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2020年10月30日 20:00

【制作】 RabbitonGames Rabbiton様

【ジャンル】 謎解き探索アドベンチャー
【対象】 12歳以上(中学生~)推奨
【ED数】 3種類(+DEAD9種類)
【プレイ時間】 1周1時間40分(トータル1時間53分)程度
【ツール】 RPGツクールVX Ace(RTP不要)
【容量】 104MB
【公開日】 2016年9月27日
【プレイver.】 2.0
ハロウィーンの夜に、若い魔女シャーロットとメイドのアメリアが「トリック・オア・トリート」を行います。
訪れた先は、呪われた古いお屋敷。
気づいたら、アメリアはそのでかい、恐怖な屋敷に迷い込んでしまった。
ゴーストと踊ったり、ドールと遊んだり。
そして、果たして彼女は、屋敷の暗い過去を暴き出し、シャーロットと再会できるのか。
(ふりーむ!作品ページより引用)
ハロウィンの日に訪れたお屋敷を探索するゲーム。
謎解きとホラー要素あり。ただ、ホラーは怖いというよりは微笑ましさの方が勝るかも。
どうやら海外のゲームを翻訳したものらしく、日本語に多少の不自然さはあります。
きちんと意味は分かりますし、謎解きには問題ないので、そこはご安心を。
ただ、同梱のReadMe日本語バージョンが文字化けしていて読めず、そこは残念です。
主な操作キャラはかぼちゃを頭に乗せたメイドのアメリアで、はぐれてしまったシャーロットを探し回ります。
スクリーンショットの屋外のシーンはプロローグでして、探索は屋敷の中のみ。
グラフィックは少なくともキャラクターはオリジナルかと思われます。
このキャラクター達が、動作含めてすごく可愛いかったです。
屋敷はそこそこ広いものの、行ける場所が限られていて少しずつ解放される仕組みなので、
探索がすごくスムーズで快適でした。謎解きもきちんと考えれば解ける難易度かと。
セーブは固定で、開いた本の形のオブジェクトがセーブポイントになっています。
大体イベントが起こる箇所には隈なく配置されていて、不便は感じませんでした。
謎解き探索ゲームとしてすごく楽しくて、プレイして良かったです。
エンディングは後半で分岐するので、時間かけずに回収できたのもGOODでした。
エンディングは、NOMAL→BAD→TRUEの順で到達しました。
9種類用意されているデッドエンドは「多分これやると死ぬな」と思ったところを敢えてやると
回収できたのですが、いくつか見逃したものもあり。
バッドエンドのタイトルもウィットが効いていていて、おぉ……と感心。
特にBAD4あたり上手いなぁと思います。
ひとつエンディングを迎えるとタイトル画面からおまけに行け、攻略を見ることができます。
一枚絵も可愛いものが多いのですが、ちゃんとここで見られるのでありがたい……!
同じエンディングでもちょっとストーリーが変わったりするようなので、またチャレンジしたいですね。
2周目をやるとアメリアの衣装がチェンジできると書いてあったのでちょっとだけやってみたんですが、
オープニングの注意喚起の文章まで変わっていて笑ってしまいました。
前述したように、ホラー演出も過剰ではなく可愛らしいところもあり、ホラーが苦手な方も大丈夫なはず。
終わってみればほっこりした気持ちになれる、良いストーリーでした。
2020年10月25日 19:00

【制作】 NUMBER7 六夏様

【対象】 15歳以上(高校生~)推奨
【ED数】 5種類
【プレイ時間】 1周5時間(トータル6時間15分)程度
【ツール】 ティラノビルダー
【容量】 197MB(ダウンロード版)
【公開日】 2020年8月10日
【プレイver.】 1.03
夜の街を彷徨う探索アドベンチャーです。
生まれたばかりの怪物になって、失った心のかけらを探しにいきましょう! (作品ページより引用)
ふりーむ!でダウンロード版、ノベルゲームコレクションでブラウザ版・ダウンロード版が公開されています。
ふりーむ!の作品ページ→■ ノベルゲームコレクションの作品ページ→■
画面クリックタイプの探索・謎解きアドベンチャーです。です。
六夏様の作品は全てプレイさせて頂いており、今作も面白いんだろうなと期待してプレイ。
それはもう、面白かったです。
クリアまで5時間と、今までで一番のボリュームある作品でしたが、全く退屈することはなく。
ストーリーの面白さだけでなく、過去作と比べても操作性がとても良く、すこぶる快適でした。
チャプタークリアするとその後はチャプター毎にやり直せるし、ゲットしたアイテムも消えないのです。
何度もリプレイせずとも分岐点からやり直してエンディング回収もできるし、ありがたい仕様でした。
謎解きも難しすぎず、かと言ってあっさりしすぎず、心地良い手応えだったと思います。
BGMはクラシックの名曲がふんだんに使われており、そこも好ポイントでした。
知らない曲もあったけど、好きな曲が流れると「おっ、これは!」嬉しくなります。
ストーリーは、フランケンシュタインとして目覚めた主人公が「自分を取り戻していく」とでも言いましょうか。
街の様々な場所で、「心のかけら」を探し、取り戻していきます。
心のかけらを得ると、「共感」と「理性」のどちらかに振り分けることができ、
その数値が一定数になると新しい選択肢が選べるようになっていくというシステム。
どちらに振るか悩ましいのですが、これもチャプターリプレイしたときに数値が継承されるので、
最終的にはどちらもMAXにできる仕組みになっています。
あまり考えすぎず、心の向くままに振り分けちゃっても大丈夫かと。
登場人物も魅力的なキャラクターばかりでした。
紳士的だったり、ちょっと怪しげだったり、個性も様々です。
中でも特にアダムの家族たちはみんな彼に優しく、プレイヤーとしても居心地の良さを感じられました。
いつもだと、早く先が見たくてどんどん進みたくなるものなのですが、このゲームはその時その時が楽しく、
もう少し今を味わっていたい……と思いつつプレイした稀有なゲームでした。
エンディングは全て見られたものの、アイテムが全て回収しきれてなく(書類系)。
概ね探索したと思ったんですが、なかなか見つからず。そこはぼちぼち回収していきたいです。
以下の感想は、少しネタバレになるかもしれないので、反転しないと見えないようにしておきます。
アダムの「家族」は優しいですが、果たして善良な人間なのかは分かりません。
ただ、真っ直ぐで一途な人間なんだろうな、と思います。
もしかしたら、彼らのやったことは間違っていることもあるかもしれない。
それでも、何とか大切な人を取り戻そうとするそのひたむきさが、愛しくもあり悲しくもありました。
バラバラに壊れてしまった宝物を、必死につなぎ合わせて、それでもそれは歪で元には戻っていなくて。
その歪なものをぎゅっと抱きしめて、頬に涙の跡を残して眠る子供――そんな光景が思い浮かんで。
クリアした後、顔を覆ってわっと泣きたい気持ちになりました。
沙鳥(11/18)
沙鳥(10/24)
ゆゆ(10/19)
沙鳥(09/05)
長友(08/28)