2011年01月02日 19:25

【制作】 言ノ葉迷宮 KaTana様

【ジャンル】 短編ジュブナイルSFアドベンチャー
【対象】 全年齢
【ED数】 3種類
【スチル数】 -
【プレイ時間】 1周25分程度
【ツール】 吉里吉里2/KAG3
【容量】 11.2MB
【公開日】 2010年12月30日(Web公開)
幼なじみの態度に不審なものを感じた久賀要一(くがよういち)は、
彼女のトラブルに手を貸そうとするが――。(制作サイトより引用)
言ノ葉迷宮さんにて、昨年冬のコミックマーケット77で配布された作品を
Webでフリー公開されたものです。
今回は立ち絵ありのアドベンチャーです。
言ノ葉迷宮さんの作品といえば立ち絵は影絵!というイメージが強かったので、
何だか新鮮さを感じました。
特にヒロインである三野原さんが可愛くて
ストーリーはタイトルから察せられる通りループもの。
繰り返す度に少しずつ反応や展開が変わるのでわくわくしました。
エンディングは3つですが、ベストエンドの01を見るのもさほど難しくはありませんでした。
何度かループしつつ色々な選択肢を試して、変化があった行動に絞って繋げていけば
(私がすぐクリアできたのは途中で運良く正しい選択肢を選んでおけたおかげもあるのですが)、
そこまで苦労せずに辿りつけるのではないかと思います。
ちなみに私は03→01→02の順でクリアしました。
物語の核心については、サイトの注意書きにもあるようにあまり細部まで
語られていないので、想像で補う部分も多いです。
言ノ葉迷宮さんの過去作品では「かげろうは涼風にゆれて」が同じループものなのですが、
そちらの主人公が謎の渦中に存在したのに対して、今回の主人公である要一は、
どちらかと言えば蚊帳の外から事件にかかわる人物であり、対象的に感じます。
こういう想像で余韻を残す作品も嫌いではないのですが、謎の多い作品というのは
最後にピースが全てはまって解き明かされた時の爽快感が何よりも好きなので、
そういう意味でのカタルシスはいまひとつ……だったかもしれません(どちらにも
それぞれの良さがあるので、あくまでもこの作品を「謎解きモノ」として見た場合の
個人的な好みの問題です)。
このサイトさんのゲームは必ずしも後味の良い終わり方ばかりとは限らないですが、
今回は「謎を残す」という点を除いてはベストエンドはハッピーでした。
特に01の最後の台詞にはウケました。こういうちょっとしたユーモアが心憎いです。
沙鳥(11/18)
沙鳥(10/24)
ゆゆ(10/19)
沙鳥(09/05)
長友(08/28)