2014年12月31日 19:53

【制作】 Uri Games うり様

【ジャンル】 ホラー風味探索ゲーム
【対象】 全年齢
【ED数】 4種類(+おまけ2種類)
【スチル数】 -
【プレイ時間】 4時間~4時間半程度(+おまけ1時間強)
【ツール】 WOLF RPGエディター
【容量】 94.9MB
【公開日】 2014年2月28日
不眠に悩む女子高生ソフィー。
ある夜、いつものようにベッドへ入っていたソフィーだが、ふと違和感に起き上がると、
部屋の時計が全て12時で止まっている事に気が付く。
――何かがおかしい。
ソフィーは、そっと部屋の外へと出てみるが……。
まずプレイ前に、制作サイトさんにも表記のある以下の手順を踏んでおいて下さい。
(1)ゲームのアプリケーションファイルを右クリックし、プロパティを選択
(2)互換性タグを選択し、「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェック
これをしていないと、イベントシーン等でイラストが表示されない事があるようです。
万が一見られないとゲームの面白さが半減してしまうと言っても過言ではないので、ご注意を。
何かのコンテストに参加されている訳でもなく、大手ダウンロードサイトに登録もしていない中に
こんな面白い作品が潜んでいるとは。出会えた幸運に感謝しつつ、ほくそ笑むのであります。
以前ご紹介した「人魚沼」の作者さんの作品。
実は同作者さんの"MAN"のつく作品はシリーズになっているらしく、ひとつ前作があるのですが、
知らずにこちらを先にプレイしました。
順番にプレイした方が良かったのかなと知った後に少し後悔しましたが……
プレイする作品を選ぶ際、一番怖くなさそうなのを選んだ結果なので仕方ないですね。
ホラー風味というだけあって、脅かし要素はほぼありません(皆無ではないですが)。
ただ、状況の分からない不安さや不可解な不気味さといった、脅かし要素とは違う怖さがあります。
探索はあまり迷う事はなかったものの、MAPがやや広いので歩き回るのは少し大変でした。
夜の病院や工場など気になる場所がたくさんあるのですが、行ける場所は限られています。
単に探索していくだけではなく、逃げ要素や敵から隠れて進むようなミニゲーム的な要素、
そして戦闘シーンもあり、ゲーム的な面白さも楽しめた作品でした。
ただ、これが意外と難しかった。
多分アクション得意な方ならあっさりクリアできるレベルなんでしょうが、私は何度もチャレンジしました。
クリアしてみると、何であんなに失敗したんだと思うんですが、やってると緊張するんですよ(・ω・`)
ラスボス(?)との戦闘も初めは上手くいかなくて、順調にBAD END回収していました。
実は意外と相手が弱いと気付いたのは何回目でしょうか。普通にやれば勝てるレベルでした。
物語も序盤の驚き、そして中盤以降の展開の意外さ。飽きる事なく物語に引き込まれました。
エンディングにもよりますが、GOOD ENDの展開は主人公ソフィーの成長物語となっており、
非常に爽やかな感動を得られます。
その分BADでは、一皮剥ける難しさを痛感するというか、歪んだ結末を見せつけられるのですが……
そちらも後味は良くないながらも、色々と違った展開でひとつずつが楽しかったです。
制作サイトさんに考察のページがあるのですが、クリア後にそれを読むと、
なるほどあそこはそういう意味だったのかと発見があって興味深かったです。
ちなみに、本編をクリア後におまけ編も遊べます。
こちらも1時間強と意外と長いのですが、面白かった!
続けてプレイしたのに意外と本編の内容が曖昧で、次どこ行くんだっけか?と迷った部分もあり。
しかし、先に本編で戦うラスボスは弱いと書きましたが、まさかここでそれが仇になろうとは……。
そのため、おまけエンディングがひとつ見られてないです。
終わってみると、登場した全てのキャラが愛しく思えますし、人間として生きている事が
輝かしく思える素晴らしい作品でした。
あまり怖くなくて面白いゲームがしたい方には、ぜひともお薦めしたい作品です。
沙鳥(11/18)
沙鳥(10/24)
ゆゆ(10/19)
沙鳥(09/05)
長友(08/28)