mellow fellow

2019年03月31日 20:00

ポンコツKNIGHT【タイトル】 mellow fellow
【制作】 ポンコツKNIGHT 織吾様

mellow fellow
【ジャンル】 女性向け学園ADV
【対象】 12歳以上(中学生~)推奨
【ED数】 5種類
【スチル数】 10枚(差分含まず)
【プレイ時間】 1周20分(トータル1時間)程度
【ツール】 吉里吉里2/KAG3
【容量】 26.9MB
【公開日】 2013年5月12日
【プレイver.】 1.01

主人公の雛川透子(名前変更可)は、ちょっと女子力に欠ける普通の女子高生。
昔からの幼馴染、守谷光という親友に恵まれ、楽しく高校生活を過ごしていた。
・・けれど最近、何かと光が透子に「もっと慎みをもったら?」なんて言ってくる。
その理由は、新しくクラスメイトになったイケメン、松波霧斗だ。
彼がちょっぴり気になっている透子の為に、光が女子力を上げるよう提案してきたのだった。
光の忠告を受けて変わるべきか?変わらず無神経な行動をとり続けるか?
透子の恋の行方は、貴女の手に―――。
(制作サイトより引用)


女性向け学園アドベンチャー。
一応エイプリルフール作品のようです。

タイトル画面がお花に溢れていて、色合いが素敵。可愛いです。
作品自体はあまり春とか4月を盛り込んでいないものの、その辺り春っぽくて良いですね。

ありのままの自分を受け入れてくれると信じていた親友から突然慎みをもつよう忠告され、動揺する主人公。
光の言い方は柔らかいですし、客観的に見てさほど無茶なことを言ってる訳ではありません。
しかし、透子にとっては青天の霹靂です。
とはいえ、落ち込んでしおらしくなるという訳でもないのが透子ちゃんなのです。

そんなこんなで行動を自制するか、我が道を行くかの選択肢を選んで進めていきます。
それにしても、クラスメイトの松波くん、影が薄い……ッ!
お話は主に光との交流がメインになっていました。
男女の幼馴染も憧れますが、女の子の幼馴染というのも良いものです。

エンディングは5つで、いくつかのエンドを見て解放されるものもあり。
攻略は、同梱のread meファイルに掲載されています。

この先、ストーリーの感想です。
極力ネタバレはしないように書いているつもりですが、初見の方は見ない方が楽しめるかも?


途中まではほのぼのストーリーだなぁと思っていたのに、後から解放されるエンドでびっくりしました。
エイプリルフールって、そういうことですか。
学園ものってそんなに好みじゃないのですが、このシチュエーション、ドキリとします。
かなり好みの展開で、プレイして良かったと思いました。

率直に言って現実的にはちょっと無理があるストーリーだとは思います。
だが、そんなことはどうでも良い……!
それに、舞台が現代日本とはどこにも書いていない……!!
いやもう、少しばかり無茶でも強引でも、心射抜かれる展開で楽しめました。
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リレガトゥーラ

2019年03月30日 23:52

リレガトゥーラ【タイトル】 リレガトゥーラ
【制作】 Sinilintu 梅ヶ枝きな様、 Himbeere 蜜子様

リレガトゥーラ
【ジャンル】 オムニバス形式の乙女ゲーム
【対象】 15歳以上推奨
【ED数】 各話2種類、メイン3種類
【プレイ時間】 1話10~15分(トータル50分)程度
【ツール】 LiveMaker
【容量】 95.5MB
【公開日】 2017年4月1日
【プレイver.】 1.3

いつの間にか見覚えのない場所にいた貴方。
目の前には一人の男が。彼は自分を『司書』と名乗った。
『司書』は言う。
「ここは物語の館。特別なお客様である貴方の為にとっておきの『物語』をご用意しました」と――
(制作サイトより引用)


不思議な「物語の館」に迷い込んだ主人公(プレイヤー)が、
これまた不思議な「司書」と名乗る男に導かれ、物語を読んでいきます。

物語はオムニバス形式で、現代ものからファンタジー、近未来など様々でした。
こちらは2人の作者さんの合作ということですが、2話ずつを各作者さんが担当されている模様。
最初は2つの物語、読み進めるうちに最終的に4つの物語を楽しめます。
調べてみると、最初は2話収録だった作品にアップデートでもう2話追加されているようなので、
もしかしたら今後のアップデートで増えていく可能性もあるのかも。

出だしから、少し妖しげな不思議な雰囲気を纏っていて惹き込まれました。
自分だけの物語が読める自分だけの図書館とか……迷い込みたい。
むしろ突撃したい。はぁぁ。
「司書」も見た目はステリアスな雰囲気なのに、意外と饒舌でウィットに富んだ会話をしてきます。
そのギャップも魅力でした。

