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鴉の断音符

2009年07月06日 20:08

飼育小屋制作委員会【タイトル】 鴉の断音符
【制作】 飼育小屋製作委員会

鴉の断音符
【ジャンル】 ミステリーサウンドノベル
【対象】 全年齢
【ED数】 色々
【プレイ時間】 ?
【ツール】 吉里吉里2/KAG3
【容量】 29.2MB
【公開日】 2006年1月29日

―――人里離れた山奥に、不協和音が鳴り響く。

降ろしたナイフには鮮血の紅が。
みつめる瞳には狂気の黒が。

全身二十七箇所にも渡る刺傷を被害者に刻んだ異常殺人犯。
その所業の一部始終を目撃した一羽の鴉がいた。
鴉の名前は『ヤタ』。仲間と群れぬ孤高のはぐれ鴉。
ヤタは人という生き物に興味があった。
もし彼らの生き方が自分に合うものであれば〝人になってもいい〟とすら思っていた。
だからヤタは“あなた”に問いかける。「人とは何か」と。
“あなた”は、ヤタの中に宿る「人の心」。
あなたの選択がヤタを導き、彼の生き方を変える。(制作サイトより引用)


兎の輪舞(ロンド)の作者さんの第2作ゲームです。

主人公は、ヤタという名前の鴉。
物語は、ヤタが裏山で起こった殺人事件を目撃するところから始まります。
1週間の間、自由に行動してその事件の謎を追いかけていくというもの。
毎朝の選択肢で、その日に行きたい場所を選びます。
自由な鴉の身ですから、事件を追うもよし、そんな事放っておいて
好きに行動するもよし、です。
色々な場所で目撃する人間模様のピースを拾い集めると、少しずつ
関係者や事件の様相がみえてくる、という仕組みです。

推理ゲームというよりは、物語を紡いでいく事が面白いゲームです。
何度か適当にやっているうちに、エンディングが同じものしか
見られなくなって飽きかけていたのですが、ヒントを頼りに
粘っていると、思いがけず切ない物語もあり、胸を打たれました。
かと思うと、ギャグ一点張りのシナリオもあったりして、
シリアスとギャグを両方バランス良く楽しめて、良かったです。
事件を知るにつれ、また行動によって、同じ人物が全く違う性格に
見えるというのも面白かった。

最初はどうかな~、とあまり面白みを感じていなかったのですが、
独特の設定と文章の清々しさに惹かれていきました。
何より、ヤタがかっこいいです。進めていくうちに、彼自身に
ついての謎も段々と分かってくる事でしょう。
1話にかかる時間も短いので、息抜きにちょっとずつ出来るのも○。
諦めずにメインエンディングまで見る事をお奨め致します。
これ、仕様かどうか不明ですが、メインエンディングへの道のり、
最初と最後の選択肢以外、正解ルートが赤文字で表示されてました。
私はヒント見ちゃいましたが、それを辿ると簡単かも。

ちなみに、タイトル画面に表示される"claw"とは、鴉(crow)と
法律・正義(law)を合わせて作った造語だそうです。
英語のテストで、鴉の綴りをお間違えなきよう。
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