或る孤独なひとり

2019年06月30日 23:13

ハタ イケダのポートフォリオサイト【タイトル】 或る孤独なひとり
【制作】 ハタ イケダのポートフォリオサイト ハタ イケダ様

或る孤独なひとり
【ジャンル】 サイコホラーアドベンチャー
【対象】 全年齢
【ED数】 ?種類
【プレイ時間】 10分程度
【ツール】 Unity
【容量】 43.8MB
【公開日】 2018年4月3日
【プレイver.】 1.10

−ひとりではない人の存在を知ったとき、私は心底孤独になる。 (ふりーむ!作品ページより引用)


第5回PLiCyゲームコンテストにて、 シナリオ部門で銀賞を受賞された作品です。

PLiCyとunityroomにてブラウザ版、ふりーむ!でブラウザ版、ダウンロード版が公開されています。

ふりーむ!の作品ページ ブラウザ版→ ダウンロード版→ 
unityroomの作品ページ→
PLiCyの作品ページ→

ホラーサイコアドベンチャーということでドキドキしつつプレイしました。

画面は横から見た一画面のみ。
可愛いとも美しいとも少し違う、このドット絵。
独特の世界を築き上げていて、すごく魅力的です。

最初はどうしてよいのか戸惑いますが、プレイしていると何となく分かってきました。
詳しい操作説明ではなく、アイコンでさりげなく導くやり方がなかなか良いなと思いました。

ただ、この女性が何なのか、どういう状況なのかは分からず。
その戸惑いは、プレイし終えるまで続きました。

クリアしてみると、怖さ……というより、悲しさを感じます。
苦しくて、胸がギュッと締め付けられました。

こちらの作品、更新履歴に「エンディングを一つ追加しました」とありますので、
マルチエンドなのだと思います。

ただ、どうしても分岐点が分からず、エンディングひとつしか見られていません。
シンプルなだけに、どうやったら違う行動が取れるのかまだ検討がつきません。
感想を書くならせめてもうひとつ見つけてから……!
と思っているうちに日にちが経ってしまったので、ひとまずアップさせて頂きます。
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死人

2019年06月14日 22:13

丸得基地【タイトル】 死人
【制作】 丸得基地 旨味まづ様

死人
【ジャンル】 探索ホラーADV
【対象】 全年齢
【ED数】 3種類
【プレイ時間】 1周1時間(トータル1時間半)程度
【ツール】 RPGツクールVX Ace
【容量】 55.9MB
【公開日】 2016年9月24日
【プレイver.】 1.03

​主人公は謎のゲームをやり続ける。しかし、
徐々にゲームと現実が混ざりはじめて・・・? (制作サイトより引用)


【注意】このゲームをプレイするには別途RPGツクールVX Aceのランタイムパッケージが必要です。
ダウンロードはこちらから→ツクールweb

主人公がゲームをプレイしているシーンから始まる、ゲームinゲームなストーリー。

プレイしているゲームは、レトロゲーもびっくりな荒いドットのRPGのようです。
毒々しい色合いに、何だか不穏なストーリー。
プレイしているこちらも不安ですが、主人公も「何だこれ」と投げ出しちゃうという。

主人公は一見やさぐれた感じですが、彼の家の中はゲームinゲームとは打って変わって
穏やかな日常を感じさせるものでした。
小さい頃に書いた絵が飾ってあったり、夕食の残りが置いてあったり。
家人こそ居ないものの、平凡な生活が垣間見えます。
だからこそ、ゲームinゲームの不穏さが一層怖い。

ゲームを進めると、徐々に現実と虚構が織り交じっていきます。
最初は「あれ?何か変」という小さなことから、段々とプレイヤーもどちら側なのか分からなくなっていく。
その過程はなかなか怖く、しかしその世界に引き込まれていきました。
面白かったです。

ストーリーの進むテンポも遅すぎず早すぎずで飽きずにプレイできました。
特に詰まるところもなく進めたんですが、ラスト付近では暗闇を歩き回るシーンだけは戸惑いました。
進んでいるのかどうか分からず、バグで進行しなくなったのでは、と思ったりも。
そこはもう少し誘導が欲しかったと思います。

そんなこんなで躓きつつも、エンディングは3種類全て自力で見ることができました。
ちょっとプレイから時間が経ってしまい記憶が曖昧なんですが、分岐は分かり易かったと思います。
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聞き屋

2019年06月13日 22:07

聞き屋 ノベルゲームコレクションのページ【タイトル】 聞き屋
【制作】 旧人類様(twitter

聞き屋
【ジャンル】 短編ノベル
【対象】 全年齢
【ED数】 - (分岐なしノベル)
【プレイ時間】 5分程度
【ツール】 ティラノビルダー
【容量】 122MB(ダウンロード版)
【公開日】 2018年8月19日
【プレイver.】 ?

