ミステリー・サスペンス の記事一覧 
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3564デス

2020年11月06日 21:50

3564デス【タイトル】 3564デス
【制作】 時計チクタク様(twitter

3564デス
【ジャンル】 死者選択型デスゲームアドベンチャー
【対象】 12歳以上(中学生~)推奨
【ED数】 6種類+?
【プレイ時間】 1周50分(トータル2時間25分)程度
【ツール】 RPGツクールMV、VX Ace
【容量】 197MB(ダウンロード版)
【公開日】 2020年2月15日
【プレイver.】 1.04

誰をミゴロシにするか、選ぶのはあなた。 (readmeより引用)


ふりーむ!とRPGアツマールにて公開されていて、基本はブラウザプレイの作品です。
ふりーむ!IDをお持ちの方はダウンロードも可能。

ふりーむ!の作品ページ→  RPGアツマールの作品ページ→

誰かを3564(ミゴロシ)にしなければ、生き残れない。
ユニークで愉快なキャラクターとは裏腹に、サスペンスフルなデスゲームです。

同作者さんの前作「ゲーム実況者失踪させてみた」もデスゲームを扱った作品で、
ストーリーや大まかな展開が今作とよく似ていると思います。
前作プレイさせて頂いたのが約1年前なのでちょっとうろ覚えではありますが、
プレイしてみて違うなぁと思った点を挙げてみると、

前作

・登場人物が他人同士
・主人公は安全圏内にいる
・登場人物が、良い人ばかり

今作

・登場人物が友人やその知人
・主人公もミゴロシにされる危険あり
・登場人物が、時に醜い本音をさらけ出してぶつかってくる

というところでしょうか。
前作は、登場人物が良い人(少なくとも私視点では)ばかりで胸が痛んだのですが、
今作は親友同士でありながら激しく本音をぶつけてくるので、より殺伐としていました。
デスゲームなだけにやや残酷なシーンもあります。
しかし、流血がオレンジ色で表現されていたりと、視覚的な配慮もされていました。
流血が苦手という訳ではない私でも、オレンジ色だと嫌悪感が和らぎますね。
そして、ご覧の通りキャラクターが個性的なので、オレンジが調和して違和感がない気がします。

個人的には前作の方が好みです。
ただ今回は、なぜかゲームの中でゲームプレイすることになったり、
毒入りコーヒーを押し付け合うというような心理的な駆け引きが際立っていて、そこが面白かったです。

誰をどうミゴロシにするかによって、ストーリー展開や真相が変わってきます。
ルートによっては意外な真実が判明したりと、最後までドキドキして飽きませんでした。
途中、言動に腹が立った人物もいたのですが、終わってみると印象が変わったり。
最初の印象を覆す、シリアスなストーリーでした。

エンディングは、ミゴロシのパターンで変わってきますので、順番を変えれば迷わず回収できます。
+αのエンドも、作中でヒントがあるので見るのは難しくありません。
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RoomNo.666

2020年10月14日 20:00

RoomNo.666 ふりーむ!のページ【タイトル】 RoomNo.666
【制作】 心ときおり雨様(twitter

RoomNo.666

【ジャンル】 サイコミステリー
【対象】 15歳以上(高校生~)推奨
【ED数】 6+1種類
【プレイ時間】 1周14分程度
【ツール】 Unity
【容量】 -
【公開日】 2020年4月29日
【プレイver.】 1.01

西の魔女が死んだ。
死因は焼死。しかし、事故にしては不可解な点があるのだという。
容疑者は3人。いずれも精神的な問題があり、尋問できる時間は1人につき1分に制限されている。
取り調べの期間は6日間。
この限られた期間で、主人公は犯人を指摘することができるだろうか――?


