Etude (2DとAS3.0の習作)

2010年07月25日 13:39

ロバミミ【タイトル】 Etude (2DとAS3.0の習作)
【制作】 ロバミミ K様

Etude
【ジャンル】 謎解き脱出ゲーム
【対象】 全年齢
【ED数】 1種類
【プレイ時間】 20分前後
【ツール】 FLASH
【容量】 -
【公開日】 2010年7月19日


ロバミミ・K様による脱出ゲーム。
今回はEtude(習作)というタイトル通りの習作らしく、BGMなしの比較的短編でした。
と言ってもセーブ機能はきちんと付いているし、グラフィックもすっきりして綺麗。
謎解きも難し過ぎずさっくり楽しめました。
ただ、「オセロが苦手な方には難しいかもしれません」という注意書き通り、
オセロで詰まってしまいました……。
オセロのルールは知っていても、もう何年も遊んでないですヨ。
つい攻略を見てしまいましたが、後から考えるとそこが一番の醍醐味ですよね。
ちと勿体ない事をしてしまったと後悔しています。
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ホワイトノイズ

2010年07月24日 20:00

ホワイトノイズ【タイトル】 ホワイトノイズ
【制作】 イヌビト KENT様(代表)

ホワイトノイズ
【ジャンル】 サスペンスノベル
【対象】 全年齢(但し暴力表現等あり)
【ED数】 3種類(+BADENDがたくさん)
【スチル数】 48枚
【プレイ時間】 5時間程度
【ツール】 吉里吉里2/KAG3
【容量】 481MB
【公開日】 2010年3月3日(WEB公開)

梅雨の気配が色濃く残る初夏。東京。
二人の女性がそれぞれの日常を過ごしていた。
上村多加子は一流企業に勤めながら快楽殺人を愉しみ、
榊原瑞樹は友人と共に平凡ながら幸せな学校生活を送っていた。
だが、二人は出会う。これ以上ない最悪な出会い。
二人の日常は破壊され、二人の正常にノイズが入る。
――「私は殺す。自分勝手な感動のために」
――「私は殺す。自分自身の復讐のために」(制作サイトより引用)


猟奇的サスペンスノベル。
全年齢となっていますが、猟奇的表現や暴力シーンが含まれます。
表現としては、絵的には流血・残酷シーンがややあり、という程度。
文章は表現が細かいので、もう少しエグいです。
個人的には、12歳以上推奨くらいにしておきたいといったところでした。

ビジュアルがとても綺麗なゲームでした。
背景の加工具合や、時折挟まるムービーの演出がスタイリッシュでかっこよかったです。
シナリオも、どうなるのか予測がつかない展開。
最初想像していたのとどんどん違う方向に話が進んでいくので、最後まで「どうなるんだろう?」
と緊張感を持って楽しめました。
ただ、どう表現していいのか悩みますが、文章が多少「語りすぎ」だったように思います。
制作サイトさんを拝見すると、5時間で「中編」と書かれていましたが、選択肢が少なめの
ノベル作品で、このボリュームはかなりの長編だと思います。
もう少し削るところは削って短くしたほうが引き締まって良かったかなという気もしました。

サスペンスフルな展開で重い展開の中、時折ユーモアのある台詞が混じっていたりして
雰囲気が重くなりるのを防いでいるのがオツでした。
私はキャラクター中では特に千紘が好き。
瑞希・千紘・梢の仲良し3人組のバランスや、瑞希と多加子の対比が絶妙でありました。
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Dharma-doll

2010年07月21日 19:59

petithima【タイトル】 Dharma-doll
【制作】 petithima yanokimi様

Dharma-doll
【ジャンル】 謎解き脱出ゲーム
【対象】 全年齢
【ED数】 1種類
【プレイ時間】 16分前後
【ツール】 FLASH
【容量】 -
【公開日】 2010年7月17日

petithima(プチひま)・yanokimiさん作の脱出ゲーム第7弾。

今回もどうやらエンディング1つのシンプル設計な模様。
ただ、前2作と比べるとやや難易度が高いかと思われます。

無理のない謎解き、可愛らしい小物やグラフィック。
今作も楽しませていただきました。
脱出ゲームとしてはややボリューム小さめでしょうが、これだけのクオリティの
作品を早いペースでリリースできるのは素晴らしいと思います。

以下、攻略を掲載しています。
PASSの数字や考え方などは反転しないと見えないようにしていますが、
他の過程はそのまま見えちゃいます。ネタばれが嫌な方はご注意ください。
[Dharma-doll]のヒント・攻略を見る
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Crystal Forest ~smile of adieu~

2010年07月20日 21:33

波風の詩【タイトル】 Crystal Forest ~smile of adieu~
【制作】 波風の詩 佐渡 琉華様(代表)

Crystal Forest ~smile of adieu~
【ジャンル】 女性向インモラルダークADV
【対象】 15歳以上
【ED数】 9種類(正規エンドは8つ)
【スチル数】 21枚
【プレイ時間】 1周1時間程度
【ツール】 LiveMaker
【容量】 93.6MB(ボイス有Ver.)
【公開日】 2010年2月26日

柏木千夏(変更可)はこれといって特に特徴の無い女の子。
人間関係はそこそこ良好、目立った箇所が無い変わりに悪意とも無縁。
けれど・・彼女は心の底に微かな喪失感を抱え、【何か】を待ち望んでいた。

『何か・・起こらないかな。』

何かを待ち望む気持ちと何も起こらないと諦める気持ちを抱えただ日々をすごす毎日。
そんなある日、襲い掛かった非日常。
雨降りしきる林道で・・不意に迷い込んだ蒼い楽園。
恋心で彩る物語の果てに見つけたものは・・?(制作サイトより引用)



