ma cherie [マ シェリ] ~美女と野獣と見詰める瞳~

2009年12月31日 20:00

S STYLE【タイトル】 ma cherie [マ シェリ] ~美女と野獣と見詰める瞳~
【制作】 大沼屋 アイゼン伯爵様

ma cherie [マ シェリ] ~美女と野獣と見詰める瞳~
【ジャンル】 童話ベースのデジタルノベル
【対象】 全年齢
【ED数】 - (分岐なしノベル)
【スチル数】 -
【プレイ時間】 20分程度
【ツール】 NScripter
【容量】 8.03MB
【公開日】 2005年12月20日

ストーカー気質の悪魔・アスモデウスは、愛する女性サラを陰から見つめ続けて
彼女が結婚するたびに夫を殺していたが、天使ラファエルの横槍で失恋。
再び愛を求めて地上に行った彼は、そこで運命の女性に出会う。
彼女の名はベル。誰からも”綺麗なお嬢ちゃん”と呼ばれる美女だ。
アスモデウスは、またしてもベルをこっそりと見つめ続ける……。


※現在、ボイス付きの新バージョンが公開されているようです。
 当記事は公開終了している旧バージョンをプレイしてのものです。


ボーモン夫人著の「美女と野獣」のノベライズ化+αという感じの作品です。
ざっくり粗筋を書いてみましたが、アスモデウスとサラの件は旧約聖書に出てくる物語だそう。
制作サイトのストーリー紹介に詳しく書かれていますので、ご覧になってみてください。

じっと見つめ続けるって普通はキモイんですけど、悪魔のくせに意外と小心者っぽくて
何か可愛く思えてきたり……。
演出も、演劇の幕開けのようなタイトルから、鍵穴から覗いてる表現など洒落ていました。
実際にアスモデウスが話に絡む聖書の部分はともかく、美女と野獣にこの悪魔が
どう絡んでくるのかな?と興味深かったです。
小心者のストーカーらしく見ーてーるだーけー状態だったんですが、彼の存在も
さりげなく物語に絡ませたりして、その辺りのさじ具合がいいなぁと思いました。

最後は良いオチで終わるのかと一瞬思いきや、ラストの展開でお茶噴きそうになりました。
アスモデウスの表情が良すぎ。
キモイはずなんですけど、オチで笑えたので爽やかな読後感です。
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GIFT

2009年12月30日 19:30

amoroso【タイトル】 GIFT
【制作】 amoroso(サイト閉鎖) 15歳未満入室禁止 咲耶様、日向そら様

GIFT
【ジャンル】 短編ファンタジーサウンドノベル
【対象】 15歳以上推奨
【ED数】 -
【スチル数】 - (エンディングにCG2枚)
【プレイ時間】 20分程度
【ツール】 吉里吉里2/KAG3
【容量】 21.1MB
【公開日】 2009年12月12日

魔法学校卒業の日はちょうどあたしの誕生日。
旅に出るあたしに幼馴染みの俺様男が贈ってきた餞別は
―― 一人の男だった ――(制作サイトより引用)


こちらの作品は冬季限定で、2月末日まで(予定)の公開となっています。
この機会をお見逃しなく。


立ち絵なしのノベルゲーム。
選択肢はありますが、エンディング分岐はありません。
ただ、選択によって多少の展開とエンドロールのCGが違うので、両方見ておくのがオススメ。
背景はフリー素材なのでどこかで見たことがある画像だったりするんですが、
装飾も綺麗なので違ったものに感じられました。降雪のエフェクトなどもとても良い雰囲気です。

しかしコレ、プレイし始めは朴念仁で石部金吉なギルさんと主人公がラブラブするお話?
なんて想像していたんですが、見事に裏切られました。
まさかギルさんがあんな人だったとは……!
主人公の幼馴染リカルドも、結構とんでもない性格しています。
こんな人たちに囲まれて旅するなんて何だか面白そう、と言えるのは私が傍観者だからです。
自分が当事者なら胃に穴が開きそうです(でも多分主人公なら大丈夫)。
と、予想外の展開に仰け反りつつ、ニヤニヤしながら進めていた訳なんですが、
エンドロールで出てくるギルさんのキャラ絵の美麗さに再び仰け反りました。ノックアウトです。
こんな人があんなことやこんなことを……あああああ。
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勇者ラルフの冒険殺人事件

