イノリの薔薇

2018年12月31日 20:00

どこかの箱庭【タイトル】 イノリの薔薇
【制作】 どこかの箱庭  ピタカ様

イノリの薔薇
【ジャンル】 探索ホラー風味
【対象】 全年齢
【ED数】 3種類
【プレイ時間】 1周15分(トータル30分)程度
【ツール】 WOLF RPGエディター
【容量】 40.7MB
【公開日】 2018年9月30日
【プレイver.】 1.05

物語が大好きな少女、イノリ。
薔薇を摘んでくるよう神父様に頼まれたはずなのに
気が付くとそこはいつもと雰囲気が異なる庭園。

「ここは本当に私の知っている庭園なのかしら……」 (制作サイトより引用)


薔薇の咲き誇る、美しい庭園を探索します。
美しい……なのに、暗く、どこか不安を感じてしまう庭園。
主人公のイノリは、貞淑で好感の持てる女の子です。
それだけに何か嫌なことがあって欲しくないと思ってしまい。
この先に何が待ち受けているのか、知りたいような知りたくないような気持ちでした。

ホラー系といえど、過度な脅かし表現はありません。
ただ、油断していると時折びっくりさせられるシーンもありますのでご注意を。

エンディングは3種類。
私はEND3→END1まで自力クリアできたものの、
END2だけ分からずに制作サイトさんの攻略を拝見しました。

真相はやはり幸せなものではありませんでした。
ただ、30分程度の短編でありながら、ストーリー、グラフィック共に深い余韻を味わえる良作だと思います。
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不死の捜査録

2018年12月30日 20:52

あ行。【タイトル】 不死の捜査録
【制作】 あ行。 アワラギ様

不死の捜査録
【ジャンル】 ホラーファンタジーADV
【対象】 12歳以上(中学生~)推奨
【ED数】 3種類+α
【プレイ時間】 1周20分~(トータル50分)程度
【ツール】 ティラノビルダー
【容量】 87.7MB(ダウンロード版)
【公開日】 2018年3月8日
【プレイver.】 1.01

探偵、異坂キョウヤは依頼人に呼び出され高級ホテルレストランでディナーを楽しんでいた…
すると突然、殺人事件が起こり…犯人不明のまま客は全員ホテルに閉じ込められる
…次々と起こる殺人…ここには人でない生き物がいる…  
(制作サイトより引用)


不死の調査録」「不死の探査録」に続くシリーズ三作目。
こちらもティラノビルダー製で、ブラウザ・ダウンロード版あります。

ふりーむ!の作品ページ→  ノベルゲームコレクションの作品ページ→

今回は、仕事の為待ち合わせたホテルで殺人事件が起こるという。
概要だけ聞くとミステリーっぽいですが、推理ものではない、です。
御覧の通り、ホテルの中は人間じゃないモノだらけなので。・゚・(ノД`)・゚・。

事件を調査し、阻止する為にホテル内を探索していきます。
ただし今回は行動する度に時間がカウントされていくという制限つき。
あまりモタモタしているとどんどん人が殺されていくので、焦る焦る。
ボリュームも前作までに比べてアップしていて、かなり複雑になっていました。

今回は少し難しくて、全エンドクリアの為に制作サイトさんの攻略を頼りました。
結構細かいところまで網羅して下さっているのでありがたい。
同じエンディングでも途中のやり方で少し展開が違ったりするのですが、
お陰で全部見ることができました。

何というか、明らかに異形で異質なモノが混在しているのですが、
恐怖だけでなくどこか愛嬌があるのは相変わらずです。
凄惨で緊迫した状況でもあまり嫌な気持ちにならないのは、彼らの憎めないキャラクターのお陰かも。

そして今回、一作目で「あの人はどうなった……?」と思う方が登場します。
わー、ちゃんと伏線回収だー!と嬉しくなりました。
ストーリーも丸く収まってこれ完結……な雰囲気もあるものの、続きがあると嬉しいシリーズです。
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不死の探査録

2018年12月29日 21:41

あ行。【タイトル】 不死の探査録
【制作】 あ行。 アワラギ様

不死の探査録
【ジャンル】 ホラーSFファンタジー ADV
【対象】 15歳以上(高校生~)推奨
【ED数】 4種類
【プレイ時間】 1周6分~(トータル30分)程度
【ツール】 ティラノビルダー
【容量】 78.8MB(ダウンロード版)
【公開日】 2017年10月15日
【プレイver.】 1.04

経営下手の探偵、異坂キョウヤの元にまた妙な依頼が舞い込んだ。
「不死の研究をしていて失踪した友人」を探して欲しいと…
ある老夫婦から依頼を受け、探偵イザカは捜索を始める…
 (制作サイトより引用)


不死の調査録」の続編です。
ティラノビルダー製で、基本ブラウザプレイ。ダウンロードも可能です。

ふりーむ!の作品ページ→  ノベルゲームコレクションの作品ページ→

前回の塔さですっかり人外からの信頼をえた探偵さん、今回は人捜しの依頼です。
今回は、とうとう自主的に異世界まで足を延ばしてしまうのです……(((゜Д゜)))

