窓 恋をした猫のお話

2018年11月30日 20:44

rinの午後【タイトル】 窓 恋をした猫のお話
【制作】 rinの午後

窓 恋をした猫のお話
【ジャンル】 謎解き脱出ゲーム
【対象】 全年齢
【ED数】 1種類
【プレイ時間】 23分前後
【ツール】 Unity+WebGL
【公開日】 2018年11月4日

人間の少女と仲良くなりたい黒猫。
ある日、風で飛ばされた少女の帽子を拾った黒猫は、帽子を返しに行くことに。
彼女は、怖がらずに受け取ってくれるだろうか……?


いわゆる「謎解き脱出ゲーム」ですが、脱出が目的という訳ではありません。
どうやら、舞台は少女の住む家の庭先のよう。
各所に散りばめられた謎を解きつつストーリーを進めていきます。

最初、アイテムをクリックした画面からの戻り方が分からずに戸惑いました。
元の画面に戻る為には画面下方のスペースをクリックするのですが、そこが狭くて気が付かず。
しかし、今リプレイすると普通に分かり易く表示されていました。
ブラウザのバージョンとか、プレイ環境で違って見えるのかな?何でしょう。

易しいタッチのグラフィックと少し切ない音楽で、懐かしい記憶の中を彷徨うような心地でした。
謎解きは、少し頭を捻る程度の手応えで、かと言って難しすぎず。
ゲームを楽しみつつ、ストレスなくプレイできました。

最初に感じる雰囲気そのままに、最後まで優しい穏やかなストーリーでした。
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ボクを月までつれてって!

2018年11月29日 21:22

沼から現れた【タイトル】 ボクを月までつれてって!
【制作】 沼から現れた 地獄カバ様

ボクを月までつれてって!
【ジャンル】 短編RPG
【対象】 全年齢
【ED数】 1種類
【プレイ時間】 45分程度
【ツール】 RPGツクールVX Ace
【容量】 5.37MB
【公開日】 2014年9月14日
【プレイver.】 1.03

ハンターをしているナナイは、いつものように仕事のため森へ出かけた。
森はいつものようにモンスターが居つつ穏やかだったが、一つだけ異変があった。
動物用のワナに見知らぬ男が掛かっていたのだ。仕方ないので助けたナナイだが・・・。
(制作サイトより引用)


【注意】このゲームをプレイするには別途RPGツクールVX Aceのランタイムパッケージが必要です。
ダウンロードはこちらから→ツクールweb

ある小さな村に住むナナイちゃんが、森で出会ったエマノンを送迎するゲーム。

ナナイちゃん、同作者さんの作品の中では真っ当で良い子でした。
村人との関係も良くてほのぼのしているし、何だか良いなぁと癒されます。
森で出会う男・エマノン君も可愛い。そしてちょっとうざい。でも可愛いのです。
どちらのキャラクターも、好きです。

最初、森で出会う敵が若干強くて「うわ」と思いましたが、すぐにエノマン君が仲間になってくれました。
2人パーティーでちょうど良いバランス。
目的は、エノマン君を洞窟の向こうまで送っていくというもので、MAPは広くないので迷いません。
さくさく進めましたが、ラスボスに勝てなくてちょっとレベル上げしたので、推定プレイ時間30分を超えました。
しかし、ちゃんとお店の防具を買って強化しておけばレベル上げなくても勝てたかも。

ラストはやっぱりそうなるんかい!というオチで。
短編なので劇的な展開はないものの、ほっこりするお話で気持ちよくプレイできました。
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座敷牢からの脱出

2018年11月28日 20:22

座敷牢からの脱出 ノベルゲームコレクションのページ【タイトル】 座敷牢からの脱出
【制作】 カモメダカ様 (Webサイトなし)

座敷牢からの脱出【ジャンル】 脱出アドベンチャー
【対象】 全年齢
【ED数】 2種類
【プレイ時間】 50分程度
【ツール】 ティラノスプリクト
【容量】 85.6MB(ダウンロード版)
【公開日】 2017年11月29日
【プレイver.】 ?

