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アリスは鳥籠

2009年12月26日 21:14

偽書[香津宮綺譚]【タイトル】 アリスは鳥籠(ver 1.11)
【制作】 偽書[香津宮綺譚] 香津宮裕介様

アリスは鳥籠
【ジャンル】  サイコミステリサウンドノベル
【対象】 15歳以上推奨
【ED数】 - (選択肢なし・全2編)
【スチル数】 -
【プレイ時間】 1編1時間半程度
【ツール】 吉里吉里2/KAG3
【容量】 66.7MB
【公開日】 2008年8月30日

作品内でも注意書きがあるように、結構流血描写があります。血が苦手な方はご注意ください。

暗い物語なんですけど、文章が秀麗で読みやすくてぐいぐい引き込まれます。
使われている画像も個性的で、思わず目を惹かれるものが多かったです。
え、こんな写真の素材があるの?それとも自作!?と何度も見入ってしまいました。
(特に入浴中の裸体の写真とか……ごほごほ)
悪く言えば、画像の強い個性に時折文章への集中力を削がれたと言えなくもないんですが……
いえ、裸体を気にする私が悪いんです。はい。

それにしても、この作者さんの描く人間はリアリティがあるなぁと思います。
その人の生活環境とか性格とか考え方とか、リアルに伝わってきます。
特に前編の母娘関係。
彼女らの人生はかなり悲惨で、現実の自分からは程遠い環境なのですが、
鏡の裏表のようにお互い憎み合っているよう見えつつも実は依存している歪な関係が
生々しく感じられました。
また、それとは逆に少し常人離れした雰囲気の探偵も登場します。
彼の存在は非常にミステリアスで、現実と非現実的な精神世界を繋ぐ鎹のような
役割を果たしています。
彼の謎めいた雰囲気は非常に魅力的で、作品の良いスパイスでもありました。
エンドクレジットで原案に「探偵・蔦野瑞樹シリーズ」という表記があるのですが、
何か別の形でこの人が登場する作品が存在するのでしょうか。気になるところです。

この作品、過去に何度かのバージョンアップを重ねて現在の形が最終的なもののようです。
途中で一編追加されて現在は二編構成。個人的には後篇のほうが好きです。
前編のみバージョンのときにプレイした方も、ぜひもう一度手にとって頂きたい作品です。

ちなみに、アリスというからには「不思議の国のアリス」を意識した作品だと思われます。
しかし私、「不思議の国のアリス」の原作は、子供のころ本を手に取ったことはあるものの、
なぜか嫌悪感が先だってきちんと読んだことがありません。ですのであまり知りません。
ですので両者の関連性についてはあまり分りませんでした。
アリス好きな方ならまた違った面白さを感じられるのかもしれません。

※以下、ネタばれになりますので反転します。ご注意ください。

ずどんと暗闇に落ちたお話でしたが、前編の最後で希望の光が射して終わります。
この一旦落としてすくいあげる感じ、万華鏡奇談(残念ながら公開停止中だったので、
実況動画を拝見しました)にも通じるものを感じました。作風なんでしょうか。
今考えてみると良かったと思えるのですが、読んでいる時は暗い雰囲気に呑まれていたので
ちょっぴり拍子抜けしたような感がありました。
後編があることで、半端な読後感だったのが救われた気がします。
また、物語の展開の予想が付いた前編に比べ(予想がついても面白かったんですが)、
後編のほうは予想外の展開に驚かされました。
○○ミステリとしても秀逸だった思います。
……○○ミステリって、そう言った途端に読むほうが身構えてしまうのでハードル上がりますよね。
と思って伏せてみたけど意味あるんだろうか……。
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