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星空の下で

2020年11月15日 21:44

寄り道小屋まい【タイトル】 星空の下で
【制作】 寄り道小屋まい ダイキ様

星空の下で
【ジャンル】 短編アドベンチャー
【対象】 全年齢
【ED数】 2種類
【プレイ時間】 4分程度
【ツール】 ティラノビルダー
【容量】 98.4MB(ダウンロード版)
【公開日】 2017年12月31日
【プレイver.】 ?

目が覚めたらそこは知らない場所だった。
さらに自分の名前も思い出せない。
町を探索し、思い出していくが事件が――。 (ノベルゲームコレクション作品ページより引用)


ティラノビルダー製で、ノベルゲームコレクションにて公開されています。

記憶を失った主人公。
街の色々な場所に行き、記憶を取り戻していきます。

行ける場所は多くなく、5分もかからずさっくり記憶を取り戻せました。
探索の順序によってはバッドエンドしか迎えられなくなるものの、条件は厳しくないので、
普通にプレイしていれば概ねトゥルーエンドには行けると思います。

エンディングは重かったです。
主人公が最後に語る言葉は、普通に聞けば何だそりゃ、と思う台詞なのですが、
何だかすごく分かる気がしたんですよね。
ああ、そうか……とすとんと腑に落ちたというか。心に刺さりました。

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こんな綺麗な夜空の下で

2020年09月22日 13:34

【タイトル】 こんな綺麗な夜空の下で
【制作】 Inside Brain KC.R様

こんな綺麗な夜空の下で
【ジャンル】 ショートノベル
【対象】 全年齢
【ED数】 1種類
【プレイ時間】 8分程度
【ツール】 RPGツクール2000
【容量】 3.76MB
【公開日】 2008年4月1日
【プレイver.】 1.4

月の綺麗な夜には、不思議なことが起こる。
例えば、なんとなく眠れない夜に出かけた、静かな公園で‥‥。 (制作サイトより引用)


【注意】このゲームをプレイするには別途RPGツクール2000のランタイムパッケージが必要です。
ダウンロードはこちらから→ツクールweb

こちらは過去作品であり、容量削減のため実行ファイル(RPG_RT.exe)を入れていませんとのこと。
そのままではプレイできませんので、他のRPGツクール2000作品からRPG_RT.exeをコピーして起動して下さい。

同作者さんの別作品をダウンロードし、RPG_RT.exeをコピーするのが分かり易いかもしれません。

古い作品ではありますが、この作者さんの作品が好きで、「まだ読んでいない作品があった!」と、
嬉々としてダウンロードさせて頂きました。
起動に上記のようなひと手間いることにしばらく気付かず、あれ?できない……としばらく悩んでいたのですが、
ようやく解決、拝読しました。

ホラーとも幻想的とも言える、儚い夢のような雰囲気のショートノベルでした。
シンプルなのですが、合わせ鏡を覗き込んだように酩酊した不思議な気持ちになります。
美しい夜空の背景と、美しいBGMも心地良かったです。
場面が変わるとガラッとBGMが変わて、不安を煽られたりも。

結局、何が起こったのかは想像に委ねられるところでしょうか。
読了後、すぐに読み返してしまいました。
が、理解するというよりは、夜の空気と月の光を感じ、2人に思いを馳せるばかりでした。
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ウソにまつわるエトセトラ

2019年03月29日 20:00

Fly me to the sky!【タイトル】 ウソにまつわるエトセトラ
【制作】 Fly me to the sky! あいはらまひろ様

ウソにまつわるエトセトラ
【ジャンル】 短編ノベルゲーム
【対象】 全年齢
【ED数】 各話1種類
【プレイ時間】 各話4分、13分程度
【ツール】 NScripter
【容量】 23.7MB
【公開日】 2015年4月1日
【プレイver.】 1.0

「それは偶然の一致」
読者の現実と偶然にも一致していく物語。
ある作家の試みに隠された秘密とは。

「ダウト/ダウト/ダウト!」
ひたすらトランプゲーム「ダウト」に興じる男女。
秘めたるウソと、その会話の先に待っているものとは。 (制作サイトより引用)


Fly me to the sky!のあいはらまひろさん制作の、2015年エイプリルフール作品。

「それは偶然の一致」、「ダウト/ダウト/ダウト!」の短編2本が収録されています。
どちらも短編ですが、それぞれ違った意味で深く印象を残す作品でした。

「それは偶然の一致」は5分未満で読める短さ。
軽くホラーです。
読んでいて一瞬「えっ?」と驚いてしまいました。
読んでいただけると分かるかと思いますが、一日に何度も読んでみたくなる作品です。
実際、何度も起動して読んでいます。
時間帯は、夜の方がお薦め……かな?