ブラウザでプレイできるサイコミステリーノベルです。
ふりーむ!とunityroomにて公開されている模様。

ふりーむ!の作品ページ →  unityroomの作品ページ→

ふりーむ!だと表示が大きすぎてメッセージウィンドウが表示されなかったので、
Unityroomでプレイさせて頂きました。

こちらの作品、ふりーむ!の1分ノベルコンテスト参加作品です。
ちょっと思うところがあって1分ノベルについて概要を調べてみたのですが、
“1プレイ1分程度。(数分程度までが目安。面白すぎて体感時間1分など、1分は幅広く解釈可)”
とのこと。
しかしこの作品、どうしても1周1分程度では終わりませんし、1分ノベルと言うのは苦しいような。
尋問に1分という制限を設けてはいるので、1分ゲームの解釈としてはOKなのでしょうが、
自分としては「1分ゲームと聞いて期待するもの」とはかけ離れていたので、少し首を傾げてしまいました。

ただし、1分ノベル云々というしがらみを除けばゲームとして面白く楽しめました。
モノクロームの鉛筆画っぽいキャラクターは、ミステリアスな雰囲気で個性的。
誰も彼もが怪しく、何もかもが疑わしいという状況です。
彼らに尋問できるのは1分だけなので、それには焦りました。
とは言っても一度に話してくれるのは一つの話題のみなので、時間が足りないということはありません。
じっくり話を聞くべしです。

何度もプレイしたものの、自力では2つのエンディングしか見られませんでした。
作者さんのtwitterから攻略ページが見られるので、それを頼りに6つまでクリア。
よく方向性を考えて煮詰めていくと攻略なしで行けるのかもしれませんが、結構難しかったです。
更にもうひとつトゥルーエンドがあるようなので、まだ辿り着けていません。
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犯人はあなたです。

2020年09月30日 20:00

犯人はあなたです。 ふりーむ!のページ【タイトル】 犯人はあなたです。
【制作】 P1tchBend様(Webサイトなし)

犯人はあなたです。
ジャンル】 1分ノベルゲーム
【対象】 12歳以上(中学生~)推奨
【ED数】 10種類
【プレイ時間】 1周3分(トータル19分)程度
【ツール】 ティラノビルダー
【容量】 -
【公開日】 2020年6月22日
【プレイver.】 1.1.1

ふりーむ!で開催中の、1分ノベルコンテスト参加作品。
ブラウザでのみプレイ可能です。

タイトルのように、いきなり「犯人はあなたです。」という台詞から始まるストーリーです。
じっくり読むと1周3分くらいかかりました。

一見推理ものなのですが、自分で事件を追ったり推理する作品ではありません。
選択肢によって、探偵のタンテイさんが勝手に事件を解き明かしていきます。
それにしても、ぱっと見てタンテイさんの方が犯人だと思ってました。すみませんタンテイさん。

プレイヤーが選んだ選択肢によって、語られる事件ががらりと変わるので面白いです。
何だか詳細はよく分からないけど、そういうミステリーあるよね!といったネタが満載。
話の中に出てくる駅の名前にはちょっと笑いました。
地名なので読み飛ばしてしまいがちですが、ぜひちゃんと読んでみてください。

選択肢を全て選んでいけば、基本的にエンディング回収できます。
ただし、ひとつだけ到達するには工夫が必要なエンディングもあり。
分かり易いヒントなのでどうすれば良いかピンとくると思います。

ひとつひとつの話が「次はどんなだ?」と読むのが楽しみでしたし、全体としてもオチがつく。
結末も好印象でした。
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60秒のセレナーデ

2020年09月28日 20:00

箱庭のイデア【タイトル】 60秒のセレナーデ
【制作】 箱庭のイデア 栄崎様

60秒のセレナーデ
ジャンル】 1分ノベルゲーム
【対象】 全年齢
【ED数】 4種類
【プレイ時間】 1周1分(トータル13分)程度
【ツール】 RPGツクールMV
【容量】 126MB (ダウンロード版)
【公開日】 2020年4月6日
【プレイver.】 1.01

見知らぬ部屋で目を覚ましたあなたは全身を拘束され身動きが取れません。
「あなたを60秒後に殺すわ」
傍らの少女はそういって微笑みました。
少女と対話して、自分を殺すのを止めましょう。 (ふりーむ!作品ページより引用)


