何も事件は起こらなかった

2018年06月28日 20:00

鳥籠のゲーム作品【タイトル】 何も事件は起こらなかった
【制作】 鳥籠のゲーム作品 鳥籠様

何も事件は起こらなかった
【ジャンル】 ホラーアドベンチャー
【対象】 全年齢
【ED数】 3種類?
【プレイ時間】 1周20分(トータル1時間50分)程度
【ツール】 WOLF RPGエディター
【容量】 149MB
【公開日】 2016年12月29日
【プレイver.】 1.05

僕はお姉ちゃんと2人、家で夕飯を食べ、トランプで遊び、風呂に入って、眠りに就く。
ただそれだけなのに、何かが、何かがおかしい。 (Read meより引用)


第12回 ふりーむ!ゲームコンテスト 短編部門にて銅賞を受賞された作品。

「何も事件は起こらなかった」という平穏そうなタイトルでありながら、
“事件”という単語が出る時点で既に日常ではないことを予感させられます。
逆に興味を引かれる面白いタイトルだと思います。
何となく「そして誰もいなくなった」(このタイトルも好き)を思い起こしちゃいました。

ストーリーは、主人公レンと、お姉ちゃんの一晩のお話。
何気ない日常風景のはずですが、それにしてはBGMが不穏でやはりどこかおかしいと感じます。
そして家の中には、黒い影が……。彼らに話しかけると、音楽も歪むのです。
それだけでぐにゃりと空間まで歪んだように感じられて、怖い。
ちょっとしたことで顕著に奇妙な感覚が表現できていて、すごく良いと思いました。

真相はひたすら隠そうとはしていない(というかむしろ気付くように仕向けられている)ので、
プレイしているうちに、多分こうなんだろうという予想はできるのです。
ただ、それがどういう結末を迎えるのか、という点でハラハラしつつプレイしていました。

エンディングはGOOD END、NORMAL END、BAD ENDがあります。
私は順調に(?) BAD→NOMAL→GOOD の順番で到達。
BADとNOMALの分岐は分かり易いのですが、GOODを見るのにしばし悩みました。
所要時間は、エンディング探しにどのくらいかかるかで大きく変わってくるかと。
(記事に記載のトータル所要時間は、「全ての」エンディングを回収するまでにかかった時間です)
試行錯誤した甲斐あり、何とかGOODを自力でクリアできたときは嬉しかったです。
注意していれば気付くようにできてはいるのですが……何というか、思い込みを突いた盲点でした。

GOODでのラストシーンは台詞まわしが絶妙で、胸が熱くなり思わず涙腺が緩みました。
レンよ……君は本当に小学生なのか……!?
このタイトルにしてこのシーンあり。結び方がお見事です。
読み終わって時間が経った今でも、心に残っています。
見るのがややむずかしいとはいえ、これこそがこの作品の真骨頂だと思うので、
プレイする方はぜひ探してください。迷ったときは、Read meにヒントがあります。

以下、ぼかしていますが少しだけストーリーの内容に触れますので、閲覧注意して下さい。

私の住んでいる地域では、登場人物に降りかかった出来事が相次ぎました。
私や近しい方は大丈夫だったのですが、そのことについては何度も考えて胸を痛めたので、
登場人物の気持ちが痛い程に感じられ、辛かったです。
ですが感情移入できたが為に、終幕の感動もひとしおでした。

※以下、更にネタバレですので反転しないと見えないようにしています。

クリア後、ふりーむ!さんのレビューを見て初めて気が付いたのですが、
この作品にも鳥籠さん作品でお馴染みのあの要素が隠されていました。
すぐにゲームに舞い戻って探したものの、見つけられず……。
GOODまで自力クリアできたのでヒント部屋の存在に気が付いてなく、この時に偶然辿り着きました。
ここで初めてヒント閲覧。
おお、こんなところに懐かしの鳥山恵司さん(にそっくり)な方が……!
この方は神林家殺人事件の登場人物でわりと好きだったので、ご本人かどうかは別として
またお会いできて光栄でした。
タイトルは元々違うものを考えていらっしゃったそうですが、私は現タイトルの方が好きです。

そこでのお姉ちゃんの台詞で条件は閃いたので、その通りにやろうとしたものの更に躓きました。
え、何か無理じゃね?できるのこれ?
もうそれからはそこを目指して一直線で、お姉ちゃんの話とか全然聞いてませんでした。
物語を読まず感じずでただの作業になってしまい、複雑な気持ちです(・ω・`)
全然人の話聞いてないレンを見て、お姉ちゃんどう思っただろうか、と……。

そうして頑張った甲斐があって、ようやく目指すものには到達することができました。
そちらで明かされる結末では、これまた鳥籠さんお馴染みの要素があって、あー、そうきたかー、と。
既にGOODで感動していたので、ストーリー的には見なくても十分だったとも思いましたが、
最後まで(本当にこれで全部かという疑いはありますが)見られてほっとしましたし、楽しめて良かったです。

しかし改めてRead meを読んで思ったのですが、意図的に誤解を招くように記載してあるのに
よくよく考えると嘘は付いていない、というところが絶妙です、ホント。
この作者さん、メタなところでもミスリードを仕掛けてくるので油断ならないです(そういえば前作もそうでした)。
してやられたー、という感じですね。

記事内のエンド数の表記をどうするか迷いました。悩んだ末?を付けて誤魔化してます。
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