4つの話にはひとつ選択肢があり、それによってエンディングが分岐します。
また、読み終わった後の司書との会話にも選択しがあり、それによりメインのストーリーが分岐。
恐らくですが、メインには3つの結末があるようです。
どのお話も違った味わいがあり、楽しめました。

また、色の違う本で「季節のお話」というのもあるのですが、
これは期間限定で配布されていたハロウィンパッチを当てると読めるお話のようです。
私はパッチを持ってないので読めず。残念でした。

以下、それぞれのお話の感想を簡単に書いてみます。
どんな話が読めるのかワクワクしたい方、ネタバレせずにプレイしたい方は、
以下は読まずにおいた方が良いかもしれません。



「幼い少女と不器用な青年の話」

現代ものです。
見た目ちょっぴりヤンキーな男子高校生と、元気な小学生の女の子の交流の物語。
優しいお兄さんと、利発な女の子のコンビの会話がテンポ良くて楽しかったです。
女の子はお兄さんに恋心を抱いているよう。
お兄さんの方はどうなのか不明ながら、女の子を優しく見守っています。
しかしこの女の子、小学校高学年くらいかと思いきや……意外に幼かったΣ('□'*)
ちょっとこの年の差はビックリ。
まぁ、今は微笑ましい関係ですし、成人してしまえば問題ないんでしょうが、
そこに至るまでは厳しいかなぁ……と個人的には思います。
光源氏みたいに、成人するまで導いて……というのもアリでしょうか。


「醜い男と美しい妻の話」

ファンタジーもの。
読む前から好みかも!と思っていたところ、ズバリ好みでした。
醜いと噂される領主の元に嫁いだ美しい女性のお話。
嫁いだものの旦那様は一向に姿を現さず……という展開です。
御伽噺のような雰囲気で、どこか「美女と野獣」などの童話を思い起こさせます。
少し現実感のない頽廃的な雰囲気が漂っていて、読んでいて酩酊しそうな気分に。
妖しげな屋敷を探索するシーンはドキドキしました。
どこか歪んでいるのに、何故か美しいと感じてしまう物語でした。


「音楽家の話」

現代ファンタジーもの……かな?
女子高生の元に、外国人の幽霊が現れます。
ただし、幽霊は陽気でな紳士です。ホラーじゃありません。
ほのぼのと読み進めていたのですが、思わぬ展開にドキリとするシーンもあり。
楽しめました。


「夏の幼馴染の話」

現代ものっぽいですが、SFです。
遺伝子操作された人間が生まれるようになった近未来のお話。
積極的な女の子と、ちょっと気の弱そうな男の子。
髪ボサボサで眼鏡な男子ですが、意外とセクシー(*/∇\*)
絵柄ゆえかもしれません。
女性が弱気な男性を口説く(?)というよくありそうなシチュエーションながら特殊な設定ゆえ、
これは恋愛なのか……?と考えてしまいました。
この話も選択肢により意外な展開が読めて、面白かったです。
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ウソにまつわるエトセトラ

2019年03月29日 20:00

Fly me to the sky!【タイトル】 ウソにまつわるエトセトラ
【制作】 Fly me to the sky! あいはらまひろ様

ウソにまつわるエトセトラ
【ジャンル】 短編ノベルゲーム
【対象】 全年齢
【ED数】 各話1種類
【プレイ時間】 各話4分、13分程度
【ツール】 NScripter
【容量】 23.7MB
【公開日】 2015年4月1日
【プレイver.】 1.0

「それは偶然の一致」
読者の現実と偶然にも一致していく物語。
ある作家の試みに隠された秘密とは。

「ダウト/ダウト/ダウト!」
ひたすらトランプゲーム「ダウト」に興じる男女。
秘めたるウソと、その会話の先に待っているものとは。 (制作サイトより引用)


Fly me to the sky!のあいはらまひろさん制作の、2015年エイプリルフール作品。

「それは偶然の一致」、「ダウト/ダウト/ダウト!」の短編2本が収録されています。
どちらも短編ですが、それぞれ違った意味で深く印象を残す作品でした。

「それは偶然の一致」は5分未満で読める短さ。
軽くホラーです。
読んでいて一瞬「えっ?」と驚いてしまいました。
読んでいただけると分かるかと思いますが、一日に何度も読んでみたくなる作品です。
実際、何度も起動して読んでいます。
時間帯は、夜の方がお薦め……かな?