あなたは聞き屋です。
お客さんの話を聞くだけで構いません。 (ノベルゲームコレクション作品ページより引用)


ティラノゲームフェス2018 にて、佳作を獲得された作品です。

お客さんの話を聞く。それだけのゲームです。
最初は向こうが「聞き屋」なのかと思っていましたが、こちらのことでした。
説明にも「あなたは聞き屋です」って書いてありましたね。

画面はモノクロで古い映画のようなノイズが入り、流れる音楽はショパンのノクターン。
洒落た雰囲気ですが、目の前に座る人物はどこか奇妙でちぐはぐな感じです。
私は「聞き屋」なのでただただ話を聞くだけですが、つい「あなたは何者?」と聞きたくなります。
まぁ、例え聞けたとしてもやってしまうと野暮ってものなんでしょうね。
聞き屋のプライドに反する気はします。

彼が効かせてくれるお話はどこか優雅で、風景が目の前に浮かぶようでした。
短いお話なので、つまらないと思う人もいれば、趣を感じる人もいるでしょう。
さくさく無造作に読むより、じっくりと味わいつつ読むと印象が変わってくると思います。

奇をてらった作品ではあるのに、地に足が着いた作品で、好感が持てました。
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ひとりを救うチカラ

2019年06月12日 21:51

HareValley【タイトル】 ひとりを救うチカラ
【制作】 HareValley 安次郎ユージ様

ひとりを救うチカラ
【ジャンル】 短編ADV
【対象】 12歳以上(中学生~)推奨
【ED数】 6種類
【プレイ時間】 1周9分(トータル1時間)程度
【ツール】 ティラノビルダー
【容量】 95.7MB(ダウンロード版)
【公開日】 2019年4月30日
【プレイver.】 1.00

指先ひとつ ひとりを救うだけ (ふりーむ!作品ページより引用)


ティラノビルダー製で、ブラウザ・ダウンロード版あります。

ふりーむ!の作品ページ(ブラウザ版)→  ふりーむ!の作品ページ(ダウンロード版)→
ノベルゲームコレクションの作品ページ→


ティラノゲームフェス2019 にて、佳作を獲得された作品です。

ごく普通っぽい男性が、突然有無を言わさずに「この中のひとりだけ救えうという選択を迫られるゲーム。
「何から救うのか」「救わなかった人はどうなるのか」が詳らかにされることはありません。
まぁ、何となく想像はつくのですが。

作者さんは漫画を描く方のようで、人物がすごく美麗でした。
老若男女揃い踏みで、どの人も魅力的です。
1周は10分弱くらいで終わります。
最初は仕方がないので誰かを選ぶわけですが。
選んだあとの展開が予想外というか理不尽すぎてびっくり……唖然としました。何だそれぇぇぇ。
何だか、想像したのとは違う後味の悪さを感じました。

エンディングは6種類。
まず、それぞれを救うエンドが4種類あり。
残りのうちひとつは、偶然発見してわりとすぐに見ることができました。
が、このエンドの発生条件がちょっとはっきり分かっていません。
こうやるのだろうと思ってやってみても、上手くいかなくてかなり時間が掛かりました。
最後のエンドは、制作サイトさん(twitterのまとめ)のヒントを拝見して見ることができました。

結局、最後まで謎は明かされず消化不良な感じを受けたものの、
エンディングによって本当に様々な展開で、飽きることなくプレイできました。
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レイニートレイン

2019年06月11日 23:00

AOL【タイトル】 レイニートレイン
【制作】 AOL

レイニートレイン
【ジャンル】 女性向け恋愛短編ノベル
【対象】 全年齢
【ED数】 2種類
【スチル数】 5枚
【プレイ時間】 1周20分(トータル30分)程度
【ツール】 LiveMaker
【容量】 34.9MB
【公開日】 2017年6月16日
【プレイver.】 1.4

雨の日の電車でだけ出会える彼。
私が好きな作家“梅雨晴子”の作品を読んでいる彼。
彼ともっと仲良くなりたい。
だけど話しかける勇気が無い。
だって私は臆病だから……。 (制作サイトより引用)


梅雨の時期にうってつけの乙女ゲームです。
タイトルの紫陽花と画面の色合いがすごい綺麗。

雨の日が好き、という主人公。
その理由が、雨の日だけ電車で出会える彼がいるから――ですと!
良いですねぇ(*´∀`*)
私は雨の日は煩わしくて苦手なのですが、そういう日を好きになるには、
雨のときに出会える良い事を見つけることだな、としみじみ思いました。

電車の中で、自分が好きな作家の本をいつも読んでいる彼。
気になる彼に話しかけることができず、密かに一緒に居られる時間を楽しみにしている主人公。
勇気を出して声を掛けるのが難しい気持ち、すごく分かります。
そんな2人がどうやって一歩踏み出すんだ?と楽しみに読み進めました。

2人が少しずつ仲良くなっていく様子が、自然で微笑ましいです。
仲良くなってからの2人も初々しくてすごく良い……!見ているこっちが照れてしまうという。
真夏の太陽のように明るい高校生というより、雨音の心地良さや穏やかさがよく似合う2人だと思います。

しかし、途中に現れたライバルの正体がプレイヤー側にはバレバレだったという。
そして他にも「もしかしてこの人……いや、それは出来すぎか」と思ったことが的中しちゃったり。
その辺については、ちょっと都合が良すぎる設定だったかなぁと思わなくもないです。

乙女ゲーとしては糖度が低い方なのかもですが、初々しさが逆に甘々に感じちゃいます。
あと、主人公の白いセーラー服可愛いです。
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