ハコブネア

2018年05月20日 20:00

LiveMaker 【タイトル】 ハコブネア
【制作】 くらげのかえり道 HIJIKI様

ハコブネア
【ジャンル】 SF短編ADV
【対象】 全年齢
【ED数】 2種類
【プレイ時間】 1周35分(トータル50分)程度
【ツール】 RPGツクールMV
【容量】 153MB (DL版)
【公開日】 2017年4月10日
【プレイver.】 1.02

幼い少女"ネア"は、目をさました。
ネアはまだまだ知らないことがいっぱい。
"ことば"を覚えながら、ふしぎな住民がいる建物の中を探索しましょう。
(ふりーむ!作品ページより引用)


ツクールMV製で、基本はブラウザプレイです。
ふりーむ!もしくはRPGアツマールからプレイ可能。

ふりーむ!の作品ページ→  RPGアツマールの作品ページ→

ピンクの空間で目を覚ました少女ネア。室内を探索しつつ「ことば」を覚えていきます。
ことばが何も分からないわけではないようですが、いくつかの名前の分からないものを
本を読んだり教えてもらったりして名詞をGetしていくというもの。

私はブラウザ版でプレイしました。セーブも使えます。
ふりーむ!からはダウンロードも可能。私は何度やっても失敗してしまうのでDL版は諦めました。
後日ダウンロード成功しました。が、プレイ中に右クリックするとフリーズしてしまいます。むぅ。
ブラウザでプレイは快適にできたものの、開始当初はキーが右に入りっぱなしで認識されていたのか
キャラクターが画面右に固定されて動けないという状態が発生してしまいました。
しばらく様子を見ているうちに直ったので良かったです。
(廊下部分はループするのですが、そこでセーブ→ロードするとネアちゃんが物凄い勢いで右に走り続け、
メニューを開くとアイコンが狂ったようにぐるぐる回り続けるという現象もあり。軽くホラーでした……)
今は荒ぶるネアちゃんは落ち着かれ、普通にプレイできています。

プロローグの会話などから、何となくネアちゃんがどういう存在なのかは想像がつきました。
タイトルからしても、ここは箱舟のような、何か訳ありの切り離された空間なのかな、とも。
しかし世界設定のSFっぽさと、どこまでもピンクでファンシーな内装とのギャップが何とも不思議な感じ。
またこのゲーム、探索中のBGMがとても良かったです。
癒しと可愛さとポップさと不思議さと未来感。全て兼ね備えているような!

ぴぱぽっぱ♪ ぽぷ♪ ぱっぽっぴっ♪

この音楽すごく頭に残ります。
ゲームが終わっても時々聴きたくなり、起動してたりします。
ファンシーなグラフィックとBGM両者相まって、探索しているうちに不思議なふわふわした気分になりました。

探索していくと、様々なキャラクターと出会う事になります。
彼らも不思議で個性的で、一見して敵キャラなのか?と身構える姿だったり。
実は可愛い少女に見えるネアちゃんも、拡大するとちょっと不気味……なんですよね。
しかし、話してみるとあら意外。実は良いキャラクター達なのに、見た目でちょっと身構えてしまう。
それをプレイ中にやってしまうから、ラストの展開、ハコブネアの主のあの人の言葉が突き刺さりました。

エンディングは、ED1→ED2の順で見ることができました。
ED1のほうがいわゆるグッドエンドかな。そちらを先に見ると、ED2はどうすれば良いか見当がつきました。
しかし前述のように、気持ちが分かるからこそED2を一概にバッドエンドと捉える事にも抵抗があります。
どちらに転んでも、結局はどちらかの独りよがりに過ぎないのかもしれません。
どちらが良かったのか、それは結局は彼らのこれから次第なのかもと思います。
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五分で終わる話

2018年05月18日 20:48

五分で終わる話 ふりーむ!のページ【タイトル】 五分で終わる話
【制作】  サイトール様 (twitter

五分で終わる話
【ジャンル】 シネマティックアドベンチャー
【対象】 12歳以上(中学生~)推奨
【ED数】 ?
【プレイ時間】 15分程度
【ツール】 RPGツクールVX Ace(RTP不要)
【容量】 40.8MB
【公開日】 2016年11月20日
【プレイver.】 1.01

銀河警察巡査のイヴンのもとに届けられた、爆破事件の予告状。
イヴンは連続爆破事件の犯人であるロボットを追い詰め、対峙する。
だが、その犯人の正体は彼の予想外のものだった。


