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ウソにまつわるエトセトラ

2019年03月29日 20:00

Fly me to the sky!【タイトル】 ウソにまつわるエトセトラ
【制作】 Fly me to the sky! あいはらまひろ様

ウソにまつわるエトセトラ
【ジャンル】 短編ノベルゲーム
【対象】 全年齢
【ED数】 各話1種類
【プレイ時間】 各話4分、13分程度
【ツール】 NScripter
【容量】 23.7MB
【公開日】 2015年4月1日
【プレイver.】 1.0

「それは偶然の一致」
読者の現実と偶然にも一致していく物語。
ある作家の試みに隠された秘密とは。

「ダウト/ダウト/ダウト!」
ひたすらトランプゲーム「ダウト」に興じる男女。
秘めたるウソと、その会話の先に待っているものとは。 (制作サイトより引用)


Fly me to the sky!のあいはらまひろさん制作の、2015年エイプリルフール作品。

「それは偶然の一致」、「ダウト/ダウト/ダウト!」の短編2本が収録されています。
どちらも短編ですが、それぞれ違った意味で深く印象を残す作品でした。

「それは偶然の一致」は5分未満で読める短さ。
軽くホラーです。
読んでいて一瞬「えっ?」と驚いてしまいました。
読んでいただけると分かるかと思いますが、一日に何度も読んでみたくなる作品です。
実際、何度も起動して読んでいます。
時間帯は、夜の方がお薦め……かな?

※、以下、ちょっとだけネタバレかもしれないので反転しないと見えないようにしています

夜の方が、【時間帯によって文章のバリエーションが多くて面白いです】。

「ダウト/ダウト/ダウト!」は、トランプゲームのダウトをモチーフにていています。
少し大人びて、落ち着いた雰囲気。
読み終わってなるほどと唸らされる作品でした。
この展開は上手いなぁと思いますし、結末についても考えさせられました。

今まであいはらさんのエイプリルフール作品をいくつか紹介させて頂きましたが、
そのどれとも違った味わいがあります。
個人的には推理系が好きながら、この作品が一番印象深かったです。
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ちいさな春のラプソディ

2019年03月26日 20:00

Fly me to the sky!【タイトル】 ちいさな春のラプソディ
【制作】 Fly me to the sky! あいはらまひろ様

ちいさな春のラプソディ
【ジャンル】 短編ノベルゲーム
【対象】 全年齢
【ED数】 2種類
【プレイ時間】 1周16分(トータル20分程度)
【ツール】 NScripter
【容量】 26.1MB
【公開日】 2011年4月1日
【プレイver.】 1.0

春までにカノジョを作る!
部活を辞めてしまい、退屈な日々を持て余す俺は、そう決意する。
そして、月日は百代の過客にして季節はめぐり、春はもう目前。
あっという間に高校生活、最初の1年が終わろうとしていた。
結局、今だ周囲にはカノジョのカの字も見当たらない。
しかし、そんな俺に一つのチャンスが訪れたのだった! (制作サイトより引用)


Fly me to the sky!のあいはらまひろさんによる、2011年のエイプリルフール作品。
エイプリルフール作品ではありますが、学園青春ノベルという肩書が相応しい恋愛ものです。

いやもう、青春してるなぁと羨ましくなるストーリーでした。
正直、こういう直球の青春もの、眩しい作品は個人的に苦手なのです。
ヒロインの一人である愛美ちゃんが、女子高生ってこんな喋り方するか?という言葉使いで、
そこもちょっと苦手なポイントでした。
自分と世代が違うからかもしれませんが……どうなんでしょう。
ただ、そこは本当に自分の嗜好に関するものです。
青春もの好きな方は、気持ち良く読める作品ではないかと思います。

