
【タイトル】
魔歌使い(まがうたつかい)【制作】
Ray 
さよのすけ様、七瀬みゆ様

【ジャンル】 枠物語幻想ノベル
【対象】 全年齢
【ED数】 6種類
【スチル数】 34枚(うち9枚は立ち絵)
【プレイ時間】 1周1時間半程度
【ツール】 NScripter
【容量】 40.8MB
【公開日】 2006年12月11日
出版社を経営する白鳥は、アメリカで社会現象にまでなったベストセラー「MUSE」を
日本で翻訳・出版する契約のため、渡米する。
正体不明の覆面作家である「MUSE」の作者「M」は、白鳥の前に姿を現して、こう告げた。
「これから私が語る物語の結末を、悲劇に導いて下さい」
そして、「M」は歌い出す。王と、奴隷娘と、塔に幽閉された詩人の、奇妙な恋物語を。
ゲームの目的は、いくつかの選択肢を「正しく」選んで、物語の結末を悲劇に導くこと。
枠物語幻想ノベル。(制作サイトより引用)
こちらの作品自体は年齢制限はないのですが、制作サイトさんが18禁になっています。
18歳未満の方でプレイしてみたい方は、制作サイトさんのインデックスページ下の方に
ゲーム紹介ページへのリンクがありますので、そちらからご覧になってみてください。
また、この記事の【タイトル】からもVectorへのリンクを張っています。
「枠物語」とは、物語中で別の物語が語られる形式の技法を指すようです。
劇中劇みたいなものでしょうか。
千秋と千冬はどちらを選んでもシナリオは一緒なのですが、グラフィックに
ちょっぴり差異があるので、気になって結局どちらもプレイしてしまいました。
作中で語られる物語は実話を元に創作された物語のようです。
読み終わってあの人だったのか!と驚かされました。
というか、私も作中に出てくるかの映画を見た程度の知識しかなかったもので、
○○○○○○がこんなイケメンなのかよ!みたいな……。
その辺りの歴史に詳しくない人は「誰それ」って思っちゃいそうですが、逆に知らなかった方も
このゲームでそちらの方面に興味を持つようになればしめたものかも。
クリア後のおまけでは、物語の参考文献について詳しく紹介してくれるコーナーもあります。
これがまた、単に本のタイトルを並べただけではなく、読みやすさや内容についての書評を
双子が会話形式で面白く語ってくれるので分かりやすい。
本当にその辺の物語がお好きなんだなと作者さんの思い入れを感じました。
枠の中で外で魔歌使いは人を魅了し翻弄しますが、私自身も更にその枠の一番外にいる訳で。
千秋や千冬、王のように物語に魅了され、時には流され、時には逆らいつつ引き込まれ
やめられなくなる時点で、私自身も彼(女)の歌に傾倒する1人になっているのかもしれない。
そんな錯覚に囚われました。
※以下、ちょっとネタばれを含みそうなので伏字にします。
未読でネタばれが嫌な方はご注意ください。
ところで、「M」は傾国の美女ということで真っ先にトロイのヘレネを連想したんですが、
そのあたりの正体についてはあまり突っ込んで語られていませんでした。
「M」が魔歌使いならどうしてあんなところに幽閉されているのか……と首を傾げていたんですが、
どうやらその後にも物語がありそうで気になるところです。
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