第12回 ふりーむ!ゲームコンテスト ふりーむ賞を受賞された作品です。

タイトルからは想像がつかないSFっぽいグラフィックに惹かれてプレイ。

フリーゲームって、たまに「テキトーRPG」とか「暇潰しに作ったゲーム」みたいな
手抜き感満載なタイトルの作品を見かける事がありますよね。
(同じ名前のゲームがもしあっても、特定の作品を挙げたものではありません。イメージです)
正直、私はそういう作品があまり好きではありませんし興味も持ちません。
今回のタイトルも初見ではそんな印象を感じてしまったのですが、良い意味で想像が裏切られました。
プレイし終えてみると、これ以上はない思いが込められたタイトルです。

その名の通り、五分に賭けたシリアスな物語です。
主人公と爆弾犯の対決。五分という限られた時間の中で選択肢を選んで爆弾の解除を目指します。
リアルタイムにカウントされる訳ではなく、選択肢によって決まった時間が消費されるシステム。
緊迫感の中迷いつつプレイし、読み終わって作品のギミックにちょっとしたショックと感動を覚えました。

爆弾解除ゲームとしても楽しめた上、シナリオも良質。心に残る物語でした。
短時間で「やって良かった」という満足感を味わえる、なかなか稀有な作品かと思います。
時間のない方にも、ある方にもお薦めしたいです。
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SALVATION 月影に灯る光

2018年05月12日 21:02

LAb246【タイトル】 SALVATION 月影に灯る光
【制作】 LAb246 LIKEMAD/ツシマユキヒロ様

SALVATION 月影に灯る光
【ジャンル】 シネマティックアドベンチャー
【対象】 12歳以上(中学生~)推奨
【ED数】 1種類
【プレイ時間】 3時間45分程度
【ツール】 RPGツクールVX Ace
【容量】 76.2MB
【公開日】 2016年5月27日
【プレイver.】 1.03


舞台は封鎖された街・MOONLIGHT CITY。
ある夜、S.C.I.S捜査官であるショーゴは、監視任務中にいん石を目撃した。
落下したのは、S.C.I.S敷地内にある科学研究部だ。
慌てて車へ乗り込み現場へ向かうと――――――
謎の光に包まれ、そこで意識をなくしてしまった。
しかし、次に目覚めたのは見慣れた自分のアパートであった。
『一体、誰が部屋まで運んだのか?』
だが、奇妙な現象はそれだけに留まらず、更なる謎を引き寄せるのだった。
人々との触れ合いの中から、真実を解き明かせ。 (制作サイトより引用)


【注意】このゲームをプレイするには別途RPGツクールVX Aceのランタイムパッケージが必要です。
ダウンロードはこちらから→ツクールweb

第12回 ふりーむ!ゲームコンテスト 優秀賞を受賞された作品です。

元々好きな作者さんで、中でも評価の高い作品なのでプレイを楽しみにしていたのですが、
期待通り、いえそれ以上に面白く、クオリティの高い作品でした。
プレイ中に「え、これフリーゲームなの?」と何度も思ったものです。
古き良きアドベンチャーのコンシューマーゲームをプレイしている錯覚に陥りました。
以前、クオリティの高さとゲームとしての面白さは必ずしも比例しないと書いたことがあるのですが、
これはどちらも最高に楽しめた、驚くべき作品です。

モノクロで描かれる人物と、ブラウン管のテレビを思わせる画面。
古き良きハードボイルドの探偵小説を思わせるようなどこかレトロな雰囲気なのに、物語はSF風です。
作中に出てくるものも、一昔前のものと現代や近未来のものが入り混じっているのが不思議な感じ。
モブキャラは非常口や道路標識でよく見る、デフォルメされた人型なんですよね。
一見作品のスタイリッシュさと合わない気がするのですが、なぜか違和感なかったです。
そういった相反するものが混ざり合って調和しているのが、何とも言えない面白みがありました。
それから、主人公の友人のラボに飾られている額縁なんかは結構おふざけが混じっていて。
主人公が食事を摂るシーンでは美味しそうなランチの絵も出てきたりします。
お腹が空いているときにプレイするとある意味ツライです。
完璧そうに見える中そういった遊び心が満載で、堅苦しすぎず心地良かったです。
主人公のキャラクターにはドット絵を使わず靴型のみというところには、引き算の美学を感じました。

それなりに長いゲームながら、先が気になって一気にプレイしてしまいました。
強いて気になった点を挙げると、悪役との対決が期待したよりはあっけなかったことでしょうか。
あとは、ストーリーが一本道なこと、途中の戦闘が慣れると単調になってしまうこと。
ただそれも、もしこれが市販のゲームだったらと厳しい目で見てのことですので、
フリーゲームとしては十分すぎるのですが。