ヒロイン2人は、大人しいタイプと明るく積極的なタイプで対照的。
個人的には遥香ちゃんの方が好みです。
ただ、愛美ちゃんのエンドでは意外な一面が垣間見えて面白かったです。
明るくて能天気そうだからというだけで、その人の全てを決めつけるのは良くないですよね。
分かっていてもつい偏見持っちゃってるなぁ……と反省したりもしました。

苦手だと書きはしたものの、読み終わって心が温かくなるストーリーでした。
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第七号車

2019年03月12日 22:28

悲しき魚(翻訳者)様のページ【タイトル】 第七号車
【制作】  水野的四叶草様(代表)(Webページなし)(翻訳:悲しき魚様)

第七号車
【ジャンル】 ノベルゲーム
【対象】 全年齢
【ED数】 2種類
【プレイ時間】 1周40分(トータル1時間20分)程度
【ツール】 RPGツクールVX Ace
【容量】 42.2MB
【公開日】 2014年5月28日
【プレイver.】 1.01

”私”は第七号車で、一人の少女に出会った。
終点まで、まだ時間がある。
暇をつぶすために。
少女は自分のことを話し出した… (ふりーむ!作品ページより引用)


【注意】このゲームをプレイするには別途RPGツクールVX Aceのランタイムパッケージが必要です。
ダウンロードはこちらから→ツクールweb

ツクール製のノベルゲーム。
この作品の作者さんは中国人で、元は中国語のゲームだそう。
それを同じく中国人の方が日本語に翻訳されたそうです。
正直ごく一部日本語として正確でないところもあるものの、ほとんど気になりませんでした。
自然に読める文章です。

ゲームを開始してまず目を引かれるのが、綺麗なイラストかと。
少女が可愛いのはもちろん、画面の色合いがすごく綺麗です。
若草色のワンピースや黄色いコサージュ、テーブルの薔薇と色合いが良い!
車窓からは柔らかな光が差し込んでいて、春めいた画面を見ているだけで癒されました。

ある列車に乗り合わせた少女と、正体の分からない「私」との対話を読んでいきます。
文章を読むだけでなく、途中でミニゲーム的な選択肢もあり。
単に表示された選択肢を選ぶだけでなく、少女の言葉から気になる単語をクリックして、
それについての質問をいくつかの中から選んでいきます。
選び方も独特で、一風変わったシステムです。
最初は少し戸惑いましたが、やってみると簡単でした。
選べる単語はさほど多くないし、それによってストーリーが左右されることもありません。
安心してどんどん質問していきましょう。
まぁ、よくよく考えると決まった作業をするだけ……と言えなくもないのですが、
その独特なシステムのお陰でゲームやってる感がありました。

初回は分岐なしで、ひとつの結末に辿り着きます。
プレイしていて何となくそういう予感はあったものの、切ない物語でした。
2周目で選択肢が増えるということで、クリア後に初めからプレイ。
スキップ機能が欲しいなぁとちょっぴり思いました。
せっかくなので、そこは焦らずストーリーを読み直すのが正解かもしれません。
途中まで変化がなかったので少し焦りましたが、2周目はラストで分岐します。
こちらの展開も、文中の何気ない表現でもしやという予感はあったので
大きな驚きはなかったものの、やっぱり切ない物語です。
切ないけれどどこまでも暖かく、切なさや苦しさも画面の柔らかい光に癒されるようでした。
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となりの者ですが

2019年01月22日 21:36

chiffon cake【タイトル】 となりの者ですが
【制作】 chiffon cake 遠江様

となりの者ですが

【ジャンル】 悪あがきお料理コメディ
【対象】 全年齢
【ED数】 7種類
【プレイ時間】 1周7分(トータル18分)程度
【ツール】 吉里吉里2/KAG3
【容量】 36.2MB
【公開日】 2018年12月14日
【プレイver.】 1.00

家に帰ってきたらお母さんからいつもの置き手紙が…
でも今日の内容はいつも通りじゃなかった!
「おとなりさんに私の作った料理、持っていってね!」
と頼まれて焦る主人公。
焦る理由はただひとつ、だってお母さんの料理は…… (制作サイトより引用)


