桜桃ノ実

2018年07月29日 20:00

セイナルボンジン【タイトル】 桜桃ノ実
【制作】 セイナルボンジン たぬ子様

桜桃ノ実
【ジャンル】 短編紙芝居ホラー
【対象】 全年齢
【ED数】 - (分岐なしノベル)
【プレイ時間】 15分程度
【ツール】 NScripter
【容量】 11.5MB
【公開日】 2015年5月24日
【プレイver.】 1.04

桜が咲き誇る季節。
病床の津島のもとに、一人の男が見舞いに訪れる。
男は見舞いの品と言い津島の好物である桜桃の実を差し出すが、
それを見た津島はなぜか言い知れぬ恐怖感に襲われ、その赤い実を払いのけてしまう――


セイナルボンジン たぬ子様制作の、紙芝居風ノベル。
相変わらず、イラストもストーリーもすごく良かったです。
他の作品と比べるとグラフィックの動きは少な目ながら、それがまた静の雰囲気を醸し出していました。

作中では、梶井基次郎の「桜の樹の下には」という文学作品からの引用もあり。
青空文庫で読めるようなので、未読の方はプレイ後に読んでみると良いかもしれません。
昔、このお話が収録されている「檸檬」という短編集を読んだことがあります。
梶井の書く話は瑞々さと繊細さに満ちていて、大分前に読んだにも関わらず今でも心に残っています。
夭逝した梶井の数少ない短編集なので、興味ある方はぜひご覧ください。

そんな梶井の原作とはまた異なり、この作品は暗い、黒い霧がかかったような不気味さが漂っています。
そんな中、溢れんばかりの桜色が美しくも毒々しく色を添えていました。
過去作では、恐ろしくも悲しくて切ないストーリーが多かったのですが、今回は嫌な感じのお話です。
登場人物の表情が豊かで、醜く歪むさまが憎々しい。

読み終えた後、少しだけさくらんぼが得体の知れない生き物のように、空恐ろしく感じられました。
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