開発時から楽しみにしていた作品だったのですが、ようやくプレイできました。
というか公開してそんなに経っていない感覚なのに、もう4ヶ月が過ぎているとは……。
光陰矢のごとしであります。

まず、公式サイトはきちんと目を通しておくべきでした。
「ルートの制限があり初期プレイはリスターとコーラルのみ攻略可能です」
という一文を見逃していたために真っ先にアンバー攻略に走り、あえなく撃沈。
どうやればクリアできるんだ~としばらく悩んでいましたよ。

物語はシリアスなので、ハッピーエンドが好きな方には少し辛いかもしれません。
異世界に迷い込むというファンタジックな物語ですが、そこは決して
心地良いだけの世界ではなかったです。
1人クリアするごとに明らかになっていく新事実。
王子3人のルートを終えた時点ではまだ謎が残っており、「まあ、異世界なんて
深く突っ込むのも野暮だしこんなものなのかな」首を傾げていたのですが、
最後のルナルートを見て、クリスタルフォレストに秘められた真実に驚きました。
ファンタジーはある意味「何でもあり」に出来るところが便利な世界だと思うのですが、
そんな中でもきちんと意味を持ち、練られた設定が素敵です。

一応「女子高生」と「王子様」なのに、主人公が臆することもなくいきなりタメ口で
喋っているのには、少し違和感がありました。
自分の場合、そういう設定だったら2人の身分や立場、心の距離が徐々に
縮まっていくのを見るのが好きなんですね。
最初からタメ口で気軽に話せる感覚だと「異世界の王子様」という異質さがなく、
ただの同世代の友達と変わらなく見えてしまいました。

ただ、そういう細かい違和感を除いても練られた設定やキャラクターは魅力的です。
全ルートをクリアすると各キャラの裏話が読めちゃったりするのですが、
名前でさえきちんと細かく考えられているんだな~と感心しました。
グラフィックも綺麗で、特にルナの最後のスチルは、物語とも相まって
その美しさに胸を打たれました。

また、15禁ということで多少の官能シーンがあり、そちらもハナヂものでした。
ボイス……は個人的にあまり求めないタチではありますが、声ありのエロシーンは
乙女ゲー中でも珍しいのではないかと思います。
艶のある素敵な声の方ばかりなので、ボイス好きな方はより楽しめるでしょう。
グラフィック的には15禁程度の描写ですが、文章がエロいです。(*/∇\*) キャー
特に【主人公が攻める】シーンでは、意外さと妖しさにゾクゾクしちゃいました。

以下、攻略情報を掲載しています。
反転しないと見えないようにしていますが、ネタばれが嫌な方はご注意ください。
[Crystal Forest ~smile of adieu~]のヒント・攻略を見る
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真実の逆転3 ブラックバロン殺人事件

2010年07月19日 16:52

真実の逆転【タイトル】 真実の逆転3 ブラックバロン殺人事件
【制作】 真実の逆転 nnn32様


真実の逆転3 ブラックバロン殺人事件
【ジャンル】 推理アドベンチャー
【対象】 全年齢
【ED数】 複数
【プレイ時間】 1周2時間45分程度
【ツール】 吉里吉里2/KAG3
【容量】 17.2MB
【公開日】 2010年6月29日

師道法律事務所に届いた一通の招待状、それは
伝説のマジシャンと呼ばれる間外嵐造のマジックツアーだった。
軽い気持ちでツアーに参加した主央達だったが…。
ツアー中、主央の上司である師道匠が行方不明になってしまう。
そして次々と起こる連続殺人。
魔術島で起きる殺人事件の謎を新米弁護士主央公人は解けるのか?
逆転裁判のオマージュ作品。(制作サイトより引用)


※2018年10月 現在、公開されていません。

数ヶ月前、「真実の逆転2」をプレイしたときは、制作サイトさんが閉鎖されていたので
もう続きは出ないだろうと諦めていたのですが。
何と!続編をリリースしてくださいました。嬉し過ぎです。ばんざーい。

今回は、前作でいかにも曰くありげだった師道の過去が少し明らかにされています。
ミステリーとしての内容的にはこちら単品でも問題なく楽しめるのですが、
ストーリー的には前作をプレイしていないと分り辛い部分が多いかもしれません。
推理は、前作よりかなり易しめだと感じました。
前作はそちらの感想にも書いたように、徐々に難しくなって最後は当てずっぽうに
なってしまったものですが、今回は私の頭でも頑張って推理できる程度でした。
が、もっと悩みたかったので前作くらいの手応えがあっても良かったかなぁと思いました。

相変わらずキャラの掛け合いは楽しいけど、今回はメタ発言が多かったかも。
ちょっとメタ発言がネタで入るくらいならクスッとして好きなのですが、今作では
頻繁すぎて興醒めしてしまう感がありました。
その辺りの感じ方は人によって違うでしょうが、私はもう少しシリアスさがあったほうが好きです。
それと、登場人物の名前を覚えにくいのが難点かなぁ。
「堂出もい」とか、かわいそうなくらいそのままで笑えたのですが、他が少し読み辛かったです。

今回は挿絵がとても多かったです。
ムービーのようにテンポよくイラストが挟まるので、躍動感や臨場感がありました。
ただ、最初は彩色していないモノクロ絵だったのに違和感があったのですが、
あの枚数を全部カラーだったらというのも酷ですし、終わってみれば満足です。

師道の過去について全てが明らかになった訳ではないですし、意外な緋色ちゃんの過去も
登場してきたということで、まだまだ続編がありそうな感じですね。
これだけしっかりした推理ものを連作で作るのは骨が折れるでしょうが、のんびり楽しみに
続きを期待したいと思います。
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