは1分間だけ彼らに触れ、通り過ぎていく、
そのプレイヤーさんにとってのこの作品の在り方なのだ……みたいな、作者さんの潔さを感じたりも。
個人的には、やっぱり最後までプレイして欲しいとは思いますけどね。

エンディングは2つあり、選択肢で分岐します。
どちらを選んでも、悲しい。
結末を見た後に、タイトル画面が少し変化します。
その美しさが切なくて、ちょっと涙が出そうになりました。


※以下、エンディングについての感想で、少しネタバレになるかもしれません。未プレイの方はご注意下さい。


でも、END1の方が少年にとっては良いのかもしれません。
彼は例え愚かでも人間が好きだったと思うから。そうすることで彼自身の望みが叶えられたから。
ただ、もうひとりは報われませんね。
「忘れる」ということは救いなのだと聞くこともありますが、その通りなのかも。
アンドロイドは、どうなんでしょう。その悲しみを少しずつ忘れ、記憶に蓋をする出来るのでしょうか。
出来ないような気がして、それを思うと苦しいです。

END2は、誰も救われない結末だと思います。
一見2人にとっては良いように思えて、誰も救われていません。恐らく、それを選んだラズでさえも。
でも、彼もそれを分かっていながら、この道しか選べなかったのだなと。
それを考えるとまたこれも心苦しいです。
ただそれでも、これはこれであって良い結末なのではないかとも思いました。
ちなみに、私も最初に選んでしまったのはEND2です。
こちらのエンディングはエンドロールの演出にハッとしました。
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遠い海のアリア

2019年10月10日 20:00

Paper Moon【タイトル】 遠い海のアリア
【制作】 Paper Moon ゆきはな様

遠い海のアリア
【ジャンル】 百合ADV
【対象】 12歳以上(中学生~)推奨
【ED数】 2種類
【プレイ時間】 1周1時間(トータル1時間25分)程度
【ツール】 ティラノビルダー
【容量】 262MB(ダウンロード版)
【公開日】 2019年8月29日
【プレイver.】 1.03

浜辺で海を見つめる人間に、一目で恋に落ちた人魚の少女。
彼女は、海の魔法使いに「人間になりたい」と願い出る――


ティラノビルダー製でふりーむ!でブラウザ版、ノベルゲームコレクションではブラウザ・ダウンロード版がプレイ可能。

ふりーむ!の作品ページ→  ノベルゲームコレクションの作品ページ→

ティラノゲームフェス2019 にて、準グランプリを獲得された作品です。

これは、冒頭からラストまで、ほうっと溜息が出る程美しい作品です。

正直、私は百合はあまり好みではないです。
何で好きでないのかをよく考えると、「女の子がただイチャイチャしてるだけの百合」が苦手な模様。
この作品もそうだと言われればそうなのですが、良い意味で女性同士だからこその
肉感の無さが際立っていて、読んでいてとても綺麗だなと思いましたし、自然に受け入れられました。
百合に抵抗ある方にも読んでみて欲しいです。
だがしかし……っ!アリアとセレナには申し訳ないのですが、サフィルスお兄様のイケメンっぷりが
私の中ではイチオシでした。ゆきはなさんの描く男性、すごい好きなのです。

ストーリーは淡々と語られる感じで、いつかは終わってしまうという危うさを抱えつつも穏やかに進んでいきます。
光に包まれたグラフィックはベールのむこうを見ているようで、どこか現実感が薄い。
でも、だからこそ美しい。
プレイ時間にして1時間強、作品中で過ぎる時間は1年程。
しかし、その背景に長い長い年月の深淵を感じさせられる物語でした。

エンディングは2つ。ハッピーとトゥルーで、終盤の選択肢で変化します。
ハッピーを読んでとても良いエンドだなぁと思っていた矢先、トゥルーでハッと胸を突かれました。
まさか、物語がそういう風に繋がっていたとは……。あまり予想していなかったので衝撃でした。
このトゥルーのエピソードが、先の述べた永遠とも思える時と深淵を思わせて物語に深みを与えています。
読み終わってみると、トゥルーがあまりにも良すぎてハッピーが霞んでしまったんですが、
よくよく思うとハッピーの展開に進んで欲しいと思う気持ちも芽生えてきていたり。

音楽もオリジナル曲が用意されていたりと、とても贅沢です。
音楽、グラフィック、物語とどれをとっても印象的で、心の琴線に触れる作品でした。
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Rot im Wald