2009年12月29日 19:28

うみどりや【タイトル】 勇者ラルフの冒険殺人事件
【制作】 うみどりや うみどり様

勇者ラルフの冒険殺人事件
【ジャンル】 推理アドベンチャー
【対象】 全年齢
【ED数】 - (全3話)
【スチル数】 -
【プレイ時間】 1、2話15~20分、3話30分程度
【ツール】 RPGツクールVX
【容量】 1.01MB
【公開日】 2009年5月16日

王様より魔王討伐の勅命を受けた帰り道。
勇者ラルフは、道端で倒れている男を発見する。
慌てて駆け寄ると男は既に死亡しており、傍にはモンスターのゴブリンが佇んでいた。
お前が殺したんだな!とラルフはゴブリンを問い詰めるが、ゴブリンは必死で否定する。
「ち、ちがう、殺したのはオイラじゃない!オイラが来た時にはもう死んでいたんだ!」
そのどこかで聞いたような言い訳は信じてもらえず、ラルフと集まって来た野次馬たちは
ゴブリンを成敗しようと取り囲んだ。
と、そこに颯爽と現れた1人の人物。彼は探偵オスカーと名乗り、一同に言い放つ。
「そのゴブリン君は犯人じゃない。被害者を殺害した人物は他にいる!」


ランタイムパーティー!!

【注意】このゲームをプレイするには別途RPGツクールVXのランタイムパッケージが必要です。
ダウンロードはこちらから→ツクールweb

ランタイムパーティー!!(RPGツクールシリーズのRTP、もしくはツールに付属の
基本データだけでゲームを制作する、という趣旨で開催された大会)に応募された作品で、
そちらからもDL可能です(エントリーNo.25)。

RPGの世界を舞台にした推理アドベンチャーゲーム。
なので普通のミステリーとちょっと違い、RPGならではのお約束がトリックに絡んできちゃいます。
そこが新鮮で面白かった。read meにも洒落が効いていて作者さんのユーモアを感じました。
RPGはあまりやらないな~という方も、かなり丁寧なヒントがあるので心配ないと思います。
丁寧と言っても文章のテンポが良くスムーズなので、まどろっこしく感じることはありませんでした。
ツクールVXの仕様なのか、文字がすっきりしていて読みやすいのも良かったです。

キャラクターは個性的だけどきちんと人間味があり、好感が持てます。
彼らのやりとりが微笑ましく(後半例外もありましたが)、見ていて楽しかった。
推理は、間違えると減点されていく場面もあり、一定数間違えるとゲームオーバーになります。
ですが、前述のようにヒントが丁寧なので、行き詰ることはまずない……はず。
プレイしてのお楽しみということで詳細は書きませんが、普通の殺人事件ほど緊迫感がないのもあり、
考えて悩む楽しさよりは、ストーリーを見る楽しさのほうが上回っていました。

全3話構成ですが、キャラクターたちとのお別れが名残惜しかったです。
もっとたくさんプレイしたかったー。
最後のエンドロールでの触りも、面白そうで興味津々。
ラストはTo be continued...?で終わってますが、?じゃなくてぜひ続いてほしいと思わされました。
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大原警部の事件簿

2009年12月28日 19:04

【タイトル】 大原警部の事件簿
【制作】 真実の逆転 nnn32様

大原警部の事件簿
【ジャンル】 推理アドベンチャー
【対象】 全年齢
【ED数】 2種類(×2話)
【スチル数】 -
【プレイ時間】 1周5分程度
【ツール】 吉里吉里2/KAG3
【容量】 4.01MB
【公開日】 2007年3月(?)