ふりーむ!で開催中の、1分ノベルコンテストに参加されている作品。
基本ブラウザプレイで、ふりーむ!IDをお持ちの方はダウンロードも可能です。

1分ノベルって、短すぎでは?とも思いましたが、それだけに気軽にプレイできるのでありがたい。
そして、この作品は時間制限を上手く使っていらっしゃるなぁと思います。

ストーリーはいきなり衝撃的なシーンから始まります。
ゲームの内容と言いこの時点で「面白そう!」ってなりますね。
すぐにカウントダウンが始まるので、焦る焦る。
しかし、できるだけ読み飛ばさず、とにかく彼女の話をよく聞くことが大切です。
数回プレイし解きほぐしていけば、何となく「答え」が見えてくるので。

しかしこれ、ひとつ真相が明かされたときに、あまりに予想外すぎてびっくりしました。
何と言うか、思いもしなかった方向性というか……。

エンディングは4つで、死亡エンド2つ、生還エンド2つです。
真相に辿り着けさえすれば、パターンをいくつか試せばコンプリートできると思います。


※以下、少しネタバレ含むかもしれません。未プレイの方はご注意下さい。


たった1分のゲームに、長い年月の背景を込めたところがまた素晴らしいなぁと。
彼と彼女のこれまでとこれからに思いを馳せずにはいられません。
シンプルにバッドとかハッピーの区分ができない、ちょっと複雑な気持ちですね……。
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繋ギ工芸館

2019年12月16日 21:47

ペンションおしぼり【タイトル】 繋ギ工芸館
【制作】 凡多工房

繋ギ工芸館
【ジャンル】 短編ノベル
【対象】 全年齢
【ED数】 3種類
【プレイ時間】 1周1分(トータル5分)程度
【ツール】 ティラノスプリクト
【容量】 78.2MB(ダウンロード版)
【公開日】 2017年7月29日
【プレイver.】 ?

京都の洋館で起こるサスペンスホラー  (ノベルゲームコレクション作品ページより引用)


不思議なタイトルに惹かれてプレイさせて頂きました。

サスペンスホラーという紹介文から、てっきり真面目でミステリアスなストーリーかと思いきや。
冒頭の主人公の名前で「ん?変わってるな?」と首を傾げる私。
いや、でもそういう名前の人もいるかもなぁ。
と納得しかけた次のシーンで、突如予想外の行動を取る主人公に吹きました。
何だよ、シリアスなミステリーじゃないのかよ!
主人公と、彼が出会う相棒(?)が個性的すぎるのです。

でも、想像していたミステリアスな雰囲気とは違ったものの、どこか奇矯で奇妙な雰囲気が漂ってます。
突如としてギャグをかましてくるのに、単なるギャグとは違う「何か」が潜んでいそうで。
このアンバランスさに、どこかソワソワしてしまうのでした。

途中に選択肢があり、誤ったものを選ぶと即ゲームオーバーでした。
どちらを選ぶべきかは、何となく分かるんですよ。
でも、選んじゃいけない方を選んでしまいたくなるという恐ろしい吸引力がありまして、
いちいち引っ掛かってしまいました。

彼らが入った「繋ギ工芸館」も、ちょっと想像できないような奇妙な場所でした。
あまりに奇妙なので、もし登場人物が普通の人だったら、恐らく場所の滑稽さだけが浮いてしまったでしょう。
ですが、人物も状況に負けず劣らずオカシイので、何か馴染んで凄いことになってる。
シュールというか、あまりにも常識外すぎて頭が付いていけないぞ。

いやぁ、読了後の何とも言えないこの気分。
ああ、紹介文は間違っていなかった。
正直、「何じゃこりゃ?」と思う方もいるかもしれません。
私は、あまりに濃い作品の個性に、ただただ圧倒されて呆然としてしまいました。
5分程で読み終わるボリュームなのに、すごいもの見ちゃったなぁという感じです。
特に台詞のセンスが凄く良いなぁと。テンポ良くて、面白かったです。

こんな作品を思いつく作者さんの頭の中を覗いてみたいです。
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