与那城探偵事務所『雨上がりの窓辺』

2009年12月03日 21:07

トワイライト【タイトル】 与那城探偵事務所『雨上がりの窓辺』
【制作】 トワイライト 来須磨 港様(代表)

与那城探偵事務所『雨上がりの窓辺』
【ジャンル】 探偵ものアドベンチャー
【対象】 全年齢
【ED数】 27種類(事件File)5種類(メイン)
【スチル数】 28枚
【プレイ時間】 1周1時間15分程度
【ツール】 吉里吉里2/KAG3
【容量】 170MB
【公開日】 2009年9月4日

第5回 ふりーむ!ゲームコンテスト アドベンチャー部門受賞作。

探偵・与那城楓が事件を解決していく、オムニバス風のノベルアドベンチャーです。

まずやっていて目に付いたのが、グラフィックの美しさ。
システム画面など細かいところも綺麗です。
操作性も、すごく快適でした。
スキップやバックログ(ちゃんと喋ってる人の名前が出るので、これまた見易い)など
基本的な機能はもちろん、2周目からは最初の選択肢までを一発で飛ばせる機能があり、
わりと長編作ながら何のストレスもなくプレイできました。
最近のゲームは大抵システム面は快適なんですが、この作品はユーザビリティへの
細やかな気遣いを特に実感したように思います。

キャラクターもそれぞれ魅力的でした。
クールに見えるけどちょっと天然の楓。口うるさいけど親友思いの友人、等々。
そして、一見線が細く見えるけど、腕っ節が強くいざというときに頼りになる彰吾くん。
一番身近で信頼できる人、しかし彼がストーリー中1の曲者でもあるという……。
事件を解決していく中で彼の抱えた心の闇に光を当て、登場人物が共に成長していくことが
作品の本筋となっています。

ストーリーは、本筋となる物語の中で幾つかの事件ファイルを選んで調査していく感じでした。
特徴的なのが、事件ファイルごとにシナリオライターさんが違うということ。
メインキャラクターは同じながらもそれぞれ違った雰囲気があって面白いです。。
新しい事件に突入するたびに「これはどんな展開になるんだろう?」とわくわくしました。
どの事件も捨てがたいけど、私が一番好きだったのは、File04-B「for your truth」。
これが一番「謎解き!」という感じで興味深かった。
事前に探偵ものだけど推理ゲームじゃないというのは目にしていたものの、
このシナリオはもう少しプレイヤー側で推理できる要素があれば……とつい望んでしまいました。
あと、File01で出てくるコンビニの名前とかのぼりの商品とか、小ネタにもかなり笑いました。

TRUE ENDっぽいエンディングを見た後、タイトル画面の窓辺を見たときに、
絵の通り心にさっと陽が射してくるような温かさを味わえました。
年齢・性別問わずどなたにでもお勧めできる良作だと思います。
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