2009年08月31日 23:23

【制作】 サウンドノベル/死に至る病 西 邑倖様

【ジャンル】 サウンドノベル
【対象】 中学生以上
【ED数】 10種類
【プレイ時間】 1周1時間半~2時間半
【ツール】 吉里吉里2/KAG3
【容量】 10.9MB
【公開日】 2007年3月
食料難の世の中。
仲間達とスーパーを襲撃して食いつないでいるナオ。
ある日の襲撃後から、全てが変わった。
狂い始めた価値観と、ルールを失った社会。
閉鎖的な病院の中で突然息絶える人々。
いったい何が起こっているのか──。
ミステリー要素を含んだサスペンス。
波に呑まれながら、必死にもがくナオが迎える結末とは。(制作サイトより引用)
第一回チュンソフト小説賞・ミステリー/ホラー部門で奨励賞を取った物語をゲーム化。
暴力シーンが含まれるのでご注意ください、という注意書きが目に付いたので
猟奇系やバイオレンスを覚悟していたのですが、全くそういう物語ではありませんでした。
生と死というものを真摯に捉えた、真っ直ぐな良作だったと思います。
これで奨励賞って敷居高いなとも思ったけど、よく考えたら受賞している時点ですごかった。
背景画像はフリーの写真素材を加工して絵画風にしており、独特の雰囲気で好きでした。
時にはそれが実写になる演出もあり、希薄な現実感がどんどん鮮やかさを
取り戻していくように見えて、良かったと思います。
システムも、2周目以降は選択肢のない長い場面ではまるごとスキップが出来たりと、
かなりユーザビリティに配慮が見られます。
エンディングへのヒントも丁寧なので、あまり迷うことはないでしょう。
ひとつ残念だったのが、スキップを使用すると未読部分も飛んじゃうことでしょうか。
以下、ネタばれを含む感想になるので反転しないと見えないようにしておきます。
ぜひともプレイ後にお読みください。
というかあまり真面目な感想でもないので読まなくていい気がします。
作者さんが書きたかったのはやぱりTURU ENDなんでしょうが、私はLOVE ENDが
一番好きでした。謎は残るものの、ああ生きてる――という感じで……。
そかしSDコマンドシステム、色々アレだけど魅力的と思えてしまうのが自分でも悲しい。
自殺はともかく、苦しい死に方から逃れられるのはありがたい――と思いかけたけど、
よく考えたら溺れたり土砂に埋まったらSDコマンド言えないし、猿轡かまされたり
唖者だったらやっぱり言えないし、そもそもうっかり設定時間20分とかにしてたら
安楽死より先に悶死するじゃないかああ!
何かシステムの是非は置いても問題ありまくりな気がします。
まあ、そこは突っ込むところじゃないのは分かってるんですけどね。
ちなみに、もし現実にこのシステムが普及したとして、SDコマンドの
設定単語ランキング調査したら、1位はバルスになると思います。多分。
以下、攻略を掲載しています。
反転させないと見えないようにしてありますが、ネタばれご注意ください。
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