短時間で気軽にできる推理ゲーム。
「金融会社社長殺人事件」と「美人作家殺人事件」の2編で遊べます。
残念ながら制作サイトさんは閉鎖されてしまったようですが、現在のところは
まだVectorからダウンロードできます。興味ある方はお早めにどうぞ。
サイトさん復帰されたようです。万歳!!

何か、事件とは関係ない疑問をまずひとつ。
両事件とも刑事が現場検証している時刻が午前12時30分っておかしくね……?
とずっと首を傾げていました。私の認識だと、「午前」の表記が正しければ、
金融会社のほうは刑事が居るのは死体発見前の時刻になっちゃう思うんですが。
推理とは関係なかったし、気にするのは止めましたが……午後とするべきところの
表記ミスなのか、私の認識違いなのか。どうなんでしょう。

※以下、ネタばれというほどの事は書いていませんが、余計な情報なしに真っ白な状態で
推理に挑みたい方はご覧にならないほうが良いかと思われます。

ええと、2編とも一読して「簡単じゃないか~」と自信満々で犯人を指摘した訳なんですが、
どちらもバッドエンドでした。
見事に作者さんの思惑通りにミスリードされたよ\(^o^)/


しかし、よく考えればきちんとトゥルーエンドに辿りつけるくらいの難易度です。
ミステリー慣れしている方だとすぐにピンとくるのではないでしょうか。

他の方の感想を拝見していたところ難しかったというものも見かけたので、
参考になるかどうか怪しいヒントらしきものを掲載しておきます。
反転しないと見えないようにしていますが、ネタばれが嫌な方は閲覧にご注意ください。
[大原警部の事件簿]のヒント・攻略を見る
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サイコロラブ

2009年12月27日 20:01

D.G.F【タイトル】 サイコロラブ
【制作】 D.G.F 16歳未満入室禁止 工場長様

サイコロラブ
【ジャンル】 女性向け恋愛アドベンチャー
【対象】 16歳以上
【ED数】 9種類
【スチル数】 11枚
【プレイ時間】 1周20分程度
【ツール】 吉里吉里2/KAG3
【容量】 39.5MB
【公開日】 2007年11月23日

主人公・小松茉里香。大学に対して新鮮味が薄れ始めた2回生。
決まりきった学校生活、決まりきった放課後、楽しみは週末に女友達と遊ぶこと。
恋愛でもすれば、日常は劇的に変わるかもしれないが、いまいち行動を踏み出せない。
初秋のこの日も、恋のチャンスを逃していた。
「私にもテクニックがあれば、恋愛ができるかもしれないのに」
二人の馴染みのバー「魔の巣」でいつものように愚痴をこぼす主人公に対し、
親友の優奈はある提案をする――
一週間で、恋人を作るもよし、悪女になるもよし。主人公の選んだ未来とは?
(制作サイトより引用)


音楽や演出がスタイリッシュな乙女ゲーでした。
塗り方もベタ塗り(と言うのでしょうか)で、同作者さんの別の作品とも雰囲気が違って見え、
独特の味わいがあります。

そして恐らく最も独特なのが、心理学をベースにしているいうことではないでしょうか。
と言ってもそんなに難しいものではないのですが、ゲームを進めていると心理学に基づいた
人間関係で役に立ちそうなTIPSが表示されます。
吊り橋理論のような有名なものから、ああなるほど。とちょっと勉強になるものまで色々でした。

また、ルートによっては通常の乙女ゲームではあまりないような大胆な展開も存在します。
主人公の行動にびっくり。おまえは本当に乙女ゲーの主人公か!と度肝を抜かれました。
そういえば、主人公「小松茉里香」ぱっと見で少し読みづらい名前だと思ったんですが、
元々は「こあく まりか」の予定だったそうです。
……小悪魔。なるほど、最初からこの展開ありきのゲームだったのですね。

以下、攻略を掲載しています。
反転しないと見えないようにしていますが、ネタばれが嫌な方はご注意ください。
[サイコロラブ]のヒント・攻略を見る
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