※、以下、ちょっとだけネタバレかもしれないので反転しないと見えないようにしています

夜の方が、【時間帯によって文章のバリエーションが多くて面白いです】。

「ダウト/ダウト/ダウト!」は、トランプゲームのダウトをモチーフにていています。
少し大人びて、落ち着いた雰囲気。
読み終わってなるほどと唸らされる作品でした。
この展開は上手いなぁと思いますし、結末についても考えさせられました。

今まであいはらさんのエイプリルフール作品をいくつか紹介させて頂きましたが、
そのどれとも違った味わいがあります。
個人的には推理系が好きながら、この作品が一番印象深かったです。
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ウソと本音と姪探偵!

2019年03月28日 20:00

Fly me to the sky!【タイトル】 ウソと本音と姪探偵!
【制作】 Fly me to the sky! あいはらまひろ様

ウソと本音と姪探偵!
【ジャンル】 ミステリ風青春ノベル
【対象】 全年齢
【ED数】 2種類
【プレイ時間】 25分程度
【ツール】 NScripter
【容量】 14.4MB
【公開日】 2013年4月1日
【プレイver.】 1.01

――箱を開けたら、王将の駒だけがなくなっていた
高校入学祝いもかねた旅先の温泉旅館で、私たちは不思議な事件に遭遇した。
それなのに、コタさんはやる気ゼロ!
そこで今回は私、片山帆風が調査に乗り出した。
高価な将棋盤から、なぜ王将の駒だけが消えてしまったのか。
はたして犯人の目的はいったいなんなのか?
そして、その謎が解けたとき私は……。 (制作サイトより引用)


Fly me to the sky!のあいはらまひろさん制作、こちらは2013年のエイプリルフール作品です。

前作「ウソと宝と姪、探偵?」に引き続き、調査会社に勤めるコタさんと、姪の帆風ちゃんのストーリー。
前作は主に叔父のコタさん目線でしたが、今作は帆風ちゃん目線で語られます。

とある温泉で起きた小さな小さな事件を解決する、日常系ミステリーと言うのでしょうか。
今回は推理の答えを入力するタイプです。
難易度は易しめだと思います。お話をよく読んでいれば真相はピンとくるかと。

推理も楽しめますし、ストーリーも真摯で丁寧で良かったです。
こちらの作者さん、とても巧みな文章を綴る方だとは存じてしましたが、
帆風ちゃんや宿の人たちの気持ちが自然に伝わってきて感情移入できました。
情景描写が豊かで、目の前に彼らの様子を見ているような気分になります。

桜並木や花火の風景も美しく、目の保養にもなりました。
温泉……行きたくなっちゃいました。
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ウソと宝と姪、探偵?

2019年03月27日 20:00

Fly me to the sky!【タイトル】 ウソと宝と姪、探偵?
【制作】 Fly me to the sky! あいはらまひろ様

ウソと宝と姪、探偵?
【ジャンル】 短編ノベルゲーム
【対象】 全年齢
【ED数】 2種類
【プレイ時間】 40分程度
【ツール】 NScripter
【容量】 16.0MB
【公開日】 2012年4月1日
【プレイver.】 1.1

――祖父の遺した暗号を解いて、別荘に隠されている宝を探して欲しい
信用調査会社に勤める俺は、いつも業務外の仕事を割り振られてばかり。
今日も、休日だというのに、とある社長令嬢の妙な依頼を受けて、山奥の別荘へと向かっている。 
予定外の、自称探偵助手(姪っ子)を連れて。
はたして俺は、暗号を解き、隠された宝を見つけられるのだろうか。 (制作サイトより引用)


Fly me to the sky!のあいはらまひろさん制作の、2012年のエイプリルフール作品。

調査会社に勤める主人公が、姪っ子と共に資産家の残した暗号を解く為奮闘します。

ノベル方式の推理ゲームで、暗号は作中にいくつか登場します。
最初とその次の暗号は比較的分かり易く、自力ですいっと解けました。
ふふ、姪探偵の出番なし……!
ちなみに選択肢は、自力で答えるのと、姪に考えさせるもの、分からない!の3択でした。
選んでないのですが、姪が考えるとヒントをくれるのかな?今度試してみます。

しかしながら、最後の暗号が分からず苦戦しました。
喉元まで出かかってるのに、何か出てこないモヤモヤ感。
実はこの作品、最後の暗号はきっちり解かなくてもクリアできる仕様になっていまして、
モヤっとしたままクリアしてしまいました。

作者さんの後書きに暗号のヒント(というかほぼ答え)があったので、それを見てスッキリ。
何で分からなかったのか……ちょっと悔しかったです。

エンディングは2種類。
く途中の暗号を解き損ねた失敗エンドと、遺産が見つかる成功エンドです。
成功エンドに関しては、主人公がカッコ良く(?)解き明かすものと、
資産家の令嬢がセルフで解いてしまう流れがありますが、結末は一緒でした。

程よく頭を使って楽しめるので、暗号好きな方はぜひ。
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