2019年10月02日 20:00

Paper Moon【タイトル】 Rot im Wald
【制作】 Paper Moon ゆきはな様

Rot im Wald
【ジャンル】 短編ホラーファンタジー
【対象】 15歳以上(高校生~)推奨
【ED数】 1種類
【プレイ時間】 45分程度
【ツール】 RPGツクールMV
【容量】 184MB
【公開日】 2019年5月11日
【プレイver.】 1.02

赤いフードを被った美しい少女。
彼女は今日も森をひとり歩いて行く――


基本ブラウザプレイで、ふりーむ!IDをお持ちの方はダウンロードも可能です。

赤ずきんをベースにしたホラーファンタジー。
作品説明にもありますが、前半は台詞や説明のない考察パート。
後半で真相が明かされるパートに分かれています。

まず、赤ずきんさん美しすぎ。
彼女の美しさに人々が魅了されるのが分かります。説得力あります。
少女だけでなく、狼も美しいです。美しいだけでなく、どことなく色気を感じるのもすごいと思います。
ゆきはなさんの描くキャラクターは、みんな美麗で見惚れてしまうのです。
私もゆきはなさんのゲームの世界に生まれていたら美形だったんだろなぁとか思ってしまいますね。
(ホラゲーの世界に生まれてしまい真っ先に死にそうですが(´;ω;`))

前半は森を探索して色々なシチュエーションを見ていくことになります。
詳細は分からないので、何となくこうなのかなと考察しつつ進めるのが楽しい。
森の景色も美しくて、歩き回るのは楽しかったです。

後半は、前半で歩いたシーンを台詞付きで見ていくことに。
前半の幻想的な雰囲気は少し薄れ、生々しくなってまいります。
謎のベールが徐々に剥がれていく感覚が面白かったです。
謎を残したままの前半のみでも素敵ですが、きちんと物語を理解できた方がスッキリはしますから。
しかし、真相は残酷というか何というか……
前半で自分が勝手にこうだ、と思っていたことがガラガラと崩れていく部分もありました。
でも、その想像外だった部分も意外性が味わえて良し。

後味の悪い物語ではあると思います。言ってしまえば、醜くさえあるかもしれない。
が、美しくて醜い、その両面性が作品の醍醐味だと思います。
目を背けたくなるような面があるからこその「ホラー」ですしね。
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虚ろ町ののばら

2018年11月17日 23:00

Paper Moon【タイトル】 虚ろ町ののばら
【制作】 Paper Moon ゆきはな様

虚ろ町ののばら
【ジャンル】 ファンタジーアドベンチャー
【対象】 12歳以上(中学生~)推奨
【ED数】 4種類
【スチル数】
【プレイ時間】 1周3時間45分程度
【ツール】 RPGツクールMV
【容量】 276MB(ダウンロード版)
【公開日】 2018年9月22日
【プレイver.】 1.03

祖母の家へ向かうバスに乗った、のばら。
気が付くとバスは見知らぬ場所に到着していた。
周りには誰もいないし、バスは何年も放置されていたようにボロボロで。
おまけに、得体の知れない黒い影が彷徨っている。
のばらは、怯えながらもバスを降りて周囲を探索することに。


ツクールMV製の探索ゲーム。
ふりーむ!からはダウンロード版、もしくはRPGアツマールのブラウザ版がプレイ可能。
(この記事の作品タイトルからは、ふりーむ!さんの作品ページにリンクさせて頂いています)

ふりーむ!の作品ページ→  RPGアツマールの作品ページ→

こちらの作品、公開前に作者さんのtwitterで時折拝見していて楽しみにしていました。
進捗を拝見していたときは美しいMAPから勝手に西洋風ファンタジーと思っていたので、
日本が舞台だと知ってちょっと意外でした。

以前から絵が美麗な作者さんでしたが、今作は期待以上……!
のばらちゃんの可愛さに、いきなりノックアウトです。
今作はボイス付で、フルボイスではないものの時折キャラクターが喋ります。
「あっ」とか「きゃっ」とかちょっと喋ってくれるのが、また可愛い。
このくらいだと、基本ボイス付を求めない私にはちょうど良くて心地良いです。
また、のばらちゃんは怯えた表情が多いものの、時々にっこりと笑うんですよ。
その表情がホントに可愛くて、ハートを射抜かれました。