気がついたら古びた座敷牢に閉じ込められていた。
このままでは儀式の生贄にされてしまう!? (ノベルゲームコレクション作品ページより引用)


ティラノスプリクト製の脱出ゲーム。
作品紹介でプレイ時間5~10分程度とあったので気軽に始めたものの、
途中の謎解きで悩んでかなり時間がかかりました。
確かに、さくさく進むと10分未満でクリアできそうなボリュームではあります。

この作品をプレイするにあたって、知っておいた方が良いと思うことを書いておきます。
途中、一度でもセーブをしていると進行できなくなる箇所があります。
私はここでかなり悩み、ゲームサイトの攻略掲示板でようやくこれに辿り着きました。
どこかで「これで正解だと思うのに反応しない。おかしい」と思ったら、最初からプレイしてみて下さい。
幸いと言いますか、進み方が分かっていればさほど時間を要さず問題の箇所までやり直せます。

上記以外にも謎解きは手応えあり、手を止めて考えながらのプレイとなりました。
思いつかずにいったん中断し、次の日に「あ、そういうことか!」閃いたりしたものも。
また、終盤の謎解きのひとつが私には難しくて、脱出ゲームサイトの攻略ヒントを頼りました。

この作品、何より印象的だったのが、ストーリーです。
脱出ゲームはストーリー性があまりないものも多いですが、このゲームは面白くて。
予想外の展開に「おおっ」と驚かされました。
躓きつつも、頑張ってクリアして良かったです。
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ルドアルア

2018年11月27日 21:13

きののべ倉庫【タイトル】 ルドアルア
【制作】 きののべ倉庫 いつき様

ルドアルア
【ジャンル】 探索アドベンチャー
【対象】 6歳以上(小学生~)推奨
【ED数】 1種類
【プレイ時間】 2時間程度
【ツール】 WOLF RPGエディター
【容量】 8.65MB
【公開日】 2018年10月17日
【プレイver.】 1.01

と試験のため、とある森へ訪れた主人公・エル。
すると、予期せぬ再会に喜ぶ暇もなく、森の中のとある無人の一軒家へと足を踏み入れることに……
そこでエルは、1人の幼い悪魔と出会い…… (制作サイトより引用)


まずタイトルが素敵です。
ゲームを起動すると、夜の帳の中、キラキラと光に包まれたおうちのドット絵が。
そして、流れる易しい音楽。
この時点で、このゲームは暖かくて良いゲームに違いない!と思いました。

何かの試験のため、どこかの森を訪れたエル君が主人公。
登場の仕方も独特で、面白い世界だなぁとワクワクしました。
その森の中でエルは、オープニング画面のおうちに辿り着くことに。
そこで出会う、少女の姿をした悪魔との交流の物語です。

「悪魔」と聞くて、実はこの子が突然覚醒して何やら良くないことが……とちょっと警戒したものの、
この作者さんの描く「悪魔」は、あまり邪悪なもの一辺倒ではないようです。
あくまで人間とは少し違う種族のひとつに過ぎない感じ。
ただ、人間もそうであるように個体によって性格や性質が違うので、中には邪なものもいるようですが。
何より主人公のエル君が「悪魔」に対して全く警戒していないので、こちらも警戒心が和らぎました。

このゲームがどんなゲームかと聞かれたら、一言で言うと「生活するゲーム」だったような気がします。
謎解きはなく、探索もほぼ家の中と周辺の1MAPをうろうるする程度です。
主にストーリーを見ていくタイプですが、ゲーム中で掃除をしたりと生活感が溢れているのです。
掃除や洗濯はキーボードで方向キー入力して行います。これが楽しい!
キーを押すのに合わせてお皿のアイコンがキュッキュッと拭かれて綺麗になったりと、本当にやってるような錯覚が。
ドット絵も可愛くて見飽きませんでした。

そんな平和でほのぼのな序盤から、少しずつ物語は動いていきます。
最後までプレイして、あぁ、最初に感じたことは間違ってなかったなと思いました。
中には悪い人も登場しますし良いことばかりでなはいものの、
暖かく優しい主人公の成年さに何より癒されます。
悪魔の少女も良い子で可愛く、そしてエルの相棒くーちゃんも良いキャラです。
キャラクターだけでなく、魔法が飛び交う世界も興味深く、心惹かれました。
もっと森の外での彼らの物語や世界を眺めていたいなと思わずにはいられません。
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冬蟲禍草

