2009年11月27日 19:13

【タイトル】 北の森の魔女
【制作】 NOSTALGIC GARDEN AKIRA様

【ジャンル】 童話系サウンドノベル
【対象】 全年齢
【ED数】 - (分岐なしノベル)
【スチル数】 -
【プレイ時間】 5分
【ツール】 LiveMaker
【容量】 3.98MB
【公開日】 2006年2月1日(LiveMaker版)
とある小さな王国の北には、魔女が棲むとされる森があった。
国民は魔女を恐れ、森に近づくことは王により禁止されている。
しかしある時、王子がその北の森で迷い、行方不明になってしまう。
王子の身を案じた王は、禁を解き王子の探索を命じた――
ちょっと切ない童話風のサウンドノベルです。
シンプルな作りですが、ウィンドウの飾りなどが綺麗で、紙芝居や絵本を見るような
雰囲気がより良く感じられます。
あまり感情表現をせずに淡々と語られる文章なのに、痛いほどに感情が伝わってきます。
そんな似てる訳でもないけど、ちょっぴりいしいしんじという作家さんを思い起こしました。
※以下、ちょっとネタばれになりそうなので伏字にします。
普通、こういうお話は物語のタイトルロールに感情移入してしまうものですが、
この作品、私は周りの人々の想い――特に王の王子に対する愛情――に心打たれました。
最初はよくあるお邪魔キャラかと思ったんものの、後半になって、それも王子を思うが故の
行動だったんだなぁ、というのがひしひしと伝わってきました。
悲恋で終わる物語と言えば、例えばアンデルセンの人魚姫などが思い浮かびますが、
ハッピーエンドよりもこういった悲劇がより深く心に喰い込み残るのは、
主人公たちの愛情の深さがストレートに伝わってくるからだと思います。
愛って報われるから美しいのではなく、無償で相手を思い尽くすからこそ美しいのですね、きっと。
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