キャラクターグラフィックはもちろんのこと、MAPもすごく綺麗です。
全てが自作だとは思えないのですが、ボロボロの町から美しい館内まで作りこまれています。
不気味な虚ろ町も、細かいところに見惚れつつ進みました。

ゲームの仕様については、プレイ中に時折チュートリアルが表示されます。
左上に青いアイコンがあって、主人公の行動によって青く光ったり赤く光ったりすることが。
これがエンディングに影響してきます。

どうやら青が行動としては正解のようで、最初は赤のときはリセットしてたんですが、
ふと「私がのばらちゃんと同じ、何も分からない世界で自然に行動したらどうなるだろう」
と思い立ち、初回は起こった結果を全て受け止めようと、やり直しせずに進めることに。

最初にハートを掴まれたように、のばらちゃんは混血で際立った美しい容姿です。
しかし、人と違うということが彼女にはマイナスになっている様子。
また、どことなく現実で上手くいっていない、傷を抱えているような様子が垣間見えるのです。
と言っても決してひねくれた性格少女ではありません。
迷い込んだ虚ろ町のことはもちろん、のばらちゃん自身のことも気になりつつプレイしてました。
途中で出会う他のキャラクターもとても魅力的。
決して登場キャラクターの数は多くないのに、皆が印象に残っています。
詳細は伏せますが、特に後半で登場するキャラクターが良い味出していました。
虚ろ町の世界は怖いのだけど、あの方に会えるならこの世界も悪くないと思えたり。
この方はどうやら立ち絵変更の構想もあるようで、新しくされるならそっちも見たい!と気になります。

そして、やり直しせず自然に振る舞った結果は、やっぱりバッドエンドでした(・ω・`)
だいぶ失敗したので、グッドな訳ないと思ってましたけどね。
何とかのばらちゃんには幸せになって欲しい。
でも、主人公が自分だったらこのエンドに辿り着きそう……。

ちょっと実生活で色々あって、見られたエンディングはまだひとつなのです。
中途半端ですみません。
また他のエンドもクリアしたら追記したいと思います。
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ゴッデスリトルラビット!

2018年06月02日 20:00

Paper Moon【タイトル】 ゴッデスリトルラビット!
【制作】 Paper Moon ゆきはな様

ゴッデスリトルラビット!
【ジャンル】 ゴリラ系おバカ短編RPG
【対象】 全年齢
【ED数】 1種類
【プレイ時間】 50分程度
【ツール】 RPGツクールMV
【容量】 189MB
【公開日】 2017年4月1日
【プレイver.】 1.00

ラビットは、弟のヒースと2人で小さなマジックショップを経営しているエルフの女の子。
ある日、お薬の届け物をするために友人のたぬちゃん家へ向かった彼女は、
たぬちゃんに絡むオークに遭遇する。魔法で何とかオークをこらしめたラビットだったが……


第13回 ふりーむ!ゲームコンテスト お笑い部門の銅賞を受賞された作品です。

作品ページを見れば分かるように、素晴らしきおバカゲームです。
同作者さんの別作品と比べると、あまりの違いに同じ人の作品なのかと愕然としそうなのですが、
大丈夫。過去作でもおまけ要素に、ギャグの片鱗は現れていました(・ω・)b

ネタゲーと分かっててプレイを始めたのですが、ラビットちゃんの可愛らしさと戦闘の楽しさに
うっかりはまってしまい、つい序盤は真面目にレベリングに励んでしまいました。
ラビットちゃんだけでなくて、家の外装のグラフィックがすごい可愛くて良い!
そして音楽も良い雰囲気なんです。普通に冒険したくなっちゃいますよこれ。
しかし、あまりやりすぎない程度で切り上げておいて良かったです。ほんと。

ストーリー的には思った通りな展開で、後半はストレス解消な痛快さでした。
過去作のキャラクターもちょっぴり出演するので、プレイ済みだとニヤッとできます。
というかニヤッとできるでしょうか。いいのかこの扱い(((゜Д゜))) というポジションです。

そして終盤はギャグ一辺倒かと思いきや、ラスボスは意外と強くて一回負けました。
リトライで油断せずやると勝てたので、この緩急あるメリハリがゲームとしてすごく良い感じ。
ただ痛快なだけじゃなく、RPG的要素も味わえて最後まで楽しめました。
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