※、以下、ちょっとだけネタバレかもしれないので反転しないと見えないようにしています

夜の方が、【時間帯によって文章のバリエーションが多くて面白いです】。

「ダウト/ダウト/ダウト!」は、トランプゲームのダウトをモチーフにていています。
少し大人びて、落ち着いた雰囲気。
読み終わってなるほどと唸らされる作品でした。
この展開は上手いなぁと思いますし、結末についても考えさせられました。

今まであいはらさんのエイプリルフール作品をいくつか紹介させて頂きましたが、
そのどれとも違った味わいがあります。
個人的には推理系が好きながら、この作品が一番印象深かったです。
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ちいさな春のラプソディ

2019年03月26日 20:00

Fly me to the sky!【タイトル】 ちいさな春のラプソディ
【制作】 Fly me to the sky! あいはらまひろ様

ちいさな春のラプソディ
【ジャンル】 短編ノベルゲーム
【対象】 全年齢
【ED数】 2種類
【プレイ時間】 1周16分(トータル20分程度)
【ツール】 NScripter
【容量】 26.1MB
【公開日】 2011年4月1日
【プレイver.】 1.0

春までにカノジョを作る!
部活を辞めてしまい、退屈な日々を持て余す俺は、そう決意する。
そして、月日は百代の過客にして季節はめぐり、春はもう目前。
あっという間に高校生活、最初の1年が終わろうとしていた。
結局、今だ周囲にはカノジョのカの字も見当たらない。
しかし、そんな俺に一つのチャンスが訪れたのだった! (制作サイトより引用)


Fly me to the sky!のあいはらまひろさんによる、2011年のエイプリルフール作品。
エイプリルフール作品ではありますが、学園青春ノベルという肩書が相応しい恋愛ものです。

いやもう、青春してるなぁと羨ましくなるストーリーでした。
正直、こういう直球の青春もの、眩しい作品は個人的に苦手なのです。
ヒロインの一人である愛美ちゃんが、女子高生ってこんな喋り方するか?という言葉使いで、
そこもちょっと苦手なポイントでした。
自分と世代が違うからかもしれませんが……どうなんでしょう。
ただ、そこは本当に自分の嗜好に関するものです。
青春もの好きな方は、気持ち良く読める作品ではないかと思います。

ヒロイン2人は、大人しいタイプと明るく積極的なタイプで対照的。
個人的には遥香ちゃんの方が好みです。
ただ、愛美ちゃんのエンドでは意外な一面が垣間見えて面白かったです。
明るくて能天気そうだからというだけで、その人の全てを決めつけるのは良くないですよね。
分かっていてもつい偏見持っちゃってるなぁ……と反省したりもしました。

苦手だと書きはしたものの、読み終わって心が温かくなるストーリーでした。
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第七号車

2019年03月12日 22:28

悲しき魚(翻訳者)様のページ【タイトル】 第七号車
【制作】  水野的四叶草様(代表)(Webページなし)(翻訳:悲しき魚様)

第七号車
【ジャンル】 ノベルゲーム
【対象】 全年齢
【ED数】 2種類
【プレイ時間】 1周40分(トータル1時間20分)程度
【ツール】 RPGツクールVX Ace
【容量】 42.2MB
【公開日】 2014年5月28日
【プレイver.】 1.01

”私”は第七号車で、一人の少女に出会った。
終点まで、まだ時間がある。
暇をつぶすために。
少女は自分のことを話し出した… (ふりーむ!作品ページより引用)


【注意】このゲームをプレイするには別途RPGツクールVX Aceのランタイムパッケージが必要です。
ダウンロードはこちらから→ツクールweb

ツクール製のノベルゲーム。
この作品の作者さんは中国人で、元は中国語のゲームだそう。
それを同じく中国人の方が日本語に翻訳されたそうです。
正直ごく一部日本語として正確でないところもあるものの、ほとんど気になりませんでした。
自然に読める文章です。

ゲームを開始してまず目を引かれるのが、綺麗なイラストかと。
少女が可愛いのはもちろん、画面の色合いがすごく綺麗です。
若草色のワンピースや黄色いコサージュ、テーブルの薔薇と色合いが良い!
車窓からは柔らかな光が差し込んでいて、春めいた画面を見ているだけで癒されました。

ある列車に乗り合わせた少女と、正体の分からない「私」との対話を読んでいきます。
文章を読むだけでなく、途中でミニゲーム的な選択肢もあり。
単に表示された選択肢を選ぶだけでなく、少女の言葉から気になる単語をクリックして、
それについての質問をいくつかの中から選んでいきます。
選び方も独特で、一風変わったシステムです。
最初は少し戸惑いましたが、やってみると簡単でした。
選べる単語はさほど多くないし、それによってストーリーが左右されることもありません。
安心してどんどん質問していきましょう。
まぁ、よくよく考えると決まった作業をするだけ……と言えなくもないのですが、
その独特なシステムのお陰でゲームやってる感がありました。

初回は分岐なしで、ひとつの結末に辿り着きます。
プレイしていて何となくそういう予感はあったものの、切ない物語でした。
2周目で選択肢が増えるということで、クリア後に初めからプレイ。
スキップ機能が欲しいなぁとちょっぴり思いました。
せっかくなので、そこは焦らずストーリーを読み直すのが正解かもしれません。
途中まで変化がなかったので少し焦りましたが、2周目はラストで分岐します。
こちらの展開も、文中の何気ない表現でもしやという予感はあったので
大きな驚きはなかったものの、やっぱり切ない物語です。
切ないけれどどこまでも暖かく、切なさや苦しさも画面の柔らかい光に癒されるようでした。
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