2018年11月26日 22:03

アメシコウ【タイトル】 冬蟲禍草
【制作】 アメシコウ

冬蟲禍草【ジャンル】 和風奇譚ADV
【対象】 15歳以上推奨
【ED数】 3種類
【スチル数】 13枚(差分 / ミニスチル数枚 など含まず)
【プレイ時間】 1周1時間17分(トータル2時間13分)程度
【ツール】 ティラノスクリプト
【容量】 230MB(ダウンロード版)
【公開日】 2018年11月11日
【プレイver.】 1.1

私たちは寄生される。

近代化を急ぐ都市から遠く離れた場所に、その村はある。
未だ前時代の色を濃く残し、緑溢れるその村を人々は―

山の神に呪われた村だと言った。

本来足で踏みしめる地べたに生えるはずの草花が、蔓が、苔が、
村人たちの体を苗床にこの世の春を謳歌する。
まるで山の一部となるように息絶えていく 禍草 と呼ばれるその呪いは、
等しくすべての村人たちの上に降りかかっていた。

たった一人をのぞいて。 (制作サイトより引用)


ふりーむ!からはダウンロード版のみ、ノベルゲームコレクションではブラウザ版もプレイ可能。

ふりーむ!の作品ページ→  ノベルゲームコレクションの作品ページ→

ティラノゲームフェス2018 にて、準グランプリを獲得された作品です。

こちらの作品は何年も前にゲーム紹介ページをお見かけしまして、
何て面白そうなストーリーなんだ!と心惹かれていた作品です。
一時更新が止まっていたので残念に思っていたのですが、こうしてプレイできる日が来るとは……っ!
もう、完成させて下さった作者さんに感謝です。

やや女性向け傾向ですが、乙女ゲーというよりは怪談・奇談に相当する伝奇ノベルかと。
奇病なのか呪いなのか。身体から植物が生えるという村人たちが暮らす、閉鎖的な村が舞台です。
植物とはいかずとも、現実の我々も悪性腫瘍のような病魔に蝕まれる運命は抱えている訳で。
身体の中に巣食う忌まわしいものに、怯え、怒り、否定し、そして諦念を抱く。
村人たちの感情は想像するに難くありません。

そんな中、人知を超えた存在として君臨する「あらひとがみ」。
人間離れした美しさ、表現する文章も素敵でしたが、語らずともイラストを見れば伝わってきます。
作品中で顔がきちんと描かれているのは主人公のアヤメ、幼馴染のナズナ、そして現人神の3人のみ。
中でも現人神は群を抜いて妖しく美しく、見惚れてしまうシーンが多かったです。

ストーリーは奇怪なだけではなく実に淫靡で、残酷、そして美しくもありました。
ただただ目を背けたくなるような残酷さというよりは、怖いのに、後ろめたいのに
つい覗いてしまいたくなるような引き付けられる何かがあります。
タイトルの元になっている冬虫夏草も、奇怪な現象に顔をしかめつつも生命の神秘に畏怖させらるものです。
それに似た感情のようでもあり、或いは単に怖いもの見たさや秘密を垣間見たい好奇心なのかも。

エンディングは、どれも「ハッピーエンド」と言えるものではないと思います。
もしこの作品がもう少し乙女ゲー寄りなら、また一味違った穏やかなエンドもあり得たのかもしれません。
ただ、伝奇ノベルとしてはこの終わり方で良かったと思えるものでした。

日本の昔話や怪談が持つ雰囲気を踏襲した作品だなぁと思います。
幼い頃はただただ怖くて震えていたそれが、大人になった今では澱となっていつまでも心に残っている。
そんな原風景をどこかに感じるのでした。
理詰めで考えるよりは、御伽噺がもたらす余韻を楽しむべしです。

エンディングは3種類。
私は自力コンプリートできましたが、やや手間取りました。
詰まった方は、作者さんのtwitterから攻略ページへのリンクがあります。
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