いわゆるメシマズの母を持つ主人公が、お隣さんに持っていくお裾分けをどうするか奮闘します。
かと言って主人公も料理が得意!という訳ではない様子。
失敗するとお隣さんのの関係がギクシャクする可能性もあるし、悩みどころです。
自分ならどうするかなぁ、とか考えちゃいました。

母の料理をアレンジするための材料や火加減を選び、選択肢によってエンディングが分岐します。
火加減は何となくこれはヤバそう、というのが分かるんですが、
材料はどれも普通の食材で明らかな地雷がある訳ではありません。
もう、勘と運しだいですね。
正解の道筋が明らかでないだけに、何が起こるかな?と楽しみでもありました。

しかし、お隣さんは幸い良い人なんですが、初対面の男性の一人暮らしの部屋に
女子高生がお邪魔するのはあまり良くないのでは……といらぬ心配もしてしまったり。
乙女風と銘打っているので、ある程度仲良くなる展開は必要なのかもですが。

料理がうまくいくと、2人の仲もより良い感じとなります。
恋愛未満のストーリーながら、ほんわりときめく乙女向け、少女漫画のような可愛い雰囲気でした。
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夏の雫

2018年10月02日 20:00

晴れ時々グラタン【タイトル】 夏の雫
【制作】 晴れ時々グラタン ユキ子様

夏の雫
【ジャンル】 ビジュアルノベル
【対象】 全年齢
【ED数】 3種類(+α)
【スチル数】 16枚
【プレイ時間】 1周52分(トータル1時間20分)程度
【ツール】 NScripter
【容量】 24.5MB
【公開日】 2010年9月10日
【プレイver.】 1.1

夏だった。
熱い太陽が、僕らを照らし付けていた。
「久しぶり、……しーちゃん」
夏の少女と、十年の時を経た僕との――約束の物語。 (制作サイトより引用)


「夏」をテーマにしたノベル作品です。

冒頭に、シェイクスピアのソネット(十四行詩)18番からの英文が引用されています。
引用は一部分ですが、本編読了後に気になって全文を読むと、まさにこの作品にぴったりな内容。
明記はされていませんが、もしかしたらこの詩から発想を得られたのかもしれません。

夏のうだるような暑さが心に染み、水底のぞっとするような冷たさに頬を撫でられるような、
肌に「温度」を感じられる、素晴らしいノベルでした。
この作者さんの作品は久々に拝読しましたが、いやー、上手いですねぇ。
物語が巧みで深くて好きな作者さんは他にもいますが、この作品、文章が飛びぬけて上手いと感じました。
私の個人的な感想ではありますが、読みやすく、感情の表現や言葉が詩的で、とても美しいです。
涙を夏の雫に例えた表現とか、抽象的でありながら情景が目に浮かぶようで、ほうっと息を漏らしそうでした。

文章だけでなく、アイキャッチで間を取ったり、イラストや画面転換での演出も良かったです。
主人公の強い公開や恋情がダイレクトに伝わってきて胸が締め付けられました。
エンディングは基本3種類。
決してハッピーエンドではないものの、トゥルーエンドは物語に相応しいと思えるものでした。

悲しいお話は苦手……という方にも朗報が。
実はもうひとつ、クリア後に読めるEXITRAからIFエンドを読むことができるのです。
これは、読者が夢見る幸せな結末。
私は決してハッピーエンド至上主義でなありませんが、やっぱりほっとしちゃいますね。
どちらが真実かは読者に委ねるという作者さんの姿勢に、ちょっぴり優しさを感じました。
また、同じEXITRA内から読める作者さんのあとがきは、本編のシリアスさから一転してコミカルな内容です。
こちらも重い気持ちを払拭してくれる明るさで、こちらにもほっとさせられました。
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