調査中に前作の登場キャラと出会ったり、ちょっとしたミニゲームがあったりと楽しかったです。

エンディングは4種類としていますが、調査達成エンドは2つ。
前作と同じく、「可」と「優良」で、残りの2つはバッドエンドです。
ひとつはいらんことやっちまったエンド、ひとつは明らかに選んじゃいけないやつでした。
しかし危険な選択肢、つい選びたくなってしまいますね。

今作の方は分岐で迷うことがあまりなく、その点ではプレイし易かったのですが。
優良エンドに辿り着くのが難しく、結構迷いました。
首を傾げつつプレイして、気が付いた時は「そこかぁぁぁ!!」と思いましたよ。
迷った方は、制作サイトさんに攻略チャートがありますのでご安心を。
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不死の調査録

2018年12月28日 23:24

あ行。【タイトル】 不死の調査録
【制作】 あ行。 アワラギ様

不死の調査録
【ジャンル】 ホラーSFファンタジーADV
【対象】 15歳以上(高校生~)推奨
【ED数】 6種類
【プレイ時間】 1周6分~(トータル25分)程度
【ツール】 ティラノビルダー
【容量】 119MB(ダウンロード版)
【公開日】 2017年9月25日
【プレイver.】 1.03

うだつの上がらない廃業寸前の探偵、異坂キョウヤの元に
ある依頼の電話がかかってきた…。
その電話は「死神」からのものだった。
「帳簿に載っている死ぬはずの人間が死なない、魂が回収できなくて困っている」と
「対象者が死なない理由」の調査を依頼され、探偵イザカは捜査を始める…  
(制作サイトより引用)


死神から依頼された、不死の人間の調査を進めていくという異色の探偵ゲーム。
カテゴリーで迷ったんですが、ひとまずホラーにしております。
ティラノビルダー製で、基本ブラウザプレイ。ダウンロードも可能です。

ふりーむ!の作品ページ→  ノベルゲームコレクションの作品ページ→

見た目がちょっと怖いですが、それ以上に惹き付けられてプレイしました。
面白かったです。
主人公の探偵は、ごく普通の人間のようです。
この探偵さん、どう見てもちょっと奇妙な老婦人のことを「普通の老婦人に見えるが……」と
言ってたりして「いやいやいや!」と思いました。
しかしこれも、プレイし終わると何となくそういうことだったのかな、と分かってきます。
続編がクトゥルフ神話をモチーフにしているので、恐らくこの作品もそうなのだと思います。
私が元ネタをほとんど知らないので恐らく、ですが。

調査対象は3人。
ごく普通に会話できる方から、ちょっと攻撃的な人物(?)もいます。
ただ、真相に迫るには危険を冒したり、ちょっといけないこともする必要がでてきます。
そういう調査が楽しかったです。やっていてドキドキしました。

エンディングは6種類としていますが、きちんと調査終了してのエンディングは2つ。
残りは、途中でヘマをした場合の失敗エンドもカウントしています。
意外とやれることは少なく迷わなかったので、全部見るのもそれ程難しくないと思われます。
制作サイトさんの作品ページに丁寧な攻略チャートもあります。

ホラーのようでありながらどこかチャーミングなストーリーと個性的な絵柄。
魅力ある作品でした。
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終極のヨル

2018年12月27日 22:49

cream△【タイトル】 終極のヨル
【制作】 cream△ 乃花こより様

終極のヨル
【ジャンル】 バイオレンスホラー
【対象】 12歳以上(中学生~)推奨
【ED数】 - (分岐なしノベル)
【プレイ時間】 5分程度
【ツール】 ティラノビルダー
【容量】 123MB(ダウンロード版)
【公開日】 2018年2月17日
【プレイver.】 1.01

或る夜、旅人の女が宿を求めて一軒の家を訪れた。
村に宿はなく、この家に泊まっていくかと尋ねる男。
旅人は、男の言葉に頷き宿を取ることにするが――


ティラノ製作品で、ブラウザプレイ、ダウンロードプレイ可能。
ふりーむ!とノベルゲームコレクションで公開されているようです。

ふりーむ!の作品ページ→  ノベルゲームコレクションの作品ページ→

「過激なバイオレンス表現」とあるように、確かにショッキングなシーンもあり。
ただ、過剰な残酷・流血表現ではないです。

ふりーむ!の千文字喫茶2参加作品でもあり、短いストーリーです。
しかし、インパクトのある音楽とグラフィックの演出が素晴らしく、壮大な世界を感じさせられます。
マウスで描いたようなラフな絵ながら、すごく綺麗です。
シンプルな分、美しい色合いの瞳だけが目を引いて印象的だったり。
構図も良くて、ひとつひとつのシーンが鮮烈な印象を残す作品でした。

登場人物が何だったのか詳細は語られないものの、
読者の想像に委ねることでかえって世界が奥行きを増しています。
千文字喫茶参加作品はどれも味わいがありますが、ここまで圧倒された物語はなかったかも。
短時間で読み応えのある作品でした。
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