終盤は、物語が悲劇へと向かうのではという危惧を感じる、緊張感のある展開でした。
ラストがどうなるのか、嫌な予感は当たったのか……そこはプレイしてのお楽しみということで。
ただひとつだけ。
"SALVATION"というタイトルの意味、そして登場人物の名前に隠された暗示に胸が熱くなりました。

自分の感想では作品の面白さを伝えきれず歯痒いのですが、
アドベンチャーゲーム好きな方なら迷わずプレイすることをお勧めします。
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サイカイバレンタイン

2015年02月15日 19:55

water colors -games-【タイトル】 サイカイバレンタイン
【制作】 water colors -games- ayako様

サイカイバレンタイン
【ジャンル】 女性向けアドベンチャー
【対象】 全年齢
【ED数】 4種類
【プレイ時間】 36分程度
【ツール】 吉里吉里2/KAG3
【容量】 20.1MB
【公開日】 2013年2月14日(期間限定公開)
【プレイver.】 1.00

主人公は壊れたロボット。
目を覚ました彼女の視線の先には、どこか見覚えのある少年がいた。
彼と会話をしていくうち、彼女は忘れていた事を徐々に思い出し始め…(制作サイトより引用)


water colors -games-さん2013年のバレンタイン作品。
今年もバレンタイン時期限定で過去作品を公開して下さっています。ありがたやー。
14日から制作サイトさんのmemo内でダウンロードできるようになっています。
4月1日までの期間限定公開なので、興味ある方はお早めにどうぞ。

機械文明が去った後の世界、恐らく遠い未来が舞台の物語です。
過去から取り残されたアンドロイドと少年の交流。
暖かく、でもどこか寂しくて切ないストーリーでした。

失ってしまった過去はとても甘美で、取り戻せないと分かっていても特別なもの。
そんな気持ちが分かるので、機械であるルノの気持ちが伝わってきて切ないのです。
機械であるのにそんな感傷を持つ事はすごいけれど、辛いですよね。
同時に、そんなルノとは反対に未来へ希望を持っているラソが眩しく感じられます。
そんなラソの希望に感化されるか、逆に差を感じてしまうか。
どの選択を選んでもルノの気持ちが良く分かるような気がします。
幸せになって欲しいと願いつつも、どの結末もアリだと思うのはそのせいかもですね。

「バレンタイン」というテーマからは少し遠い気がしますが、逆にタイトルに捉われず
多くの人に読んで貰いたいと思える、とても心に残る作品でした。
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華氏98.6度

2015年01月27日 20:04

TOIKIN【タイトル】 華氏98.6度
【制作】 TOIKIN ぐりこ様(代表)

華氏98.6度
【ジャンル】 女性向け近未来アドベンチャー
【対象】 全年齢
【ED数】 4種類
【プレイ時間】 1周20分(トータル35分)程度
【ツール】 NScripter
【容量】 40.0MB
【公開日】 2014年11月1日
【プレイver.】 1.01

ちょっぴり先の未来。宇宙を航海するオンボロ星間交易船、ノストロモ号。
そのたったひとりの乗組員、レベッカはトラブルに見舞われて……。
(制作サイトより引用)



第10回 ふりーむ!ゲームコンテスト 萌え部門銀賞を受賞された作品です。

意外と珍しいSF乙女ゲーです。
以前から絵柄可愛いなぁとは思っていたのですが、SFのオマージュが盛り込まれている
作品と聞いて、私がそっち方面に疎いもので何となく今までプレイしていませんでした。

登場人物(?)は宇宙交易船の乗組員レベッカと、船のAIホログラムであるビショップ、
2人(?)のみです。
いや、ビショップを人と数えていいのか迷って、?と書いてしまいましたが、
彼は人間じゃないけど、人格を持った個人として扱うべきでしょう。

2人のやりとりはコメディタッチで、SFという荘厳な世界にありながら
雰囲気を壊さない程度に軽いタッチに仕上がっていました。
エンディングは4種類あり、これぞ乙女ゲーな感じから切ない終焉のもの、
ちょっと……いや、かなり怖いものまで様々でした。
ハッピーエンド以上に、バッドと言えるエンド3あたりが印象に残っています。
乙女ゲーエンドも、何だかこれって2次元に恋する現代人と同じでは……!?
という気がして、微笑ましいような、素直に祝福できないような複雑な気持ちになりました。

NScripter製のゲームは作品によってかなりプレイし易さに差があると感じるのですが、
今作は画面サイズもあまり見ない斬新な横長、そしてシステム面もスムーズでとても快適でした。
冒頭の宇宙空間のグラフィックもすごく綺麗にできてるし、SF好きな方なら尚楽しめそう。
甘いばかりの展開ではありませんが、男性でもプレイし易い作品だと思います。

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