祭囃子が鳴り止むまで

2018年05月22日 20:00

鳥籠のゲーム作品【タイトル】 祭囃子が鳴り止むまで
【制作】 鳥籠のゲーム作品 鳥籠様

祭囃子が鳴り止むまで
【ジャンル】 掌編ホラーADV
【対象】 全年齢
【ED数】 2種類
【プレイ時間】 30分程度
【ツール】 WOLF RPGエディター
【容量】 64.5MB
【公開日】 2016年2月23日
【プレイver.】 1.04

祭の夜に出会った少女と一緒に、僕は高台の神社へ行く。
その道中、僕たちは奇妙な体験をする。
僕の、懐かしく、切ない思い出の物語。 (ふりーむ!作品ページより引用)


ミステリー作品を多く制作されている、鳥籠さんの作品。
前作とは異なり、ミステリーではなくストーリーを追っていくのがメインの作品です。

海辺の町で開かれる、海嘯祭という夏祭りが舞台です。
この日には、彼岸と此岸が近くなるという伝承を持つ伝統あるお祭りながら、
担い手の若者の減少で今年が最後になるという。それだけでも少し切ない。
私の住むところでも伝統の祭りがありますが、田舎ながら昔から規模は衰えていないんですよね。
それだけ、祭り(神事)は町の生活に根付いているもののはずなのです。
それなのに、今年を最後に祭りが消えてしまう。
そう思うと、どれだけ人が少なく寂しくなってしまった町なのか想像できる気がします。

主人公は、この祭りを最後に引っ越しで町を出ていく予定の少年です。
親が転勤族でこの町にも馴染みが薄く、祭りに対して思い入れもない少年。
そんな少年と、祭りで出会う地元の少女の一夜のお話で。
2人で行動していくのですが、途中で選択肢を迫られる場面がいくつもあります。
選択を間違うと即ゲームオーバーになる箇所もあり。セーブはこまめに取った方が良いでしょう。
分岐が多いように見えて実は正解は一択か、会話の変化程度なのであまり迷う事はありません。
恐らく分岐に関わるのは後半での選択肢だと思うのですが、途中の会話での好感度も影響するのかも。
検証できていないのですみません。

後半のあるシーンでは新古今和歌集や万葉集からの引用も用いられています。
知らない和歌もありましたが、調べていくとどんな思いを表しているのは分かる気がしました。

ラストで見られる星空と花火が切なくなる程に美しく、心に染み入りました。
静かな作品ですが、ちょっぴりあの世との境目に迷い込んだようなふわふわした不思議さと
ノスタルジーを感じられ、胸が切なくなりました。良い物語でした。
拍手する


コメント

    コメントの投稿

    ※コメント内容にネタばれが含まれる場合は、白文字にするなど未プレイの方への配慮をお願い致します。
    (やり方が分からない場合は、「このブログについて」をご覧ください)
    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://fege.blog68.fc2.com/tb.php/730-cc1c1e75
    この記事へのトラックバック


    最新記事